『あの日』壱
鎦花、5歳。
小学一年に上がる・またはなった記念の年。
その年の4月1日。
その日こそが、悲劇の『あの日』…。
「おにいちゃん、今からなにするの?」
「大会だよ、鎦!」
「なにの?なにの大会?」
「…、何って…、もちろん戦闘の…」
「おにいちゃん!優勝してくるね!
そしたら、りゅうのこと、褒めてくれるでしょ?」
「…あぁ。」
死すらありとする、真剣勝負の子供部門。
それに参加することは、守城家できまっている家訓。
鎦花は、偶然か。それとも必然か。
優勝まであと一人の所まで勝ちぬいていた。
その時、一生後悔することを起こしてしまったのだ…。
「はじめまして、守城鎦花です。歳は5歳だよ!よろしくね~」
「あ、僕は粕谷優…。5歳だよ、よろしく…。」
相手は優くんってゆー子。
なんでかしらないけど、勝ち残っちゃった!
でも。これに勝てば、錮皇にいちゃん達に褒めてもらえるや!
がんばろーっと。
「ready…。go!!」
勢いの良い審判の合図とともに、飛んで優くんに斬りかかる。
優くんは、私の剣をうまくかわし槍で後頭部を殴ろうとする。
その槍を長刀で止める。
(中略)
20分も続くと、さすがに体力が限界近くて、私はフラッと傾きかけた。
その瞬間を見計らって、優くんは槍で私のお腹を突いた。
衝撃でステージの壁まで飛ばされ、カウントがはじまった。
今更ながら、携帯で見ると鎦花の鎦の字と、鑕の字が?になってますね;;
りゅうは、金留←
かなとは、金質←
結構気に入ってるので、出てこないのが悲しいです;;
『あの日』は、結構重要なキーパーツですので、ゆっくり読んでいってくださいね!!