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異世界じゃないよ?  作者: 乱読家
<おまけ話>
18/30

<地下の命>

 蟻が蜂と同じ生き物だということを知っているだろうか?

 少し調べれば分かると思うが、アリはハチの中の1分類群である。

 

 そして、よく似た外見の蟻蜘蛛やシロアリはまったく別の生き物だ。

 

 姿かたちが違っていても同じ生き物である場合があり、逆に似通っていても違う生き物である場合がある。

 

 ここは地球よりも銀河中心方向に1光年ほど近い惑星。

 惑星の名前はまだない。

 

 そこに、すでに滅びた地球という星に繁殖していた蟻という生き物によく似た生物のコロニーがあった。ここでは蟻と呼ぶことにしよう。

 

 ◇     ◆     ◇

 

 大昔ご先祖様たちは灰色で硬いものや、同じように硬い透明な何かで覆われた世界にいたという。

 それが気付いたら見慣れない柔らかい緑や茶色の世界に解き放たれていた。

 

 最初は環境の変化に驚きながらもそのすばらしいすみかを喜んで受け入れて明るい地上という世界で生活をした。

 

 そこは想像もつかないほど変化に富んでいて、空から水が降ってきたり、明るくなると身体が暖かくなり、暗くなると身体が冷たくなったそうだ。

 

 そこに住む生き物は姿かたちも統一性が無く、大きかったり小さかったりとさまざまで、想像もつかないほど水が沢山集まった巨大ななにかや美味しそうな匂いを放つ色々な食べ物があったそうだ。

 

 そんな幸せな時代が終わりを告げて、我々の祖先達が地下にすまねばならなくなったのはいつのことだろう?

 

 ある日黒い大きな何かがやってきて仲間を次々殺しはじめた。

 

 あるものは恐れず立ち向かい殺され、そしてある物は立ちすくみ殺され、そうして地下に逃げ延びた我々だけがこうやって生き延びた。

 

 地上は恐ろしい場所なので、それからは皆地下でどんどん穴を掘り巣穴を広げて生活している。

 

 たまに、他所の蟻の巣のトンネルに繋がってしまい、そんな時は大体戦いが起きて、勝てば相手の巣穴を奪い取り領土を拡大、負ければ別の場所に向かって巣穴を掘り、巣穴を明け渡して逃げ出した。

 

 今の地上の状況は分からないが地下に住む場所を移した我々のご先祖様達の判断は本当に正しかったのだろうか?

 

 いつの日か自分もご先祖様達が教えてくれた地上の世界というものを見て見たい。

 

 ◇     ◆     ◇

 

 その日、いつものように巣穴を拡大していたら壁の向こうに空洞があった。

 

 最初は他所の蟻の巣のトンネルに穴を繋いでしまったのだと思った。

 

 しかし、そのトンネルは振り上げた触覚がまるで触れないほど天井が高く、我々蟻が掘る巣穴にしては大きすぎ、そのくせ生き物の気配や匂いがまったくしなかったので、当初は自然に出来た洞窟か、地割れで出来た隙間に穴が繋がったのでは無いかと思われた。

 

 折角手に入れた広大な空間になにか食料はないかとまず働き蟻たちが斥候に出かけたがよほど広いのかずいぶん待っても誰も戻ってこない。

 

 いつまでも戻ってこないので歳若い子供の蟻も我慢しきれず穴の中へと飛び出していった。

 

 しばらくは何も無いまま穴の奥へと大人たちの匂いをたどって進んでいった子供たちだったが、穴の奥でばらばらになった大人たちの身体の部品を見つけてしまった。

 

 そこで子供たちは見た、ご先祖様たちの話の中でしか聞いた事のない黒い何かの存在を。

 

 大人の働き蟻たちが誰も帰ってこなかったのはこれに殺されてしまったのだろう。

 

 よく見れば黒い何かの身体には沢山の働き蟻が噛み付いた跡や大人たちの牙がそのまま刺さっているような箇所もあった。

 

 非力な子供たちにこの黒い何かを倒すことは出来そうにないが、逃げても死ぬというのが本能で分かるのか、必死に攻撃を試みた。

 

 この蟻達は針を持たない種類の蟻だったので毒液を敵に吹きかける攻撃を行うことが一般的だったが、今回の敵は大きく、毒も効いていないようだったので大あごで噛み付く攻撃を選択した。

 

 もともと勝ち目は無かった無謀な戦いの中、どんどん殺されていく蟻の子供たちの中で突然一匹の子蟻の大あごが巨大化した。

 

 それも、脱皮や成長というものではなく唐突に数倍のサイズの大あごがまるで沸いて出てきたように現れた。

 

 意識して行ったことではないが、蟻の生体ニューロンネットワーク内を駆け巡る生体電流が蟻が生まれた時から今まで食事等で体内に蓄積していたナノマシンを活性化させ独自のネットワークを形成し周辺のナノマシンを材料に大あごを形成させたのだ。

 

 勿論これを行った蟻は自分が何かをしようと思ってこれを行ったという意識は無く、ただ、死にたく無いから目の前の敵を倒すため必死に戦っていただけだ。

 

 それに釣られるように周辺で戦っていた子アリ達も同じような大あごを手に入れ奇しくも同時期地上で行われていたナノマシン対異星人製ナノマシンの戦いの地下版がここで行われることとなった。

 

 また、この出来事をきっかけに、この惑星の生物は自己の脳内でニューロンネットワーク内の生体電流を用いてナノマシンを制御する手段を獲得した。

 

 都市伝説の「百匹目の猿現象」とよく似た出来事がここでは現実の出来事として、脳内ニューロンネットワーク内に発生したナノマシンのネットワークによるメッシュネットワーク拡大により、あたかも上級者がプレイするオセロの盤面が終盤一気裏返るかのように、この性質を全ての惑星上の脳を持つ生物が共有した。

 

 その制御方法は人類文明が人が制御する上で使いやすいように、とナノマシン制御用に開発した高機能言語的な方法ではなかったが、想像できないような効果を発揮し、これ以降この星で異星人製ナノマシンを相手に戦い生きていくうえでのさまざまな助けになった。

 

 @おしまい@


<地下の命>(後書き)

話はまだ色々考えてあるんですが、いかんせん筆者の知識不足でこのまま書いてしまうとただのアホの子が書いた文章になりそうですので一旦終了いたします。

勉強進んで続きかけるようになったら又再開するかと思いますので期待せずにお待ちください。


惑星状

 惑星上

ニューロネットワーク

 ニューロンネットワーク

穴の奥ではばらばらになった

 穴の奥でばらばらになった

沸いて出たように

 沸いて出てきたように

に修正。どんだけー。

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