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1週間後
――――1月9日晴れ
初日から、1週間狙ったかの様に毎日空気の乾いた晴れ。
水分は、無く。
植物も萎れ。
動物たちは、まるで外へ出なくなった。
そう、僕らは食料を失ったんだ。
「宮ちゃん、これ。」
数日貯めてある湧水を宮ちゃんに手渡す。
横たわった宮ちゃんの反応は薄くゆっくりと一回頷くだけだ。
今日、6人目の犠牲者が出た。
分家の長男。
サクラダ家の人間は代々病弱だ。
僕は、父の玩具として育てられた。
だから、それなりに体が弱くても生き延びる方法は教えてもらってある。
黄金色の宮ちゃんの髪の毛が揺れる。
僕は、宮ちゃんをそっと撫でた。
やっぱりこれは、ゲームじゃない。
人と人との殺し合いなのだ。
父が用意した舞台なんだ。