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話して疲れる?
初日の記憶はほぼ無い。
妻と一緒に職場へ出かけ、うつ病と診断されたことを報告した。その後、実家へ行き、両親にも報告。
2日目の今日は、上司のKさんから電話がかかってきた。
「心の風邪みたいなものだから」
とKさんは繰り返した。
心の風邪という表現はうつ病患者に効果的なのだろうか。
僕はその曖昧な言葉に、電話越しで苦笑いを浮かべるだけだった。
これからは職場への連絡はKさんが窓口になってくれるとのこと。
この日から、「ホウレンソウ地獄」が始まるのである。
ホウレンソウとは食べる野菜ではなく、報告・連絡・相談の頭文字だ。
これから起こる出来事一つ一つを、妻はもちろん、両親、妻のお父さん、お医者さん、Kさんに報告していかなければならない。
これが正直本当にめんどくさい。
なぜなら、みんな僕に言う言葉が違うのだ。
いったい誰の言うことを聞けばいいのか混乱する。
めんどくさくなって、勝手に自分で行動すると「なんでそんなことしたんだ!」と言われる始末。
まだ2日目。UTULIFE、大丈夫か?