11/89
9刀
「藍ちゃん…、あの、話って…?」
この学校の理事長室が(珍しく)緊張した空気に包まれる。
「…おい。理事長?」
あの、仁さんが驚いてるくらいだから、きっと珍しいんだろう。
まぁそれは、日常生活からも伺えることだろうけど。
「なぁ…。仁也。」
「は?俺?」
ようやく理事長は、閉ざしていた口を開いた。
「なんでそんなに鎦ちゃんと仲が良くなってる?」
「は?え…?」
えっと…?藍ちゃん?意味がわからな…
「俺だって、鎦ちゃんとなら毎日いちゃいちゃしてーよ!!」
キャラが崩壊してます…よ…。
コンコン。
「おい、藍季。」
「なんだよ紫煙」
何故か、なぜか、なぜか。
紫煙さんが理事長室に入ってきた。
「何を言ってんだ。つーか呼び出しって…。」
「これは立派な不純異性交y「黙れ」
「ほらほら。帰った、帰った。」
「ちょっと待って!あ、イタイイタイ!ごめんなさい紫煙さん!」
かるくキャラ崩壊してますね、藍季理事長…。
「結局何だったんでしょうか…、仁さん」
「えー…。ああ、まぁ…。」
「???」
「知らない方がいいこともあるって事じゃね?」
意味がわかりません。