第1話 入学
初投稿です!!本日は2話投稿します!誤字脱字の報告や感想待ってます!一応数日後に何話か投稿しますがその後はもし好評なら投稿しようと思います。
ここは西暦20XX年能力と呼ばれるものが出てきて100年余りが経ち今ではこの世界にいる全ての人が能力を使用している。そんな中で巷の噂になっている人物がいる。その名も影のヒーロー。能力警察でも手に負えぬ事件を解決し人を誰1人殺さず死なせず全ての推理を最寄りの警察署に置き事件を解決する。その人物の姿や影、ましてや名前も誰も知らぬ。その人がこの物語の主人公である月宮蒼生だ……と思った読者も多いだろう。実は将来の影のヒーローが月宮蒼生だ。
朝だ……眠たいなぁ……今日から高校かぁ……ってえ!今日入学式じゃん!今何時?……8時じゃん!遅刻する〜!せっかく今日から自分の能力とかわかるのに早く行かないと!
あくびをしながら僕は急いで学校に向かった。
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はぁ、はぁ、学校着いた……ギリギリセーフかな?さーて、自分の教室は……
僕は、目の前にあるホワイトボードに書いてある新入生の教室割当表を見ていた。
「君は新入生かな?」
「はいそうです!」
僕は声をかけてきた女の人に元気よく返事した。
この人は先輩かな?優しそう……
「あなたの名前は?」
「月宮蒼生です!」
「私はこの学校の生徒会会長、一条桜良です。よろしくね。」
一条桜良……この学校の生徒会会長で1番強い能力者である。あと、一条家というのは僕でも知っている。この国が誇る最強能力者一家の1つ一条家。数十年前の当主、一条雅人。この人が30年前の能力戦争において優秀な成績を収めたと聞く。その子孫も強そうだね。
僕は会長に自分の教室の場所を訪ねた。
「会長、僕の教室どこですか?」
「えっ!?知らないの?ここに書いて……あっ、あなた遅刻よ。」
「な、なぜなのですか?」
「あなた……校長に呼ばれてるよ」
「なぜ!?」
「さぁ、知らないわ?だけど、あなたのその家系にでも関係あるんじゃない?」
「家系?至って普通の一般家系ですけど?」
だって、僕の父親も母親も普通の能力だしそんなめっちゃ強い能力とか持ってないはず
僕が困惑しているとそれを察した会長が話し始めた。
「あっ、そうかまだ月宮とはどういう一家なのか知らないんだね……まぁ知らなくても無理はないね。歴史は能力の発現が確認された黎明期にまで遡るからね」
「能力の黎明期……」
「とりあえず、校長室に行こう!」
「はい!」
月宮家って特殊な家系じゃないと思うんだけど……
そう思いながら僕は会長の後を追った。
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「ここが校長室、蒼生行ってらっしゃい!」
「案内して頂きありがとうございました」
「いえいえ、新入生の助けになるのも生徒会の役目だからね!」
さぁ、なんか校長室の扉って豪華すぎん?キラキラするオーラが見えるのは気のせいか?まぁ、いいや気を引き締めて入ろう。
僕は扉をノックして校長室に入った。
「失礼します。新入生の月宮蒼生です!」
「よく来てくれたね。月宮君」
「校長先生、お話というのはなんでしょうか?」
「月宮君は能力の黎明期を知っているかね?」
「いえ、知りません」
「そうだうね、歴史でも語られないところだからね」
「では、今から能力の黎明期と月宮家について説明しよう」
時を遡り19XX年この年全国で能力の発現が確認された。それは、これから生まれてくるものや既にこの世に生まれた者、どちらにも発現された。ある人は身体能力の強化、ある人は浮遊など様々な多種多様な能力が与えられた。当時能力が発現した結果様々な犯罪が横行した。人が殺されることも稀にあった。そんな中この世にヒーローと呼ばれる存在が現れた。日宮蒼太。その能力は因果操作。因果操作とは因果律を操作する能力である。その能力は様々な犯罪を未然に防いだり、時には犯罪者と戦闘し、確保する。その人のおかげで犯罪率は大幅に減少しこの国の平和が保たれた……
「……ということがあったのだ」
「えっ、でも校長。それに月宮家は関係ありませんよね?なぜ、僕がその話を聞かされたのですか?関係があるとしたら現日宮家の人間じゃないですか」
「実は、これが表の歴史なのじゃよ」
「表、ですか……」
「えぇ、では今から裏の歴史を話す。これは門外不出じゃ。他言無用で頼む」
「わかりました」
能力の黎明期に蒼太によりこの国の平穏が訪れた、しかし、蒼太には限界が見えていた。この能力は身体に非常に強い負荷がかかる。なぜなら、世界の理をも覆す力を持っていたからだ。そこで、登場したのが影のヒーロー月宮輝夜。この人の能力は干渉、法則に干渉し発動された能力の打ち消しや物理法則などの操作をすることが出来る。この人は蒼太が取りこぼした事件を解決するために裏で暗躍していた人物が輝夜。いや、月宮家が担当していた。
「……というのが裏の歴史だ」
「で、僕には干渉という能力があると」
「察しがよくて助かる、あぁそうだ。あなたには干渉と呼ばれる能力があると思う。試しにそうだなぁ思考って読める?」
「どうやって能力を使うんでしょう」
「まぁ、使おうと念じれば使える」
校長からのアドバイスを聞き、僕は能力を発動した。
使おうと念じる……読もうとするってこんな感じか?
………………"読めたかい?"…………
「はい、読めました!」
「ほう、ならあとはなれるだけ」
ってあれ?頭がクラクラする……痛い、割れそう
そう感じた途端、僕の視界は暗闇に閉ざされた。
「蒼生くん!大丈夫かね?さすがに、急になれない力を使ったら倒れるか、情報量多すぎたかね?まぁいいや、おーい!誰か医務室に運んでやってくれ」
第1話を呼んで頂きありがとうございます!ぜひ、本日投稿される第2話も読んでくれたら嬉しいです!誤字脱字の報告や感想もできればお願いします!!