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。鈍。  作者: 深水葉月
10/89

8刀


 今日も絶え間なく。

 キャーキャーという歓声と。

 私に対する悪口が。


 聞こえているんだけど…。




「なぁなぁ、りゅうちゃん“二刀流”って重くあらへん?」

「ばかじゃねーのか、夕暮ゆうぐれ。重いわけねぇだろ、な?」


 いやいやいや。

 この学校の人気組が、私に話を振らないでください。


 ってゆーか。

 なら!不登校なんてしなかったらよかった…。って今さら後悔してます…。



「それはですね、太刀と違って重さを二つに分散させてるんです。

 慣れるまでは少し重いですが。」

「そうなんか…!」

 くしゃくしゃと、頭を夕暮さんが撫でてくる。


 あああああああ!

 そのたびに親衛隊?wの方の目線が…。



「じゃ。俺らは、行こっか。」

「…?ああ!次移動でしたっけ!」


 トタトタとじんさんの後を走って追いかける。



「あー、仲のいいことで。」

紫煙しえんさん!」

「あ、不良保険医。」

「黙れ仁。」


 早くも火花を散らしている二人を横目で見て、

 これが犬猿の仲というものなのかって、始めてじゃないけど理解しました…。アハハ…。


「なんですか?紫煙さん?」

「ちょっとな、理事長が呼んでる。仁もだ。」

「は…!?俺も?」

「ざまあみろw」

「保険医殺す…!」

「ダメですよー、仁さん!」


 なんとか仲裁に入って、妨げる。

 でも、呼び出しって何だろう?



「仁さん!早く行きましょうよー!」

「あ…、ああ、わかったって!」


 ぐいぐいと引っ張って理事長室まで連れていく。


 何もしてないのに呼び出しって…。



 いったいどういうことなんだろ。




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