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英雄迷宮〜特別な魔導書と大剣を手にし探求者となりしエルは誓いを胸に旅立ち迷宮へと、そこで何を知り何を得るのだろうか〜  作者: みけ猫 ミイミ
第二章

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内にあるものとその感情

グリモエステルスに言われてエルは自分の内にあるものに対し考えるが……。

 ここはミライゼル冒険者ギルド商会。

 エルとシルフィアとログスとララファは、受付カウンターの前にいた。

 ギルド内に居る者たちは、チラチラとエルをみながら話をしている。

 その視線に気づくもエルは、それを避けるようにカウンターの方を向いていた。


 あれからエルは、ラクドサスをこのままにして置けないと思い医療施設に連れて行こうとする。

 それをみてシルフィアとログスとララファは、エルがそんなことをする必要ないと言った。

 だがエルは、悲しげな表情になり首を横に振る。そして『これ以上、人が死ぬのをみるのは嫌なんだ』と言い、ラクドサスを担いだ。

 それを聞きシルフィアとログスとララファは、少しエルの気持ちが分かり『ごめん』と謝った。

 それを聞きエルは『ああ……』と言い歩き出して、ラクドサスを医療施設に運んだ。

 そのあとをシルフィア達が追った。

 その様子を周囲に居た者たちは、意見が賛否両論に分かれ言い合いをしている。

 物陰でみていた男は『ほう、面白いヤツだ』と言い、この場を離れていった。


 そして現在エルは、周囲の視線を全身に受けながら何も気づかないように依頼書をみている。


(……目立ち過ぎたかもな。もう少し手加減すれば良かったのか? だけど……偶に、自分でも分からないけど……ああなるんだよな。

 でもよかった……たいしたことなさそうで……。父さん…………って、なんでこんな時に思い出すんだ! あの時のことは思い出したくないのに……)

 ”それは無理だろうな。忘れたいと思っても、実際にあの時のことが原因で”

(またかよ! グリモエステルス……いい加減にしてくれ。俺だって、みられたくないものがあるんだ)


 そう言いエルは瞼を閉じた。


 ”それは無理だ。君は儂の所有者だからね。嫌でも、みえてしまうんだよ”

(それなら……そうだとしても、口を出さないでくれ。……本当にあの時のことは忘れたいんだ)

 ”無理に忘れることはないと思うが”


 そう言われエルは、不思議に思う。


(なんでそう思うんだ?)

 ”余計にお前の中の闇が増幅するからだよ”

(闇……それってどういう事なんだ?)


 エルはグリモエステルスが何を言いたいのか分からない。


 ”自分でも気づいてるんじゃないのかい”

(……言っていることが分からない。それに、気づいているって……分かってたら聞かない!)

 ”そうか……分かっていても、それがそうだとは気づいてないんだね”


 そう言われエルは思考を巡らせる。


(もしかして……能力を使ってなくても起きる、あの衝動か?)

 ”それは儂を所持する前からだよな?”


 グリモエステルスの口調がキツくなってきた。


(あ、ああ……特に殴り合ったりすると起きる。なぜか……勝っても負けても、スカッとして気持ちがいい。……楽しいと思ってしまうんだ)

 ”それ自体は闇じゃないだろうが……殺したいと思う気持ちが湧き上がってくるんじゃないのか?”

(そこまでは……いや殴られたりしたあと、一瞬だけど……。さっきも、そんな変な感情が込み上げてきた気がする)


 そう思い出すとエルは、自分に対して恐ろしくなる。


 ”それだけ君は、自分の本心や感情を普段から我慢している。いや、いい意味で言うなら……コントロールしているんだろうね。それもこれも……エルの父親のせいだろ?”

(分からない。でも、父さんは厳しい人だったから……)


 そう言いエルは思い返していた。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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