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【HIDDEN WORLD】  作者: Meafuls CAT Studio@猫のような生き物
【プロローグ〜世界崩壊の日】
1/26

表世界

 突如起こらない……とは限らない。



 轟音。






 炎上。






 崩落。






 悲鳴。






 突如、世界は”終わり”を迎えた。






 近代的な文明社会とはあまりにも不釣り合いな、異様な”怪物”たち。






 空を舞う、無数の”炎の怪鳥”。






 舗装されたアスファルトの道路には、(うごめ)く”溶岩生物”。






 昼間だというのに、異常なほど黒い雲が日の光を通さない。






 そして、黒雲から降り注ぐ炎が建物を──街を破壊する。






 皮肉なことに、崩壊した街を(いろど)るのは、街を燃やす炎の色と、怪物たちの炎の色のみ。






…………………………






 当時、小学生だった俺は、今でもその光景を鮮明に覚えている。いつもどおりの学校生活。その日も、ほかの児童と共に授業を受けていた。


 事が起きたのは昼休みの時間──。


 明るい声が響く校舎内に、(いま)だかつて体験したことのないほどの轟音が響いた。そして、俺を含めたほとんどの児童が窓に飛びついた。


 その光景は、校舎に居る誰もが──いや、街に居る全ての人が見たことだろう。






 ────天から伸びた青白い巨大な光の柱が──建物を貫き──破壊している光景を──。






 誰もが唖然と、その光景を眺めていた。


 そして、その光の柱がゆっくりと(しぼ)んでいき、線となって消えた時──先程よりも(さら)に大きな衝撃が校舎内に響いた。


 傾く校舎。落ちる天井。割れる窓。抜ける床。崩れる壁。(こだま)する悲鳴。

 初めて、落下というものを味わった。


 落下の合間、壁が崩れ剥き出しとなっていた外を見ると、先程の青白い色合いとは対照的な、オレンジ色の炎が降り注いできているのが見えた。


 だが、その光景に驚く間もなく、崩落する校舎の残骸と、ほかの児童と共に、落下した。






…………………………






 運良く瓦礫に潰されなかった俺は、瓦礫の隙間からなんとか外へ這い出た。しかし、外へ出た俺は自分の目を疑った。


 崩れ、燃え盛る街並み──。


 見たこともない怪物たち──。


 その現実離れした光景に、恐怖を通り越して、ただ呆然とすることしかできなかった。




 落下した時、頭をぶつけたのだろうか。額からは、血が流れていた。






…………………………






 これがおよそ、”10年前”の話。

“表視点”

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