死神姫強すぎない??
「…………!」
「うおっ!?」
急に攻撃してきた!?というかどっから現れたんだよ!?何とか初撃は避けれたけど当たってたら多分瞬殺だったよな……
「スラ、槍になってくれ。俺の武器は多分速攻壊される」
「ーーー!」
「アク、投げるから準備しろ」
「くる!」
俺はアクを掴んで死神姫に投げる。距離はそこまでないから当たってくれると嬉しいが……正直期待はしてない。目的は注意を引くことだから当たればいいな位の感覚だ。
「…………!?」
「おっ?それなら……『モンスタースロー』!!そして『モンスターハウス』!」
不意をつくことができたのか死神姫の頬に血が流れるのが見えた。アクはそのまま帰ってきてないので『モンスターハウス』で回収する。そして『モンスタースロー』でスラを投げる。
「……!」
「まっ受けるよな。んじゃスラ、そのまま突け」
スラが変形してそのまま突く。死神姫は不意の一撃で驚いた表情を見せた。やっぱ変幻自在はとんでもないな。といってもHPバーはそこまで減ってないな……せめて5ミリ位は削れて欲しかったな。
「…………!!」
「っ!!」
斬撃なんて放てるのかよ!?ズルだろ!こっちは遠距離攻撃あってないようなもんなのに!!
「そこまで早くないのがせめてもよ救いか……って死神姫はどこに行った……?」
目の前にいたはずの死神姫が消えていた。辺りを見渡しても見つからない。逃げたか……?
「ーーー!!」
「下を指さしてる?しゃがめって事か?」
ザシュッ!
「ひぇ……」
しゃがんだら丁度上を鎌が通り過ぎた。いや、本当にこのゲームはホラゲーかよって言いたくなるな!!こえーよ!妙にリアルな作りにしないでくれ、寿命縮むっての!!
「喰らえ!反撃の強打!!」
長い杖による強打。スキルではないけど言えば効果あるだろ、多分。しかしそんな事はなく死神姫のHPバーは減っていない。一応一ダメは仕様上入るけどほぼ意味無いな。
「ってやべ!?」
「…………!!」
「『モンスターハウス』!」
「ーーー!」
モンスターハウスでスラを目の前に転移させ攻撃を受けてもらう。スラのVITは90ある。一ダメならある程度の攻撃は耐えれるし勝ち目が生まれる訳だが……っしゃ!!スラのHPは1しか減っていなかった。どうやら通常攻撃は90ダメもないらしい。しかし『モンスターハウス』は残り9回か……うん、やっぱり勝てないな。最終手段の『テイム』も使えないし……まっやるだけやってやるよ。PSさえあればある程度何とかなるだろ!誇れるだけのPS持ってないけどな!!
「…………!!」
「スラ、槍!『モンスタースロー』!からの『モンスターハウス』!アク、『大回転』!!」
「……!?」
「よそ見すんなよ?『従魔強化』!!強打!」
「…………!!!」
どうせ勝てないならその手にしてる死神の鎌位はぶっ壊して死んでやるよ。次回会った時は治ってんだろうけど……
「一旦離れるぞ!」
「ーーー!」
「くるー!」
「…………!!」
めっちゃ怒ってらっしゃらない??あれ、これ攻撃パターン変わるのかな?
「…………!!!!!」
「あっ……」
「ーーー!!」
「うおっ!?」
目の前にいきなり死神姫が現れて目の前まで鎌が迫っていたがスラに服を引っ張られて後ろに転んだ事で何とか助かった……のかな?いや、何度思ったか分からないけどもこのゲームホラゲーだろ!?もう心臓バックバクだよ!!
「…………」
「ひぇ……」
すっごい睨まれてるんだが!?紫色の瞳綺麗だな〜とは思ったけど睨まれると恐怖しか抱かんわ!!
