決着
鬼ごっこを初めて多分数分が経った。鬼ごっこをやる上でのこちらの不利な要素は遠距離攻撃が乏しいことだ。
え、じゃあなんで鬼ごっこを始めたのかって?そっちの方が安全に倒すことが可能だからだよ、時間は掛かるけども!
という訳で死神と鬼ごっこをしつつヒメの『斬撃(強)』やアクの『斬撃』、スラにブーメランの形状になってもらって『モンスタースロー』で投げるを繰り返してる訳だがそろそろ限界がやってきた。
「アァァ!!」
死神は『斬撃』らしいものを撃ってくるようになった。相手のHPバーが半分を切ってから使い始めたから多分最終フェーズに移ったのだろう。それは良いんだが......
「なんでお前はMPが切れないんだろうな!!『モンスタースロー』!」
「ーーーー!」
「アァ!」
「クソッ、遂に避け始めたか。っとスラが帰ってきたし次行くぞ!!」
「(こくこく)」
「くるくる!」
限界がきたと考えた理由はヒメとアクのMP切れ、そして死神がこちらの攻撃に慣れ始めたことだ。折角HPを半分以下にできたのにこのままじゃ普通に押し負ける。普通にまずい状況だな、どうしよ......
「ーーー!!」
「スラ、どうし......!?」
「アァァ!!」
「あっぶないなぁ!!なんでお前追いついてんだよ!」
スラが頭を叩いてきたので何事かと思って上を横を見ると後ろから鎌を振り上げ俺を真っ二つにしようとしている死神が視界に入った。何とか間一髪で避けれたがスラがいなかったら普通に死んでたな。というかだよ、なんで追いつけてるんだ?まさか足が早くなり始めてる?なんでぇ?こうなったら仕方ないので鬼ごっこは止めて直接戦闘しか無いわけなんだが......いや、もうこれしか手段ないし覚悟を決めるか。
「かかってこいや死神ィ!!こちとらこれでもそれなりにMMOやら一人称視点のバトロワとかやってきたんだ、レベルなんて関係ねぇ!!ぶっ殺してやらぁ!」
もうやけである。だって勝てるわけないじゃんこんなの。というか第二形態あるとか聞いてないんだけど?しかも即死無効ってなんだよ、考えた人馬鹿だろ。いやまぁ分かるよ?即死とかいう能力あったらこのゲーム楽勝だよ?レベ上げとか要らずに当てたら終わりのなんの面白みのないゲームになるよ?けどさ、こんな理不尽ないじゃん?そんなの即死を作った運営が悪いじゃん?
「アァァァ!!」
「ーーー!!」
スラが死神の攻撃を防いでいる。その状況でなんで俺は叫ぶだけ叫んで立ってるだけなんだ......?例えゲーム内だけだとしても!可愛い生物が死ぬのを見るのは嫌だ!!
「ヒメ、俺がアクであいつのタゲを取る。俺のMPも、もう底を尽きた。ラストチャンスだ相手のHPは大体四割、削りきるぞ!」
「(こくり)」
「それじゃあ頼んだぞ、アク!」
「くるー!」
そこからの攻防は多分だが過去一番にゲーム内で考えて戦った。どうしたらあの死神を倒せるのか、どうやったらスラで攻撃を防ぎ、効率よくヒメの攻撃を与えることができるのか、アクで攻撃を受けるとそのままアクにダメージがいくからいかに攻撃を与えつつ俺は避けるのか、これらの事を常に考え、状況を把握しつつヒメとスラに指示を出しながら俺は俺でアクを使って攻撃を与えた。
勿論、死神姫の鎌に持ち替えて戦う事やさっき手に入れた王者の朽ちた剣を使うことも考えた、だが死神姫の鎌を使った場合はSTR41(武器のプラス値込み)でアクのSTR65を大きく下回り相手のVITを越すことができずにダメージ1の可能性があるし、王者の朽ちた剣はVITー25を許容する事はメリットを考えてもできなかった。
そして何とか残り二割まで削った時、そこから一瞬で勝負が付いた。
「アァ……アアア!!」
「な、なんだ!?」
死神が自分の持っていた鎌を叩き折り、いつの間にか腰に装備されていた刀を手に持った。
「スラ、少し大きめの盾になってくれ、アクは俺が投げた瞬間に『大回転』を。ヒメは一旦様子見だ」
「ァア……ッ!」
死神はそのまま突っ込み、刀を振るってきた。動きが単調だったので横に避けつつアクを死神に向かって投げた。
「くるー!!……っ!?」
「アァ……」
もう少しで死神にあたる、その時だった一瞬にしてアクは切られ、そのまま死亡した。
アクはVIT25だが少なくともHPは100以上は残ってたはずだ。つまりだ、こいつのSTRは少なくとも125以上という事だ
「ったく……誰だよ、こんな化け物を考えたやつは」
俺は苦笑いするしかなかった。βテストで追い詰めたのだからあの頃より強いし勝てると思っていた。しかし現実はどうだろうか?追い詰めることは可能でもそれだけだった。
「ヒメ、スラ、アク、絶対にこいつにリベンジするぞ」
死神はこっちを向いて刀を構えていた。
「最後のあがきはしていくが……多分勝てねぇな。おい、死神。次に会った時がお前の死に時だ、よぉーく覚えとけよ」
スラはMP切れで盾から姿を変えれなくなっていた。なのでそのまま盾を構え、ヒメと共に死神に突っ込んだ。そして一撃を与える前にHPが無くなり、視界が黒に染まった。
ハイビスカス「やっほ〜!みんな大好きハイビスカスさんだよ〜」
タンポポ「タンポポなの!今回はいつもより短いなの!」
ハイビスカス「まぁキリがいいしね、というか次回は何するんだろ、レベル上げとかなのかな?」
タンポポ「それは投稿されてからのお楽しみ、なの!ただ作者はそろそろ掲示板回入れたい、とは言ってたなの!まぁこのあの作者の事だし多分レベル上げとかなの」
ハイビスカス「まぁ行き当たりばったりの作者だしねぇ、突然クエストのストーリーとか初めても驚かないよ」
タンポポ「っとどうやら今回はここまでらしいの!作者の悪口言ってたら終わってしまったなの!」
ハイビスカス「それじゃあ次回も、お楽しみに!」
タンポポ「なの!」




