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鏖殺せよ

作者: 尚文産商堂

それは敵対組織からの宣戦布告と受け取られたようだ。

そして一人の仲間が殺された。

一番激怒したのはリーダーだ。


ほんの6人か7人くらいしかいなかった俺らのチームで、リーダーは全員をしっかりと見てくれていた。

そのうちの一人が殺されたとすれば、激怒しても仕方がないだろう。

「俺は今、ここにいる全員に誓う」

死んだ部下は、リーダーにとって2番目にできた部下だったそうだ。

その死体を見下ろしつつ、リーダーが俺らに誓った。

「復讐をする。皆殺しにする。鏖殺する。世界を超えてもなお、奴らを根絶やしにする」

冷たく、しかし確実にリーダーは怒っていた。

それを俺らは同じ気持ちでじっと聞いていた。


簡単に結論から言えば、その願いはあっさりと叶えられた。

敵対組織がいかに強大であろうとも、ただ一人のリーダーに敵わなかった。

特殊組織出身だと聞いていたが、それがどこかということについては知らない。

だが、1個連隊規模の重武装兵を、たった一人で翻弄し、そして文字通りに皆殺しにするのを見ていると、彼に逆らおうとする気力は一切なくなった。

そしてこの作戦の後、チームは解散となり、俺は雇われ兵士として、あちこちの戦場を渡り歩くことになった。


それが、今やとある会社の重役に収まっているという。

それでも重役規模ならば、社長ともなればどれほどの力を持っているか、もはや想定できない。

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