第1話 私
18歳の“私“が日々感じる葛藤と生きづらさ、そして憎悪を描きました。
思春期はただ何をしていても寂しさが心を支配する。その様子をどうしたら埋められるのか頑張るけど、間違えちゃうそんな生きづらさです。
ですが私と同じ目線に立って徐々に成長を感じてあげてほしいです。
駅の改札で彼とバイバイをしてすぐ彼とは逆方向の電車に乗った
自分がどうしてここにいて何をしたいのか分からなかった
家につくと電車に乗っていた時に感じた虚無を一層強く感じる
たまった洗い物に、あふれかえった洗濯機、使用済みのゴム3個…
いつになったら彼と一緒に暮らせるのだろう
付き合って1年と少し。私が今まで一緒になった人とは全く違う彼に私は惹かれた
何をしても手に入らないような、だれとも仲が良くて誰にでも優しいから手に届かない距離感
だから私はズルをした
そう、私は私だからできたと思う。正直自負している。
彼との出会いは錦糸町の大学で何となく学生を楽しんでいたころ
なんでこの学科にしたか?平均給与が高いから
私が選ぶのはいつもそんなつまらない冷めた選択肢だ
だから塾講というバイトもただ大学生のうちに遊びたかったから選んだ
サイトで笑っている人たちの笑顔がなんだか眩しくて
私は最初上品系で攻めてみたけど、案外みんなちょろくてこのキャラも自分でバカバカしく感じた
なにより私が気になる彼はそんな体裁サラッと見抜いてくるような気がしたし、彼の懐にスルっと入り込むようなキャラの方が好かれる
確信したから
いつの間にか彼とは馬鹿な話で無駄に長電話をする そんな仲になっていた
勿論それまでにも私は特に好きでもないカラオケに彼がいるからという理由で無理に参加したし、行きたくもなかった塾主催のお泊り会にも彼が参加するから行った
別に何でもよかった、彼が手に入れば
ただ、彼には彼女がいた
それが誰なのかは誰も教えてくれなかった
これだから女は嫌いだ、いつも体裁だけつくろって肝心な部分は仲間外れだ
それならいい
私は自分の力で聞き出してやる
てか奪い取ってやる
私は自信があったから
いつからか誰の言葉も信じられなくなった
なんでだろう
裏切られるのが怖い。ただそれだけ
いつだか話してた同棲しよって話は彼の中ではなかったことになってたし、あとで電話するからってことも期待するだけ無駄だと分かった
だからこれ以上苦しめないでほしい
私は離人症・依存症・自律神経失調症そんな症状が続いた
分かってる。誰にも頼っちゃダメなこと
みんな一人で頑張ってるし、孤独がヒトを成長させるなんてことも偉人が言ってた
でもつらい私は何かに甘えて、甘やかされて甘やかして一緒に頑張りたいだけなのに