表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18歳  作者: 軽井沢未知
1/1

第1話 私

18歳の“私“が日々感じる葛藤と生きづらさ、そして憎悪を描きました。

思春期はただ何をしていても寂しさが心を支配する。その様子をどうしたら埋められるのか頑張るけど、間違えちゃうそんな生きづらさです。

ですが私と同じ目線に立って徐々に成長を感じてあげてほしいです。

 駅の改札で彼とバイバイをしてすぐ彼とは逆方向の電車に乗った

 自分がどうしてここにいて何をしたいのか分からなかった

 家につくと電車に乗っていた時に感じた虚無を一層強く感じる

 たまった洗い物に、あふれかえった洗濯機、使用済みのゴム3個…

 いつになったら彼と一緒に暮らせるのだろう

 付き合って1年と少し。私が今まで一緒になった人とは全く違う彼に私は惹かれた

 何をしても手に入らないような、だれとも仲が良くて誰にでも優しいから手に届かない距離感

 だから私はズルをした

 そう、私は私だからできたと思う。正直自負している。

 彼との出会いは錦糸町の大学で何となく学生を楽しんでいたころ

 なんでこの学科にしたか?平均給与が高いから

 私が選ぶのはいつもそんなつまらない冷めた選択肢だ

 だから塾講というバイトもただ大学生のうちに遊びたかったから選んだ

 サイトで笑っている人たちの笑顔がなんだか眩しくて

 私は最初上品系で攻めてみたけど、案外みんなちょろくてこのキャラも自分でバカバカしく感じた

 なにより私が気になる彼はそんな体裁サラッと見抜いてくるような気がしたし、彼の懐にスルっと入り込むようなキャラの方が好かれる

 確信したから

 いつの間にか彼とは馬鹿な話で無駄に長電話をする そんな仲になっていた

 勿論それまでにも私は特に好きでもないカラオケに彼がいるからという理由で無理に参加したし、行きたくもなかった塾主催のお泊り会にも彼が参加するから行った

 別に何でもよかった、彼が手に入れば

 ただ、彼には彼女がいた

 それが誰なのかは誰も教えてくれなかった

 これだから女は嫌いだ、いつも体裁だけつくろって肝心な部分は仲間外れだ

 それならいい

 私は自分の力で聞き出してやる

 てか奪い取ってやる

 私は自信があったから

 

 いつからか誰の言葉も信じられなくなった

 なんでだろう

 裏切られるのが怖い。ただそれだけ

 いつだか話してた同棲しよって話は彼の中ではなかったことになってたし、あとで電話するからってことも期待するだけ無駄だと分かった

 だからこれ以上苦しめないでほしい

 私は離人症・依存症・自律神経失調症そんな症状が続いた

 分かってる。誰にも頼っちゃダメなこと

 みんな一人で頑張ってるし、孤独がヒトを成長させるなんてことも偉人が言ってた

 でもつらい私は何かに甘えて、甘やかされて甘やかして一緒に頑張りたいだけなのに

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