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『あの日』弐
壁まで飛ばされて、血を吐いて倒れる私。
口から血が伝う。
なんか、兄さんが叫んでるや。
負けたら褒めてもらえない。
だから、勝ちたい。
負けなんて嫌。
勝ちたい―――!
_____
つぎの瞬間。
“鎦花”は鎦花じゃなくなった。
鎦花、いや“鎦花だったであろう人”は、体の上に乗った瓦礫を素手で粉砕し、どこからか出した短剣を手に取り立ちあがる。
周りの観客からすれば、『5歳の女の子』がそんな事ができるはずない。
否、アレはきっと違う人間と言うところであろう。
答えはどれも、no。
アレは、『只の5歳の女の子』の能力だ。
その能力を―【七大罪】
能力とかつけると、厨二くさくなりました!
あ、でも元から厨二病だ!
【七大罪】なので、もっとっていうか七つの人格+原罪って感じになります!
さらっとネタばれ!