17.お茶会の前
評価下さりありがとうございました
励みたいと思います
セレスティアと踊るベルドリオを見ると不思議な感じがした
さっきまであそこに自分がいたと思ったら妙に面映ゆい
イサークは警備のためリーゼロッテに声も書けないが王族エリアに来た際目が合った
まだ気にするなんてと思いはするが自覚していなかった頃も含めれば数年片思いしていたのだから仕方がないのかもしれない
べリュークは自発的に謹慎しているらしいが側室様は参加されていた
華美なドレスが美しさを引き立たせ年齢を感じさせなかった
王を挟んで王妃が地味な装いで立っていた
喪にふくしたいと思いつつも欠席は許されなかったためだろう
王族の待機するエリアと言っても貴族が来ないわけではない
挨拶に訪れる人々を王は一言二言返している
そんな様子を見ていると曲が終わった
ベルドリオとセレスティアが戻ってくると3人で歓談を始める
ベルドリオとのダンスをした時
遠い雑踏が近くなって
モノクロが少し色ずいた気がした
大きな問題もなく舞踏会は終わりを迎えた
ただ問題があるとするならばデビュタントでありながらベルドリオとしか踊らなかった事だろう
誘われなかったのだから仕方がないが男装していた自分に優雅さなど無いだろうし、認知阻害を使っていたと言えバレなかったのは女性としても魅力が少ないのだろうと思っていた
だから仕方がない
そう思うと馬車に乗ろうと歩を進める
「リーゼロッテ嬢、今日は有意義な一日でした。近いうちにまた」
声をかけられベルドリオが微笑む
銀髪が夜空に溶け込むような錯覚を覚えた
「こちらこそありがとうございました、是非近いうちに」
婚約者候補の期間は2ヶ月が目安と聞いた
それまではセレスティアとリーゼロッテとの交友関係を築くらしい
少し心が弾んだ
数日後、王城への招待が届いた
第2王子と第3王子とのお茶会にリーゼロッテとセレスティアが呼ばれたのだ
淡い青を基調とした派手にならないドレスを身にまとい準備を進める
ほんの出来心だった
パンツスタイルの訓練着を荷物に忍ばせたのは
いや淡い期待はあった
ベルドリオならもしかしたらという期待だ
木刀も服も1度は処分しようと思った
けれど木刀だけは処分できなかった
テオバルト時代のベルドリオからのプレゼントだったからである
必死について行こうとした自分を認めてくれた気がして救われたからだ
あっという間に数日がすぎ、リーゼロッテは王城へと向かった
荷物は侍女に持たせたが呆れた顔をされた
手土産のクッキーは料理長のオリジナルだ
それ以外に着替えと木刀を持ってきたのだから呆れられても仕方がない
「ごきげんよう、リーゼロッテ様」
セレスティアと貴賓室で会うとリーゼロッテは笑みを浮かべ対応する
「セレスティア様、ごきげんよう」
少しセレスティアは苦手だった
表情が乏しいからかもしれないが笑みを浮かべている時も目の奥が笑っていないのがわかるからかもしれない
ベランド王太子がお亡くなりになった時あれほど取り乱していたのだから当然かもしれないが、奇妙な不気味さを覚えていた
内庭の一角にテーブルが設置されており、お茶会の準備が整ったと2人の元に使用人が来たのはそれからすぐの事だった
読んで下りありがとうございました
誤字等ありましたら報告くださると嬉しいです




