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部活の後輩と付き合ってみた  作者: きりんのつばさ
僕の後輩と私の親友の恋愛模様
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健気過ぎるだろ⁉︎

今回も織田視点です

「よっ、森」

「いきなりどうした織田?」

俺は森を学食に呼んだ。

とりあえず今回の件を発展させるには本人から

話を聞くのが1番早いと思った。

ちなみに相手の女子は桜と平塚が向かった。

「お前、最近どう?」

「だからいきなりどうしたって?」

むぅ、さりげなく話を聞くのって意外と難しいな・・・

こういうのが得意なのって国木田先輩と樋口先輩の2人

なんだけど、よりによって何故か2人ともいないし・・・

「お前、今気になっている人いるか?」

なんか考えるのが面倒になり直球で聞いた。

「本当に唐突だな・・・特にいないな・・・」

「そうか・・・」

「まぁ俺に好意を抱く女子なんて頭おかしいけどな〜‼︎」

と森が投げやり気味に言った。

・・・今そんな女子がいるから俺らが困っているんだが

「分からないぞ?もしかしたらお前が知らないだけで

いるかもしれないぞ?」

「ハハ〜そんな奴いたらお前に焼肉奢ってやんよ〜」

「お前、マジで言ってんのか・・・?」

「ああ、なんなら誓約書書いてやるよ〜‼︎」

この勝負、森の負けが決定した。

「ま、まぁでも女子と連絡しているだろ?」

事前に聞いた話だと、凛子さんとやらは定期的に

森に連絡をしているらしい。

「最近、平塚の友達と話はするが、これと言って

浮ついた事は無いぞ?」

あー多分、こいつ気づいてない可能性大だ。

「・・・教えてもらえる範囲で構わないがその子と

どんなやりとりしているんだ?」

俺は気になり聞いてみた。

「そうだな・・・毎朝モーニングコールとか」

「カップルか⁉︎」

何だよ毎朝モーニングコールしてるとか健気過ぎるだろ⁉︎

というか気づいてやれよ森‼︎

「いやいや聞いてくれよ事の発端を」

「試しに聞いてやるよ・・・」

「平塚が凛子さんに俺が朝が弱いって事を話したらさ

"全くしょうがないですね。朝が苦手な先輩のために

私がモーニグコールしてあげますよ"って言われて。

最後に"べ、別に先輩の為ではありません‼︎"だって」

「もうなんなんだよ⁉︎お前ら付き合えよ‼︎」

俺は叫ばずにはいられなかった。

というか凛子さん、ツンデレだったのか⁉︎

話を聞く限りそんな気がしなかったが・・・

会話がテンプレ過ぎだろ・・・

「織田、お前どうした?今日何か変だぞ?」

「誰のせいだ誰の‼︎」

「俺何かしたか・・・?」

こいつは本心で言っているようだった。

「はぁはぁ・・・ちなみにそれ以外は?」

「そうだな・・・夜寝る前に電話してきたり

食べた食事の写真が送られてきたり・・・」

「ザ・カップルじゃねぇか⁉︎」

もしかしたら俺と桜以上にカップルらしいのでは・・・

というか鈍感過ぎるだろ森・・・

「だからカップルじゃねぇって。あっちがからかって

いるだけだろ?全く・・・人をオモチャにしないで

欲しいんだが」

「なんかこいう主人公、よく漫画で見るよな・・・」

俺は頭を抱えてた。

まさか森がここまで鈍感だと思わなかった。

「本当に大丈夫か、動けるか?」

森が心配してくる。

「あぁ大丈夫だ。体は動く、体は・・・」

ただ心が折れかけているだけだ。

(国木田先輩・・・早く帰ってきてください・・・

開始早々リタイヤしそうです・・・)

俺は国木田先輩に心の中でSOSを送った。

織田の気苦労はまだまだ続く

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