「取り敢えず標的は鎌だ!スラ、やるぞ!『モンスタースロー』!」
まぁ結局は同じ事の繰り返し、ヒットアンドアウェイだ。俺のステータス及びジョブ的に近距離戦はできないしできても中距離が限界だ。しかし、そんなんじゃあいつまで経っても鎌は壊せない。なら、手段は1つ
「アク、悪いが武器になってもらうぞ!!」
「くる!?」
杖(片手)とアク(片手)による連撃(?)だ!!つまりは脳筋戦法!!スラは盾及び遊撃だ。『従魔強化』は重ねがけできるのかよく分からんが20%upは単純に強い。
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ジョブスキル 従魔強化
消費MP 30
初期は20%up、レベルによって強化率が上がる。1レベルにつき10%up
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「スラ、タゲ取り頑張ってくれよ!!」
「ーーー!」
「おらっ!」
「……!?」
流石に突っ込んでくるとは思ってなかったのか驚いてるな。というか正面から突っ込むって我ながら馬鹿だな。
「…………『魂狩り』」
「えっ?今喋った!?ってやべ!?」
ってそんな事思ってる暇ないわ。初撃はスラが防いだけど連撃系だとまだ攻撃がくる。スラのHPは……大丈夫だ、1しか減ってない。どうやら『従魔強化』は全ステータスを上げてくれるらしい。いや、普通にめっちゃ強いな!?
「ぐお!?」
ガキンッ
「…………!!」
な、何とか防げた……って力つよ!?やべぇ、押し負けそう……まっ後ろががら空きだけど。
「スラ、刺せ!!」
「ーーー!!」
「…………!?」
めっちゃ、忘れてた!って顔してるな。可愛い……じゃなくて!!今のうちに鎌を杖とアクで攻撃しまくる。今更だけどこれ鎌って壊れるのか?普通に考えたら鎌無くなったらボスの攻撃手段無くなるじゃん?なら破壊不可のオブジェクトな気がする……なんかすっごい無駄な事してる気分になってきた……って長考してる場合じゃない!
「…………!!」
「グッ……」
一撃だけで 90削られたんだが……?次受けたら死ぬじゃん……やっぱりボスはまだ早かったなよな〜というか普通は複数人で攻略するもんなのかも知れないな……
「…………」
「言葉分かるのか知らなんがドヤ顔やめような!?可愛いけども!」
「…………///」
「照れるな!褒めてないから!!アク、絶対に鎌ぶっ壊すぞ!!『狂暴化』『大回転』『モンスタースロー』!!」
アクは今のところMPを使うスキルないから何も考えずにスキル使えるけど俺は残りMP30、正直キツいなぁ……スラは槍になったりで残りMP190弱か。
「…………!」
「スラ、今度はお前だ!!」
「ーーー!」
スラを長い杖と同じ形状にして突っ込む。タゲはアクが取ってるから問題ない。まぁ回避優先の指示してるからアクが避けた攻撃に当たりそうになるけどな!
「…………!」
「ぐっ!!ほんっとに力強いな!!」
バキッ!!
「ふぁ!?」
「…………!」
「ちょ、ちょっと待て!?」
「…………」
「あっ素直に待ってくれるんだ」
ありがたいなぁ……じゃなくて!!え?杖壊れたんだけど!?鎌と打ち合ったのが悪かったのか?耐久値結構あったんだけどなぁ。けどもこれ、どうしようか?俺自信の攻撃手段無くなったんだけど?
「…………?」
このゲームって本当に神ゲーだな。モンスター可愛いし待ってくれるし。
※死神姫が特殊ボスだからAIの知能レベルが高いだけです
「スラ、アク。勝てそうにないし決死の特攻するぞ」
「ーーー!?」
「くる!?」
「死神姫、レベル上げたら絶対倒してやるから首洗って待っとけよ?」
「…………!」
「んじゃ……いくぞ!!」
「……!!」
死神姫のHPバーは大体残り7割、対してこっちはスラが死ぬor俺があと一発くらったら終わりという状況。前半はともかく後半の条件がキツいな
「スラ、MPの心配はもうどうでもいい!出し惜しみなしだ!『モンスタースロー』!『捕食』!!」
「…………!?」
スラを死神姫に当ててその状態で『捕食』を使う。
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種族スキル 捕食
相手にまとわりついて相手の最大HPの2%を削り続ける。捕食状態の時VITが50%下がる
消費MP 20
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「…………!」
「スラばっかり気にせずにこっちを見ろや!!『強斬撃』!」
スキルではないがそれっぽい事を言うpart2!単なるアクを使った攻撃だ。正直タゲがスラにさえ向かなければ簡単に倒せる。じゃあなんで使わなかったかって?当たったら死ぬからだよ!!長い杖が無くなったからアクで攻撃を受けるしかないがHP的に受けれても後1回が限界だ、それ以上はアクが死ぬ。アクが死んだらそれこそ終わりだ。
「…………!!」
「くっ!!」
死神姫のHPはあと半分!一秒に2%削れるって普通にバカ強いよな……まぁ3秒にMP20削れるけど。スラの残りMP的に残り時間は15秒。つまり俺が死ななければ残り2割を削れば勝てる状況になるのか。
「ならタゲを取りつつ逃げる一択だよな!!」
「…………!!」
「ほらほらどうした!!全然当たらないぞ!ちゃんと狙えよ!」
「…………!!」
怒ってるなぁ……まっ煽らないとタゲ取れないし仕方ないんだけどさぁ
「…………!!!」
「やべ!?」
ガキンッ!
