宮野弥生の日記
私はあなたが嫌い
それなのにあなたはやってくる
毎年毎年やってくる
最初はあなたを嫌いだとは思わなかった
しかし狂った
あなたと私の関係は修復不可能
いつからか私はあなたに憎しみが
あなたとは辛い思い出しかないから
私はあなたの前から逃げるだけ
それでもあなたはやってくる
無視を続けても何も変わらない
私は猫
仲間を見つけた
仲間はうさぎ
猫とうさぎは協力をする
猫は自分の辛い思い出を
うさぎは新たな愛欲を
私はあなたを憎んでいる
でもこれで終わり
辛い思い出は楽しい思い出で上書きをする
まずはうさぎ
猫はうさぎに指示を出す
うさぎは裏切らない
仲間だから
後は猫しだい
猫のやること
それは子猫を仲間にすること
集まる
猫の仲間に何も知らない子猫が一匹
猫は何もできない
やはりまた変われない
辛い思い出はそのまま
本当にそれでいいの
いいはずがない
時間は刻一刻と過ぎていく
最後の最後
猫は動いた
楽しい思い出を作るため
子猫に問う
子猫は戸惑う
猫は落胆
絶望の淵
一筋の光
子猫は鳴く
既に仲間と
光は大きくなり
やがてすべてを包み込む
猫に仲間ができた
自分で手に入れた仲間
あなたの辛い思い出とはさようなら
またあなたと会うときは楽しい思い出
語りましょう
四月一日
「少しテンションが高かったか?」
弥生は満足気に日記を読み返している。
「もう私には友達が出来た。自分の力で友達ができた」
弥生は昔を思い出し、少し目が赤くなる。
「もう私は変わった。変われたんだ。ありがとう。ありがとう。卯月………好きだ」
体の体温が上がるのがわかる。
「ふふ、卯月、卯月、卯月ー!」
身をよじり、ベッドへダイブする。
「んふふー、なんかさっき抱きついた卯月の香りがする」
自分を抱きしめるようにしながらベッドの上を転がる。
ドサッ
「へぶぇっ」
勢い余ってベッドから落ちる。
「痛い……ぐすん」
今日はもう寝て、卯月の夢を見よう。
「おやすみ、卯月」
『ねえ卯月』
『どうしたの弥生ちゃん』
『ご飯の食べさせあいっこしたい』
『いいよ、弥生ちゃんなら』
『本当!』
『本当だよ!だって弥生ちゃんは私の大切な友達だもん』
『ありがとう。じゃあ私からいくから』
手前のカレーをスプーンにとり、卯月の口の前に持っていく。
『それって弥生ちゃんがさっきまで使ってたスプーンじゃ………』
あたりが真っ暗になっていく。
『嫌なの?』
『嫌じゃないよ、少し緊張してるだけ』
『それなら私も一緒だ』
闇が消えていく。
『卯月、口を開けて』
『わかった………んぁ…』
小さな卯月の口に大きなスプーンを入れる。
『ぁ……ん…ふぁ…………ん………』
卯月は顔を真っ赤にしながら食べている。
『じゃあ次は弥生ちゃんに』
卯月は自分のオムライスをスプーンにとる。
『弥生ちゃん、開けて』
弥生は目を閉じて、口を開く。
『ぁ……』
弥生の唇に当てるようにスプーンを入れる。
『んぁ……ぅぁ………ん……』
『口の周りが汚れちゃったね、どうしようか?』
『………して…』
『なに?』
『だから………す……して……』
『聞こえないよ?』
『……もう、キス!キスして綺麗にして!』
『わかったよ弥生ちゃん』
卯月の顔が接近する。
『ふぅ……はぁ……はぁ………』
『息がくすぐったい』
『弥生ちゃんもすごいよ、だから我慢して』
『ん……』
弥生は目を閉じる。
やがて柔らかい感触が唇に触れる。
『はぁ……ん…ふぅ……やぁ…………んぁ………ぁ…ん……』
『やぁ………ら………め…ぇ』
口の中に舌が入ってくる。
『んちゅぅ…………ぬちゃ………ん……ぁ…』
『あっ………んっ………くちゅ…………んはぁ……っ…ぁ…』
体が熱くなる。
もうどうにでもなってしまえ。
ドサッ
卯月に覆い被さる。
『ちょっ、やよ…い……ちゃ…っ……だ……めっ………ぁ……んんっ、はぁ……っ………みられっ……んぁ………』
「んん…………」
あれ?なにかすごくいい夢を見ていた気が………
「ひゃっ……なに…これ?」
下半身が湿っている。
ぴちゃ
「ん……ふっ……ぁ……」
ぴちゃ ぴちゃ ぬちゃ
ぁ……ん………くっ………ぁあっ………ふっ………ぁ………
「…………シャワー浴びよ」
唐突な2話、どうだったでしょうか
蛇足ですかね?
私にはよくわかりませんでした(笑)
キス描写とかは今後修行してきます
ごめんなさい