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部活の後輩と付き合ってみた  作者: きりんのつばさ
動乱?京都旅行編
222/327

返していこうと思うんだ

「……ちょっと待って七海? 今の発言って

どういう意味?」

「そのまんまの意味ですが、何か?」

「いやいやまさか君ら旅行に本当についてくる

つもりなのかい?」

「そうですよ〜ねぇ与謝野先輩、凛子〜?」

「そうだよ〜」

「す、すみません……私は反対したんですが……」

「「「なんだってーー!!」」」

僕ら男性陣は叫んだ。

「いやいや七海!? 君達は泊まる場所どうするのさ?」

「そうだ桜。俺達は漫喫で泊まる予定だぞ?」

「今からでも遅くは無いから、帰ったら?」

「センパイ達……そんなに私達にいて欲しく

無いんですか……? まさか浮気?」

「してないわ!!」

「吉晴〜浮気は切腹だって約束したよね〜?」

「桜さん、そんな約束初耳なんですけど……」

「結城先輩が浮気……浮気された……

ウワキユルサナイ」

「ちょっと凛子!? 俺浮気してないからな!?」

とまさか彼女達から浮気を京都にまで疑われる僕達3人。

……というかそんなに信頼ないかね?

「さて冗談はさておき」

「冗談長くなかったかな?」

「センパイ、うるさい

泊まる場所なら大丈夫です!!

樋口先輩が取ってくれましたから!!」

「「「またあのトラブルメーカーかよ!!」」」

まさか樋口さんがここまで手を回していたとは……

「そしてセンパイに樋口先輩から手紙です

ーー浮気は許しませんからね?」

「だからしないって!?」

僕は彼女にそう言いながら手紙の中身を見た。


"ハロ〜元気?

君がこの手紙を見ているときには

私は君らの怒られている姿を想像して

笑っていると思います笑"


(……あぁ今絶賛怒られている最中だよ!!)


"君らは彼女達に秘密で京都旅行をしようと計画している

と聞いて正義の味方である美少女探偵翔子ちゃんは

それを彼女達にリークしました〜笑"


(だろうな!! 君やりそうだもんな!!)

というか美少女探偵翔子ちゃんって……

その書き方が僕を更にイライラさせる。


"そして君達は彼女達を必死に帰らせようとすると

思います。その後、京都旅行をするつもりでしょう?

だが!!そんな事、美少女探偵翔子ちゃんの目が黒い

うちは絶対させないよ〜?

という事で彼女らの宿を勝手に用意しました〜!!

……どう? 私優しいでしょ?"


(あぁ、樋口さん。君の優しさのせいで僕らは

更に面倒な事になったよ!!

というか僕ら男性陣の宿もなんなら取ってよ!!)


"ってな感じで彼女達との針のむしろ旅行

楽しんできてね〜!!"


(こいつ……帰ったら一度喧嘩だな……!!)

なんて思いながら手紙を閉じようとすると

まだ手紙に続きがある事に気付いた。

(なんだよ……まだおちょくりたいのかよ……)

と手紙の続きを見てみた。


"追伸

私と彼の件は本当にありがとう。

貴方のおかげで私達は前に進めたよ。

あの時、貴方が私を助けてくれたから今の私があるんだ。

実は女性陣だけじゃなくて男性陣の宿も予約したよ。

お金は先に払っておいたから心配しないで。

貴方にはこれぐらいじゃ返せないぐらいの恩があるから

ちょっとずつ返していこうと思うんだ。

だから、今回はその1回目という事で。

愛しの彼女との旅行楽しんできてね。


本当にありがとうね、国木田。

感謝してます!!


ーーーーーーーーーーーー樋口翔子



(……全く、樋口さん。君という人は……ズルイよ)

僕は手紙をしまいながらそう思った。

ただ僕は、あの時自分に出来る事をしただけだ。

そこまで感謝される程の事では無い。

だけどそれであの2人が幸せなら良いのだろう。

「……センパイ、樋口先輩からのラブレターで

ニヤニヤしてますね」

「100歩譲ってニヤニヤしていたかもしれないが

断じてラブレターではないからな!?」

「うわ〜んセンパイが浮気してる〜!!

樋口先輩に取られた〜!!」

「言い方考えてもらえるかな!?」


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