表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

不思議の国のアリスン

「その前に、ここどこなのよーー!!!」


あぁ、ついにおかしくなってしまったか、

一人、大声をあげる私


さっきのゴルフ場でもなさそうだし・・・

チェシャ猫も居なくなっちゃったし・・・・


急に不安になったアリスンは、チェシャ猫に連れてこられた場所をぐるりと見渡した。見慣れない景色(まあ当たり前か)

なんだか絵本の中のような、現実味のない雰囲気。

つっても現実の世界じゃないんだから当たり前なんだけどさ。

つーか一人つっこみ空しい・・・


もうー取り合えず歩き回るか。その辺をぶらぶらと歩き回ってみた。

でも歩いても歩いてもどこにもたどりつかない。

相変わらず同じ景色しか見えない。


これ私ちゃんと進んでんのかな~?

あれ?ここさっきも通ったような・・・?


「あ~もうなんだってのよーッッ!!!」

途方にくれて辺りに叫び散らした。

「もう何処にもたどり着かないんですけど~!!!もう右も左もわかんないしもうなんか疲れたー!!!」

叫び声の大きさにまわりの木々がざわめく。アリスンを見つめる影が、木の枝の間に一つ………

「あぁ~もう・・・どこにいんのよアリスー!!!!!」

「うるさいですね。静かにして下さい。」

近くで声がした。

振り返る。しかしそこには誰もいない。

「何?ついに幻聴でも聞こえるようになったのかしら?」

「幻聴ではありませんよ、失礼ですね。」

するとずるりと言う音とともに緑色の何かが滑り降りてきた。

大きな大きな・・・トカゲ?

「う・・・うっぎゃー!!何コレー気持ち悪ッ!!!」

思ったことが唐突に口から出た。

だってこんなに大きなトカゲ見たことないし


「むむっ、言うに事かいて気持ち悪いとは・・・本当に失礼な方ですね。」

トカゲはゆっくりと立ち始めた。

するとみるみるうちに人の姿へと変わった。

驚きのあまり、アリスンは尻もちを付いてしまった。

「な、ななな、何あなた!?トッ、トカゲ人間!?」

「トカゲ人間ではありません。私の名前はビルです。全く貴女は、無礼な方ですね」

ビルは髪を掻きあげながら、そう言った。


「ビ・・・・・ビルさん」

「何んですか?」


 そこでアリスンは聞いてみた。


「アリスって知ってますか?」


 一か八かの賭け。

 まぁ知ってるはずはないけど。


だけど帰ってきた答えは予想に反するものだった。

「知ってますよ。」

「知ってるの?!」

思わず食らいつく。

「当たり前でしょう。アリスはここの中心。アリスを知らない人などはいませんよ。」


なんかむかつくな、このトカゲ・・・


「じゃあアリスは今どこにいるんですか?」

「知りませんね。」

しれっとした様子でビルは答えた。

また、知らないだってさ。アリスンは肩を竦めた。ここじゃ、肝心なことはみんな知らないんだねぇ------

「アリスはお茶が好きでしたから、三月ウサギや帽子屋とネムリネズミが知ってるんじゃないですか?」

「・・・その三月ウサギと帽子屋とネムリネズミはどこにいるの?」

「さぁ?それはご自分で探してください。」

6が続くのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