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部活の後輩と付き合ってみた  作者: きりんのつばさ
愉快な日々
202/327

国木田先輩がデレた!?

今回から文化祭の話に入っていきます


ーー秋といえば、様々なイベントがあるだろう。

勿論、僕の大学も例外では無く3日間にわたって

学園祭が開催されているのである。

「みんなお疲れ〜」

僕は近くのコンビニで買ってきた差し入れを持って

自分の部活のブースに来ていた。

「あっ、先輩わざわざ来てくれたんですか!!」

後輩の1人の子がそう答えてくれた。

「うん、だって僕先輩だからね」

僕らの部活では学園祭では主に1年生が中心で企画して

2年生がフォローをする体制だ。

そしてこの時期には部活の全国大会も近い為

大会に出る選手は練習をしている。

夏目や織田、森は選手なので練習中である。

……へっ?僕は?

元々強くもないから選ばれてないよ。

「国木田先輩〜愛しの平塚を見に来たんですか〜?

いや〜お熱いですね〜」

と茶化してくるのが与謝野さんだった。

彼女も同じく選手では無いため、ブースの近くで

呼び込みをしていた。

なお、今年はサーターアンダギーを売っている。

「さて差し入れは1年生だけでいいよね?」

「ちょっと先輩!? 私の分は!?」

「あると思っているのか?」

「酷いや先輩!! 私が何をしたんですか!?」

「君はさっきの自分の発言を見直せよ!?

あっ、ちなみに七海は?」

「今コスプレをしに行きましたよ〜

やっぱり先輩は平塚を見に」

「ーー後で織田に報告しとくか」

「すみませんでした」

平謝りの与謝野さんだった。

そんな感じでしばらく後輩達と雑談していると

「あっ、センパイ〜!!」

後ろから我が彼女の声が聞こえた。

「ん?七海かーー」

と後ろを見るとそこには……

「えへへ、センパイどうですか〜!!」

巫女姿の七海がいた。

彼女の綺麗な黒髪と巫女装束の白が綺麗なコントラストを

しており、七海の笑顔がその姿を更に魅力的にしていた。

うん、可愛い。

控えめに言っても可愛い。

なんならこのまま家に持ち帰りたい。

出来れば、家に閉じ込めてずっと愛でてたい。

サーターアンダギーに巫女の服っておかしいとかいう

疑問が関係無くなるぐらいに可愛い。

「うん、可愛いよ」

「やった〜!!センパイに褒められた〜」

「よかったね平塚」

「うん、ありがとう〜!!」

と七海は同期の女子と抱きついていた。

「ハァハァ……美少女が抱きついている……

私も混ぜて欲しい……萌えるわ〜」

「与謝野さん、君は少し落ち着こうか?」

与謝野さんは若干テンションがおかしくなっていた。

「国木田先輩、せっかく遊びに来たんですから

なんか買っていってくださいよ〜

団子3本100円、平塚5000円です」

「あれ!? 私売られているの!?」

「七海を1人」

僕は財布から5000円札を出した。

「そしてセンパイが買ったよ!?」

「平塚、1人入りましたーー!!」

「「ありがとうございます〜!!」」

「誰も止めないのね!?というかセンパイも何で

そんな悪ノリに乗るんですか……?」

「だって七海の巫女姿を他の野郎どもに見せるわけには

いかないから、持って帰ろうかなと思って」

あんな可愛い彼女を彼氏の僕が買わない理由があるか?

いや、無いだろう。

「「国木田先輩がデレた!?」」

後輩達がとても驚いていた。

まぁあまり他の後輩達がいる前でデレないように

しているから、彼らからしてみれば驚きであろう。

「あ……あの……その……えっと〜」

七海は顔を真っ赤にして照れていた。

(うん、やっぱり七海は可愛い)

そんな姿も可愛いって思ってしまう僕だった。

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