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すごく、長いです

長いね。

本当に長い



一日が。

慣れるまでの辛抱だね。



二度の戦闘で私はもう疲労がピークのレッドゾーンな訳です。

命中率が大幅にダウンして使い物にならない置物なんですよ。


つまり、やることは決まっている。



寝る!


部屋に直行だ!




というわけで、エレベーターを待つ。

しかし、一日は長い。

長いんですよ。



「あ、スラマッソレー」



スラマッソレ?一体どこのバリ島ですかここは。

とりあえず振り返って返事をしよう。




「サヤ ティダッ ビサ ブルバハサ インドネシア ドゥンガンバイッ(私はあまりインドネシア語が話せません)」



って、話せてるよインドネシア語!

セルフツッコミもなかなかイケてるね、私!



「え、なんかガチなんですけど」



「誰?アジア系外国人とか?」



「なんか少し怖いかもー」



why?

Do you kotoyanen?


あの時のエレベーターの人だと思って渾身の一撃を放ったのに。



なんで三人いるんですか?




「えっとぉ………日本人ですよ?」



それも緑茶とせんべいをこよなく愛するようなそうでもないような。



「…白井、卯月だよね?」



エレベーターの人が話しかけてくる。

確か名前は…………。




「そ、そうですよ………。確かあなたは…………弁護士の………」



「いやそれ違う北村だけど、しかも男だし。」



そういえばそうか。



「じゃなくて確か歌手のしばさ………」



「それも違うから。あと同じようなボケ重ねてもつまらないよ」



「そうかなー。私は結構面白かったけど。この白井って人」



お、そこのサイドテールはなかなか見る目があるね。



「思い出したよ。確か弁護士と歌手の子供の柴咲晴男……」



「だから男ちゃうわ」



「ぶふぉ……ぶ…ぐふ………紅も息ピッタリじゃん……いひっ……ひぃ……」



サイドテールちゃん、笑い方キモいお。



「葵ちゃん、その笑い方、少し…………気持ち悪い……よ?」



おさげちゃん見た目によらずストレートだね。



「ごめん、リアルだとどうも笑いなれなくてね。草とか生やせればいいんだけどさぁ」



あおいてーるちゃんはオタクっ娘でしたか。




「デュフ、てーる氏はオタ属性持ちですたか。フォカヌポウ」



「デュフフ、ホワイト氏もコポォ、こちら側だったとは世界も案外捨てたもんじゃないフォカヌポウ」



「え、いきなりどうしたの二人共……そのデュフとコポォは何かの暗号?てか私の名前……」



「おっと、そのセリフに深い意味はないのだよ二世タレントくん」



「二世タレントでもないわアホ」



「「デュフコポゥ オウフドプフォ フォカヌポゥ」」



やはりでござるか。



「なんで五、七、五風?」



「てーる氏もあれを知っていたでござるか」



「流行りましたからな」



ガシッ



てーると固い握手を交わした。

じゃなかった、葵と固い握手を交わした。



「もう終わった?」



ぐぉ、北村さんの鋭い眼光が私の守備力と素早さを下げてるよ。



「あ、ごめんなさい。北村さん」



雑なボケでごめんなさい。



「ああ、北村さんじゃなくていいよ。紅って呼んで」



「わかった、紅」



「それでよし!えっと、この二人は私の友達で姫路葵と坂下南ってこなんだけど」



「どーも、姫路葵ですー。アニメとか好きです」



なんとなくわかる。

てか断定してました。



「あのぅ…………坂下……です。紅ちゃんとか………好きです」



……………ん?



あ、紅茶ね。

紅茶だよね!?



「うんうん、レモンとかね」



「それって……キス…の……味?」



おっと、地雷原につっこんでしまったようだ。



「南って呼んでいいかな?」



「ふぇぇ、南って…………紅ちゃんにしか呼ばれたことないよ…」



「おい、私も呼んでるからな」



南は天然さんですね、わかります。



「まあ南は時々意味不明だけどいい奴だから」



「意味不明って、ぷふっ……ぎゅは…いひぃ……」



その笑い方は素なの!?



「まあこれからよろしく、卯月」



紅と握手をする。



「私もよろしくな、卯月」



「こちらこそ、葵」



「あ………あ…の……私も……友達……したい………」



ナンデ、カタコト。



「南もよろしく」



「よ……よろしく………卯月ちゃん…」



もみもみ



南の握手が何故かもみもみしてるんだけど。



もみもみもみもみ



「う、うん。よろしく」



もみもみもみもみもみもみ



もみもみもみもみもみもみもみもみ



「いや、いつまで握手しとんねん」



「ぶひょっ………ぶふぅ…………いひっ……ひぃ……卯月って……ぐひょ……面白いね」



だめだ、葵に笑いを提供してはいけない。

笑いの沸点低すぎるよね。



「あはは、ありがとうね」



「じゃあ私達はこれで」



紅が言って、三人は外へ出ていった。





なかなかインパクトのある三人だったね。

それにしてもあの笑い方はどうかと思うんだよ。

流石にあれは重症だよね。




「あらぁ、卯月さんはエレベーターの前で何をしているんですかぁ?」



「うわぁ、って百合恵さん。私は自分の部屋に行こうとしてて……」



「そうなんですかぁ、少し前にもエレベーターの前にいたのでぇ、なにか見えないものが見えているのかと思いましたぁ」



どんな勘違いですか。

望遠鏡も無いのに。



「あはは、じゃあ私は自分の部屋に戻りますね」



「わかりましたぁ、それとエレベーターの前はぁ、邪魔になることもあるのでぇ、瞑想は他のところでお願いしますねぇ」




瞑想じゃないから!



「はあ、わかりました」



瞑想って普通ないでしょ。

普通にエレベーター待ってるだけでしょ。



って、そうだった!

私はエレベーター待つのにどんだけ時間使ってるんだ!

階段の方が早いわ!





…………………なんだろう、やっぱりセルフツッコミはイケてないや。









例のアレは少し変えてます。(一応)

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