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部活の後輩と付き合ってみた  作者: きりんのつばさ
海に行こう〜編
93/327

ようこそ嵐海荘へ

今回、新たな登場人物が出てきます。

先程まで遊んでいた海から車で10分程の場所に

今日泊まる旅館があった。

「本当にここかい・・・?」

と僕は口に出してしまっだが、与謝野さん以外の

後輩も同じ事を思うだろう。

だって・・・

「さぁさぁ先輩や吉晴〜どうぞ〜!!

ようこそ嵐海荘(らんかいそう)へ!!」

目の前にあったのは歴史がありそうな旅館だった。

佇まいから高級旅館の雰囲気を出している。

木造りの3階建て。一番上の階には望楼があり

ザ・日本の老舗旅館を表している。

「なぁ与謝野さん・・・」

「はい?」

「本当に僕ら、ただでいいの?なんなら今から

僕だけでもお金降ろしに行けるよ?」

と僕が言うと、森と織田も続いて頷いた。

だって佇まいから絶対

1人1泊ウン万円しそうじゃん・・・

それをタダなんて申し訳ない。

「大丈夫ですって〜5人ぐらい〜」

「5人ぐらいで済むの・・・?」

「はい、それが?」

「マジか・・・だってさ織田」

と織田を見ると

「だ、だ、大丈夫だ・・・!! う、うん。お、お、俺

・・・い、いや、ここは、わ、私か?

ど、どうしよう。お、落ち着けお、俺」

「織田!? どうした!?」

完全にテンパっていた。

「く、国木田先輩ですか・・・こ、これはただの

武者震いです、よ・・・」

ガクガクガクガクガクガク

「いやいや!? 武者震いはそんなに震えないよ!?」

「す、すみません。緊張がさっきは収まっていたんですが

旅館を見たら、一気に緊張してしまいまして、こ・・・」

「ーーあら、桜ちゃん!! 来たのね!!」

と声のした方向を見ると

旅館の方から着物を着た女性の方が来た。

「あっ、おばさん!! こんばんわ〜」

どうやらこの女性の方は与謝野さんのおばさんに

当たる方のようだ。

ふと隣の織田を見ると

「・・・・・・」

口を開けたまま動きを停止していた。

「織田〜!?」

「はっ!? すいません!!

緊張で色々と飛んでいました!!」

「大丈夫かい?」

「ま、まぁなんとか・・・はい」

「あら、桜ちゃん。そちらの方々は?」

と与謝野さんのおばさんがこちらに気づいたらしく

与謝野さんに聞いてきた。

「えっとね、この人が私の部活の先輩の

国木田拓海さん、で隣にいるのが後輩の平塚七海さん」

「「よ、よろしくお願いします!!」」

「そしてその隣が同期の森結城くん」

「よ、よ、よ、よろしく、お、お、お、お、

お願い、し、し、し、します」

・・・森よ、これだと織田の良いところ言えないぞ?

そしてとうとう織田の番になった。

「最後に同期で私の彼氏である織田吉晴くんだよ〜」

「あら!? 桜ちゃんに彼氏が!?

なんともまぁまぁ!!」

とめちゃくちゃテンションが上がっているおばさん。

対して・・・

「は、は、初めまして!! 私は桜さんとお付き合い

させていただいております織田吉晴と申します!!

本日はこのような機会をいただきありがとう

ございます!!」

とガチガチの織田。

うん、言いたい事は言えてる。

森よりマシかな。

「あらあらご丁寧な挨拶ありがとうございます〜

私、桜の叔母です。まぁ立ち話も疲れてますでしょうから

中にお入りください〜」

とおばさんのご厚意に甘えて旅館の中に入り事にした。

部屋に行く際の僕らの荷物は

中居さんや女中さんが運んでくれた。

・・・この旅館、本当に高いんだろうな。

そう思わずにはいられない僕だった。

用語説明

嵐海荘(らんかいそう)

・・・与謝野の母方の叔母夫婦が

経営している老舗旅館。

歴史は明治初頭からのため

それなりにある。

木造3階建て、3階には望楼がある。

近場の海と旅館の近くかは湧き出る

温泉目当ての宿泊客が多い。

特に温泉に関しては昔から各方面の

大物が利用している。

そのため様々な歴史的に価値のある物が

旅館に存在している。

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