4.次回作へのハードル ※セルフ
さて、一夜明けまして。
このエッセイも思っていたより多くの方に見ていただいたようです。感謝。
そして、ありがたくも感想をいただきまして、早速の気づき発見です。
次回作へのハードルが高い!!!!
ただしそれはセルフ設置ハードル!!!!
ドMか……?
性の癖はさておき、次回作が書けない原因の大きい部分がこれだなぁと心底思いました。
次回作になりそうなネタたちで、完結まで思いついているものは五つ程度と2話で申告いたしましたが、それ以外に、実は冒頭だけ書けているものがわりとあるんですよね。それも数百文字なんてもんじゃなく、1話(3000文字程度)とかそういうレベルで。最長のやつは3話分です。
だけどそれ以上触れずに放置していたり消してしまったり……それは何故か??
なんか納得できないからです。
現在のふとんの主力(魂込めた度が桁違い)の完結長編小説は三つ。
・『銀星と黒翼(N7513FG)』
・『夜を統べる黒鴉(N0800GX)』
・『乙女ゲームのヒロインに転生したらしいが、すまん私はショタコンだ(N8231FO)』
タイトルから感じる雰囲気の温度差よ……
燃え尽きの原因とされていた直近の完結は一番下の『ショタコン』です。超大長編。
そして、この中で一番大変だったけど一番愛しているのが『銀星』。ふとんねことして初めて投稿した本格派ファンタジーの作品です。
しかしこの『銀星』には課題がいっぱいでした。
三年前の作品です。しかも「読まれること」をよく分かっていなかった超初心者の文章でした。
今でこそ改稿を重ねて何とか見られるようにはなりましたが、当初は酷かった自覚があります。それでも「面白い」と思っているのだから子煩悩。恥ずかしいのは自分の筆の未熟さばかり。
重厚で美しい世界観を重視するあまり「いささか装飾過多な文章」で、多くの情報を取捨選択できずに文中に落とし込もうとしてあるがために「情報量が多い」というもの。それから「自分の個性出しすぎ」という部分も。
一度書き上げたものを改稿するのは割と難しいです。短編ならまだしも長編ですから、ちょっといじって後々のストーリーと整合性が取れなくなったら困ります。圧倒的に時間が足りない。
そんなわけで、改訂版出したい欲を抱えつつ、ふとんは細かな表現の修正をする程度で改稿をしております。それでも大分読みやすくなったんですよ。
そんな課題を、後の『黒鴉』と『ショタコン』は鮮やかに、自分でも驚くほどに解決してしまったんですね。
セルフハードルをブチ上げているのは『黒鴉』の方なのでそれは後にしてまずは『ショタコン』。
これは「なろう系小説といふものをふとんもしてみむとてするなり」としつつ、上記の『銀星』の連載期間があまりにもヘビーでハードだったので「息抜きに頭を軽くして書けるものがほしい」という理由でネタ帳から引っ張って来られた並行連載作品です。
ネット小説特有の一人称ゆえの抜群の読みやすさ。
個性が求められるテンプレ界隈で、ほどよく光らせることができた個性。
この両立が叶ったのが『ショタコン』に見るふとんの成長であり、本作が非常に人気を得た理由でありと考えています。
本当に読みやすいんですよね、ネット小説の一人称。さくさく進めちゃう。だから一気読み報告とかがいただけるんだろうなぁと思います。
実のところ、しばらくはもうなろう系に分類されるであろう作品を書く予定はないので、こちらはまあまあのハードルということで置いておきまして。
問題の『黒鴉』です。
こちら全八話の本格派ファンタジー。さくっと読める本格派を目指した人外×人間の物語です。
大きな声で言いますが、これ、自作の中ではものすごくクオリティが高いんですよ。
ふとんが『銀星』で至れなかった境地に至っている物語なんです。
その「読みやすさ」で言えば現在のふとんの「最高傑作」だと思っています。
何故なら、この作品では「情報の徹底的な取捨選択」と「余計な部分での文章装飾の排除」そして「大事な部分でしっかり重厚感を出す」という――『銀星』で出てしまった課題を全クリするレベルの文章が書けていると思えるのです。
特に「情報の徹底的な取捨選択」が苦労ポイントでした。どこもかしこも設定してある広大な世界観を隠し持つファンタジーでそれを行うことは物凄く大変なことです。
世界観のほとんどを語らず、絶対必要でもないことは微かに匂わせて読者の想像を掻き立てる。そして必要なことはしっかり描写。これは自分で作った世界が大好きなふとんにとって寂しいことでしたが、読んでもらうファンタジーとしては大正解でした。
そして「余計な部分での文章装飾の排除」と「大事な部分でしっかり重厚感を出す」。
これもなかなかの苦労ポイントでした。
ふとんは綺麗な文章が好きです。リズム感、比喩表現、世界観を壊さない単語選び等々。それに頭を悩ませるのは大変だけどとても楽しいです。しかし、それを何でもない日常パートの地の文でやっても読者が食傷を起こすだけ。なのでふとんは文章に装飾を入れる部分をかなり限定しました。
それも読んでもらうファンタジーとして大正解。やってよかった。
そんなわけで『黒鴉』は「読みやすさ」と「本格ファンタジー味わえる度」がとても上手く両立できた作品なのです。またまた言っちゃいますが「最高傑作」です。是非読んでみてほしい……
そんなわけで、今のふとんの前にはこれら巨頭のハードルがそびえたっているわけです。
誰も「あれらの作品を超えて来るよね」とは言いません。でも自分の基準が非常に厳しい。出来に関して、少し冒頭を書いてみても「まだまだ」と突っ返されてしまうのです。自分自身がハードル。厳し。
なるほど、次回作への自分の期待値が高いから手が動かないとはこのこと。やはり他者の意見に触れるのはとても大切ですね。ありがたいことです。
何とか自分自身が設けてしまっているハードルを意識して下げることが一番の近道なのでしょうが、職人気質的なところが災いして、どうにも「納得するまで突き詰めたら?」とふとんの中のふとんが囁いております。おふとんの暗がりの底の囁き。
そうですねぇ……本気を出せば書けるクオリティを書かないのはふとんの書き手魂に反する。燃え尽きているのをいいことに設定とプロットだけでもじっくり練ってみようかなぁ。そう思いました。
今回もとってもいい調子。次回もこんな感じで頑張るぞい。
そうなるために、さて次は何を書こう。




