街でもおねんね
神に会ってきました。読者様という方々に!!!
嬉しすぎて昇天したよ、マジで!
このポイントのあがり方は、なんですの!?
二度見どころじゃすまないッス☆
見るたびに上がるポイントに発狂したおw
おかげで・・・電車で白い目でみられたおw
嬉しすぎて手が震えてキーボードが打てなかったです。
本当に読んでいただいてありがとうございます。
これが白昼夢じゃないと信じて頑張ります!!!
「ふぇ? ここどこ?」
春眠が目を覚めるとそこは知らない天井だった。
「「ふぇ?」じゃねぇえええええ! 取り調べ中に爆睡しやがって! もう朝だぞこの寝坊助!」
「だれ?」
甲冑を着込んだ青年が絶句して崩れ落ちた。ガチャガチャと甲冑の金属がぶつかる音が五月蠅い。
「——っ!? あのなネコミミ少女…… 眠る前のことなーーーーんも覚えてないのか?」
「んー? うんっ!」
「溌剌とした顔でうなずくんじゃねー! 俺の苦労はなんだったんだよぉ ちくしょー!」
青年の名は、ギン。新人冒険者だ。本来なら魔境【闇ノ大森林】に面する北側の門の警護の仕事は、もっと熟練の者がするはずだった。月ごとに、ギルド、騎士団、国軍でローテーションしているのだが、バハムートが居なくなると言う緊急事態によって冒険者はもちろん、騎士団も、国軍も招集がかかったのだ。この場を空かすことはできないので、新米のギンが門の見張りを命令された。
それがギンの苦労の始まりだった。
門番をしていると、フラフラとした足取りで歩いてくるネコミミを生やした黒髪のロングヘアの女の子がやってきた。すぐさま駆け寄って、何者かを確認しようとする。この時点で春眠を少女だと思い込んでいた。何者か身元を確認できるものを提示させようとしたが、突然少女が眠りだしたのだ。「とおかったよぉ おやすみ~」と訳の分からないことを言って、ギンにもたれ掛って寝息を立て始めた。
休憩室に連れ込んでなんとかイスに座らせる。身元を確認できない場合は、取り調べをしなければならないのだ。質問するが、少女が寝ぼけて答えるので難航した。なんとか聞きだせたのは、とっても寝るのが大好きだと言うことと、冒険者になりたいと言うことだけだった。
どうしようもなくなったギンは、祖父のマインツが運営しているギルドにこのことを報告する。魔法通信機を使って報告すると、マインツに寝かせてやれ、と言われ仕方なく休憩所のソファーの横にさせた。
ここまでの事を全て一人でこなし、いまだに熟練の冒険者も騎士も軍人も招集されているので門番として門の警護もしなくてはならなかった。休憩室と門の外の道のりを、今の今まで、春眠が起きるまで何十回も往復させられたのだ。目の下には隈ができ、剣の訓練なんかよりももっと疲労がたまっていた。
「へぇ~ お疲れ様~」
「くそー 女じゃなかったら一発ぶん殴ってやったのに!」
「え? 僕は男だよ?」
「は?」
「ほら!」といって徐にズボンを脱ごうとする春眠。ギンは顔を真っ赤にして春眠の奇行をなんとか止めた。春眠が下すズボンを、必死で持ち上げる。
その時だった。休憩所の扉が第三者によって開かれた。ガチャリとドアを開けたのは、白髪の老人でギルドマスターのマインツだった。そしてマインツは孫とネコミミ少女の現状をバッチリ確認してから、静かにドアを閉めた。
「邪魔してわるかったの」
「ちげーんだ! もどってきてくれ爺ちゃん!」
絶叫するギンに、首を傾げる春眠。
「ん? どうしたの~?」
「おまえのせいだー!」
閑話休題
「残念じゃ。やっと孫にも春が来たと思ったんだがのぉ。残念じゃ」
「ざんねんじゃー」
すっかり仲良くなった春眠は、マインツの膝の上に座っていた。猫の尻尾をフリフリと揺らしてとても機嫌が良さそうにしている。なんでも春眠曰く、マインツは前世で大好きだったお爺ちゃんそっくりだったのだ。近くにいると眠たくなれるからだとか。
いっぽうでギンは憔悴すきっていた。燃え尽きて真っ白な灰にでもなったのではないのかと言うほどに。【老獪】と恐れられる、祖父マインツは…おじゃべりだ。このことは翌日には第三都市ハイルンの噂になってしまうだろう。それだけは阻止したかった。
過去に好きだった町娘に告白してフラれたことで、悩んでいたのをマインツに相談した。すると翌日には第三都市ハイルンでギンがフラれたことが広まっていた。その悪夢を繰り返す訳にはいかなかったのだ。
「爺ちゃん。マジで誰にもいうなよ! 俺だけならまだしも、ハルミのためにもだぞ!」
「わかっとるわーい」
「わーい」
