表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄迷宮〜特別な魔導書と大剣を手にし探求者となりしエルは誓いを胸に旅立ち迷宮へと、そこで何を知り何を得るのだろうか〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/110

ダグル迷宮地下二階層……二体のオーパーツ①

グリモエステルスとバスターヘルギアは話をしていたが……。

 眠っているシルフィアのそばで、エルは座り考えていた。


(……父さんが、オーパーツの所持者だった。それで、父さんは死んで母さんが……。それを狙って、誰かが母さんと村を……。

 だけど、そもそもどこにそのオーパーツがあったんだ? 多分、俺の目の触れない所に隠してたんだろうな)


 そう思考を巡らせる。


(考えても、分からない。それに、それが分かったとしても……母さんや村のみんなが生き返るわけじゃないしな。

 それよりも、待ってる間……ここまで調べたことを報告しておくか)


 エルはそう思いバッグからプレートを取り出し、ここまで調べたダグル迷宮のことを書き込んだ。

 因みにこのプレートは、旅立つ前にカルネアからもらったあのプレートである。


(これで、いいか。でもここにくるまでの間も、色々調べて送ったよな。偶に、そんなこと送らなくてもいいって返って来たこともあったけど)


 その時のことを思い出し苦笑した。

 そして書き終えると、再びバッグに仕舞う。その後、また色々と考え始める。


 ∞✦∞✧∞✦∞


 ……――ここは、グリモエステルスが創り出した空間。辺りは夜空のように青黒く、無数の星が至る所で輝いていた。


 その中央には黒っぽい赤紫色の光球が、ホワンホワンと浮いている。

 そしてその隣では黒っぽい青の光球が、ダラダラと汗を流していた。

 黒っぽい赤紫の光球がグリモエステルスで、黒っぽい青の光球はバスターへルギアである。

 バスターへルギアはどこかに逃げる隙間がないかと探していた。


「まさか、逃げるなんて考えてないよね」

「……ま、まさか……そんなことを考えている訳がない!!」

「いや、嘘だな。儂に誤魔化しは効かない。知っているよね……それとも忘れたのか? あーそうか、君にはそういう頭が備わってなかったっけ」


 そう言いグリモエステルスは、クククッと馬鹿にしたように笑う。


「相変わらず、人を馬鹿にした物言いだな。ああ、確かに逃げようと思ったよ。だが、恐れてではない……お前と関わると面倒だからだ!」

「ほう、まあいい。話を先に進めたいのでね。流石の君でも、呼ばれた意味は分かっているよな」

「ああ、勿論だ。オレの所有者の眷属をお前の所有者へってことだよな」


 そう言われグリモエステルスは頷いた。


「そういう事だ。だがそれだけじゃない、気になったんだが……。現在、君の所持者はだれだ?」

「なんで、それを言わなきゃいけない。これと何か関係があるのか?」

「ない……と言いたいが、儂の所有者に関して気になったのでな」


 それを聞きバスターへルギアは、少し間を置き話し始める。


「そういう事か。今、シルフィアから感じ取ったが。お前の所有者は、エルムスの子供って訳か」

「そう、そして……もしかしたらと思ったんだが」

「ああ、死ぬ間際にエルムスに言われていた。エルが十八になったら、所有権をマルセから移せとな」


 バスターへルギアは重い口調でそう言った。


「やはりな……。エルは眷属ではないが、関係者の子供だ。そのためだろう……儂をみつけだした」

「そうか……だが、お前の所有者になったな。そうなると、オレはその権利を放棄しても問題ない」

「うむ、そうだね。それでだ……今の所有者が知りたい」


 そう問われバスターへルギアは不思議に思う。


「なぜそこまで知りたい? 意味が分からん」

「所有者のためって言ったら?」

「なるほど……だが、珍しいな。お前が、そこまで肩入れするとは……」


 そう言われグリモエステルスは一息吐いた。


「そうだね……でも、エルは自分を犠牲にしても復讐したいと思っている。それは、表には出していない。だが、心の奥底には……」

「そういう事か。お前は、エルに復讐して欲しいと思っている。だが……当の本人は、その気持ちを心の奥底に蓋をして理性を保ってなぁ」


 バスターへルギアがそう言うとグリモエステルスは深い溜息をつく。


「そういう事だ。儂は、嘘が嫌い」

「いや、それだけじゃないな。元々、人の魂を好物にしてきた。そんなお前が、沢山の魂を食らうことのできるこんな好機を逃す訳がない」

「……確かに、そう思うだろうな。でも、今回ばかりは……所有者のエルのことが気に入っているんでね。その意味が分かるかな?」


 そう言いながらグリモエステルスは、バスターへルギアを一周する。


「どういう事だ? あり得ん……お前が」


 そう言い放つとバスターへルギアは、深く考え始めたのだった。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