このいきなり目の前に現れる攻撃なんなんだよ!?というかこれでもうアクで受けれなくなった様なもんだ。死神姫のHPは残り三割、一応勝てなくはないかもな。
「『モンスターハウス』!」
スラを回収して正面勝負が一番安全に勝てる可能性がある。なら俺はそれに賭けようか!
「アク、あとは暴れ回れ!!『狂暴化』『大回転』!『モンスタースロー』!!スラ、長い杖と同じ形状になってくれ。直接叩くぞ!!」
「…………!!」
「さぁ最後の戦いだ!!こっちからいくぞ!『強打』!!」
今の強打で死神姫のHPが約二割となった。どうやら変身とかはしないようだ。ならこのまま押し切る!!
「…………!?」
「攻撃する暇を与えるかよ!!『強打』『強打』『強打』『強打』!!」
アクの攻撃を防いだ間に懐に入ったおかけでこっちはひたすら攻撃できる。タゲはアクに向いていたからできた芸当だな。
「くる〜……」
「流石に限界だったか、後は任せろ!!」
「…………!!」
「なっ!?」
目の前から死神姫が消えた。しかしポリゴンが出てないから倒していない。これは……終わったか?
「…………!」
後ろに現れたらしい。けど間に合わない……!クソ、あと少しだったんだけどなぁ……
「ーーー!!」
キンッ!
「…………!?」
金属のぶつかり合う音が洞窟に響いた。まさかのスラが変形で鎧となり攻撃を防いだらしい。まじか……なら!!
「ナイスだ、スラ!!最後も頼むぞ!」
「ーーーー!」
「…………!!」
「『モンスタースロー』!!」
姿勢を低くし、杖となったスラを死神姫に投げる。正直強打でも良かったが避けられる可能性を考えたらこっちの方が確実だ。
「…………」
スラが当たった瞬間、死神姫のHPバーが全て黒に染まり、死神姫の身体がポリゴンに包まれる。最後、死神姫は笑っていた。その笑顔が可愛すぎて、思わずスクショした。よし、この前スマホにスクショした画像送れたし今日からスマホの待ち受けこれにしよ。けども今はそんな事より……
「勝ったぞーーー!!!!」
「ーーーー!!」
目の前には宝箱が現れた、そして通知音が聞こえ、目の前にステータス画面が現れた。
アク、お前の犠牲は忘れないぞ……
ハイビスカス「どもども〜!ハイビスカスだよ〜」
タンポポ「タンポポなの!今回まさかの勝ったなの!!」
ハイビスカス「いやぁ勝つとは思ってなかったね。というか『捕食』が強すぎるね」
タンポポ「そうなの!強すぎるなの!!ナーフ不可避なの!!」
ハイビスカス「まっそんな事は置いといて……遂に年末だよ〜読者様、今年沢山読んでくだりありがと〜!」
タンポポ「作者が驚く位には呼んでくださったの!!感謝しかないなの!」
ハイビスカス「ここで早いけど次回予告!なんと!次回でβテスト編ラストです!」
タンポポ「え〜!?急なの!というか期間まだまだあるのになんでなの!?」
ハイビスカス「学生には小テストの結果やテストの結果ていうのは人生を左右する可能性があるってだけだよ……次回!主人公の母初登場!!お楽しみ〜」
タンポポ「お、お楽しみになの〜」
ハイビスカス「せーのっ!」
タンポポ&ハイビスカス「来年も!当作品をよろしくお願いします!!」
あっどうも、作者です。いやぁ今年最後に大きな発表ですね、βテスト編ラスト。次回で最後の理由としまてはまっテストですよね〜本当は綺麗に終わろうと思ってたんですけどこのままだと蛇足になりそうなので終わらせたいと思います。ただ一応としてβテスト編ラストの武闘会イベントは掲示板回として作ろうと思います。多分次回の次辺りになると思いますので楽しみに待っててください!という訳で今年ラストでした!!
読んでくださった読者様、来年もどうぞよろしくお願いします!