<補助装備>
地表のナノマシン(モンスター)掃討完了を確認してから地球時間で約200万年程が経過した。
その間、まったく問題が無かったわけではないが、惑星の地球化もどうにか完了した。
地球化完了後に発生した事案に関して本船は原則不干渉を基本としているので現在把握している問題点も経年調査は引き続き行うが積極的な干渉はしない予定だ。
判明している問題点としては、掃討が完了したはずのモンスター(凍結処理中の人間が命名)がその後も散見され、この原因と対策として次のような考察を行った。
原因1.掃討作戦時、惑星内に大規模な空洞の存在を確認。
原因2.空洞内に掃討作戦を逃れたモンスターが生き残っている。
対策1.惑星内の空洞全てを崩落させ埋める。その後、地表に残存するモンスターが居た場合殲滅。
対策2.空洞内のモンスターを殲滅後、地表に残存するモンスターが居た場合継続して殲滅。
積極的干渉は行う予定が無いので全てシミュレーション上での話になるが、原因1または2のどちらかを完全に排除することが可能であれば問題の解決は容易になる。
対策1に関しては、惑星単位で地下空洞全てを崩落させるとなると、地表に影響が出ないはずも無いので地球化を完了した現在の地表に対してこのような対応は不可能である。
対策2に関しては、空洞の正確な奥行き、繋がりが把握できていない。ということと、殲滅作戦中に空洞自体の繋がりに変化があった場合対応が不完全になるのでこの案も完遂は難しいだろう。
それとは別の問題として、本船の惑星に対する観測設備はスペクトル分析と光学観測に頼っているので地中のモンスターの所在までは把握が出来ないという点がある。
しかし、地球化が達成された今、地表上のモンスターもこの惑星を構成する要素の一部として本船は判断している。
それに、現在の本船の目的は船内で凍結状態の人間に関する項目のみである。
内容は、今後惑星上で文明を築いた生物種が人間と会話が出来る発展段階に達した時点で、現在凍結状態の人間を起こす。というものだ。
判断基準が非常にあいまいな目的だが、もしかすると、以下の理由によりそろそろ達成できるかもしれない。
降下艇の周囲が最近騒がしい。
どうやら地表の生物達は降下艇が生物を生み出すところを見、たまに現れるモンスターを寄せ付けない攻撃力を発揮する事を知り、降下艇自体がなにか特別なものであるとの認識を持ったようだ。
降下艇の周囲に集まり集落を形成するようになってしまった。
今は惑星上に均等に着陸している6機の降下艇をそれぞれ中心にする形で放射状のコロニーを発展させている。
その途中で興味深いことに、惑星中に散らばっているぬいぐるみ降下兵の外装をそれぞれのモチーフになった種族が回収しコロニーに持ち帰っているようだ。
もうしばらく観察する必要はあるが、宗教の概念が発生したのかもしれない。
その結果、こちらから積極的に情報収集を行わなくても降下艇の周囲に集まった生物の成長具合が観察出来るようになったため、言語を用いた文化が発生したかの判断が容易になった。
◇ ◆ ◇
結果、現在地表上には単一の言語を用いたコミュニケーションを行い、直立歩行を行う他種族の文明が発生していることがわかった。
過去の地球に照らし合わせると異常な状況である。
ここでいう他種族というのが「人類種族内のカテゴリー」レベルの話ではなく、「まったく違う種」がそれぞれ人類並みの進化を「同時期に」行った上、「共通言語」を獲得している事になる。
通常このような現象は起こりえないことから、原因を調査したところ、彼等の脳内にはニューロンネットワーク以外にもう一種類別個の情報ネットワークが存在し、これが脳と相互干渉を行い脳自体の発達を促進したようだ。
また、この別種のネットワークは個体間でのある程度の意思疎通を可能にしているようで、これにより、全ての種族が共通の言語コミュニケーションを容易に行える下地を作ったと推測される。
この問題に関してはまだまだ追跡調査が必要になりそうだが、今の時点で人間の凍結解除を実行する条件が半分満たされたことになる。
残りの半分は、彼らの言語を解析し、それを同時翻訳可能なシステムを構築することだ。
また、接触を行う際は人類という彼らにとって未知の存在を受け入れてくれる可能性の高い集団を選択する必要があるので、その選別も平行して行う必要があるだろう。
目的達成のために、補助装備として以下の装備を製造する。
1.地表での会話支援を目的としたサポート用のシステム。
2.敵対的行動をとる個体の存在を考慮して威嚇を優先した防衛用のシステム。
「1」を効率的に達成する上で本船の人工知能の演算結果を即時反映できるように、量子もつれを利用した出力装置および、それを納める入れ物を作成する。以降「外部同期ユニット」と呼称する。
「2」を達成する上で「外部同期ユニット」に追加する形で防衛システムを搭載。以降「外部同期ユニット追加パーツ」と呼称する。
これに平行して、接触目標となりうる、他種族で構成された異種族に対して攻撃性を発揮する可能性の低い集団の選別。
そして、条件が整い次第凍結中の人間の解凍作業を行う。
◇◆◇◆◇
私に今風のロボットデザインを期待してはいけません。
ユニットはもう少し装飾大目でも良かったかも?とも思いましたがシンプルに行きました。
さーて、これで念願のロボがだせるぞー。
解等
解凍
変換の阿呆さ加減に驚きを禁じえないです(;゜д゜)ゴクリ…




