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。鈍。  作者: 深水葉月
20/89

『あの日』死


 メキャという嫌な音とともに、優は地面に振り下ろされた。

「ああ、くそ…。ダメだな。頭部破壊ぐらいはよゆーだと思ってたんだが…。」

鎦花りゅうか”は、ぶつぶつと呟く。


 審判があわてて止めに入る。

「きゅ…救護班!!今すぐ救護班を!!」

 同時に、“鎦花”は倒れた。

 白い特徴的な髪は元の黒髪に戻り、優から受けた傷が全身に戻る。




 それから。

 救護塔の中は、すすり泣く声が響いている。

七大罪つみ】がやったことは、まだ能力を操れていない鎦花にはわからなかった。

「なにがあったの?負けたのは、あたしじゃないの…?」

 と、ベットの上で聞く鎦花に兄達は何も答えられなかった。


 ある日、リハビリがてら、散歩に出ていた鎦花に、優の母親が偶然会う。

 会って一言言われたのは…



『ひとごろし』



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