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月の光
――――氷
――――君は、僕の
「っ…はぁっ…はぁっ…。」
目を見開く。
案の定誰も居ない。
「セキュリティー、万全。誰も居ない…何もない。」
辺りには、掃除しかけのダンボールが積み重なっているだけで本当に何もない。
それでも、やはり不安で寝ることが出来ない。
窓の隙間風が僕に吹き付ける。
それと同時に悪寒が走った。
月の光が目に飛び込む。
夜になると片目の光が完全になくなったことを再び認識させられる。
サクラダゲームでの代償。
僕が、サクラダ学園へ通うための代償だ。
「サクラダ学園…ね。」
一生縛り付けられなければいけない。
『サクラダ』に。
あの家に。
僕が、死なない限りは。
ずっと。
ずっと。
今日は、後10話頑張ります。