マインツの生返事にギンはまたしても崩れ落ちる。春眠がマインツの語尾を真似するのに若干腹がたつが、ギンは気を取り戻して話を進めた。
「もういいぜ。あしたにゃ笑いものさ…… そんなことより、ハルミはどうすんだよ?」
「冒険者になりたいんじゃろう? なら面倒をみるしかないの」
「そうじゃったぁ 冒険者になりたいんじゃったー 旅していろんなベットで寝たいんじゃ~」
「そう言う理由だったか……どんだけ寝るのに命かけてんだよ」
「寝る子は育つというしの。良い良い」
「えへへ~」
マインツは膝の上に座る春眠の頭を優しく撫でる。老人は子供にダダ甘なところがある。ギンも小さいころはマインツが甘やかしていたりする。
「ちょうどよいではないか。孫よ、お前はまだパーティー組んでなかったろう? 新米冒険者同士、ハルミと組めばいいではないか」
「はぁあああああ!? こんな戦いもできない様な女の子と組めっつーのかよ!」
「僕は男じゃー」
「どっちにしろ俺は嫌だぜ、爺ちゃん。俺はあの【冷徹姫】のパーティーに入れてもらうんだ。いくら爺ちゃんの頼みでもこれだけは、受け入れられねーよ」
「孫よ夢の見すぎじゃ。いくらあの娘っこがパーティーメンバーを募集しているからと言って、新米のお前さんが選ばれるわけがないじゃろう」
「やってみなきゃわかんねーだろ。俺のギルドランクたしかにまだ新米のFだけどよ、実力はAだって爺ちゃんも言ってくれたじゃねーか! ソロでリザードマンを20体倒した事を言えば! ゆめじゃねーよ!」
「……甘いの。お前さんの実力は確かにAランクで間違いない。じゃがの、Sには届いでおらんじゃろう?」
マインツは真剣な顔で言い切った。それでもギンは諦めていない様子だった。門番の休憩室が何とも言えない嫌な雰囲気に包まれる。
しかし、最強のKYが嫌な空気を切り裂いた。
「爺孫喧嘩してるところ、ちょっといいじゃろうか~ 僕はどうしたらいいんじゃ~?」
マインツもギンも言い合いで燃えていて、ハルミの事を完全に忘れていた。
「そうじゃったの。白熱してすまんかったわぃ わははは」
「ハルミのこと忘れてたぜ。悪い。だけど一ついいか?」
「なんじゃ?」と首を傾げる春眠。
「爺ちゃんの語尾がうつってんだよ!」
それから話は進み春眠は、第三都市ハイルンに入ることを許された。ギルドカードを作り身分証明ができるまで、行動をギンと共にすることを条件にされたが… これを決めたのはマインツでありギンは何かしら作為を感じたが、門番の仕事の一環だと押し付けられた。マインツはやることがあると言って先にギルドへと戻っていった。
時間は昼に差し掛かっていたので、先に近場で食事をとってからギルドに向かうことになった。異世界にやってきて初めての街の風景に、春眠はすこし興奮気味だった。
「うわぁ~ 武器とか防具屋さんでいっぱいだねー」
「まあな。魔境に最前線の国なんだ、そのくらい当然だろ? 武器防具に戦闘用の道具屋が九割で、後は……」
「エッチなお店が残り一割?」
「……そういうこった。モンスターとの闘って疲労した精神を――って俺は女の子になんてこと教えてんだ!」
「僕は男だっていってるのにぃ~」
今だに春眠を女の子と信じているギン。黒髪のロングヘアで童顔なうえに、春眠は声がわりと高い。外見は誰が見ても女の子だ。それに可愛い。二人で待ちを歩いていると、戦闘に明け暮れている冒険者や国軍の男たちの視線が痛かった。
「早めにメシ屋に行くぞ。なんか嫌な予感がする」
「どんなお店?」
「あの【冷徹姫】が宿泊してる宿の料理屋だぜ! 運が良かったら会えるかもしれなーからな!」
「ふーん おいしいのぉ?」
「喰ったことねーからしらねーよ?」
「……」
春眠がジト目でギンを睨む。
「なんだよ?」
「おいしくなかったら、僕。怒るよ~」
春眠は寝ることに全てを捧げているが、快眠のためならば妥協はしない。おいしい料理を食べて満腹になる。それもまた春眠の睡眠哲学の一つである。マズイ料理を食べたら寝つきが悪いからだ。
プックリとリスのように頬を膨らませて講義する。
「お前が怒っても怖くもなんともねーよ!」
ギンが春眠を茶化したその時だった。嫌な予感が的中した。
「ほぉー 俺様の事がこわくもなんともねーってか?」
「マスターの孫だから今までは大目に見てきたが、テメー調子扱きすぎじゃねーのか! ごらぁ!」
「獣人の女とデートかよ。七光りはいいよなぁ ええ?」
厳つい大柄の三人組の冒険者が、二人を取り囲んだのだった。
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発想だけにならない様に、精進します!!!