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英雄迷宮〜特別な魔導書と大剣を手にし探求者となりしエルは誓いを胸に旅立ち迷宮へと、そこで何を知り何を得るのだろうか〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章

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ダグル迷宮地下二階層……回復と疑心と質問と

シルフィアはエルが倒れていることに気づき傍までくると……。

 ここはエルが居る場所から、少し離れた岩陰。辺りは、相変わらず暗い。

 シルフィアは大岩の影で、身を震わせていた。


(あれって、間違いなくエルだよね。暗かったし……最初は、見間違いかと思ったけど。でも、なんか雰囲気が別人にもみえた。ううん、一瞬だけどエルムスかと……)


 そう考えていると、ふと辺りが静かになったことに気づく。


(音がしなくなってる。もしかして、終わったの? そんなに時間、経ってないけど……)


 シルフィアはそう思い、恐る恐る岩陰からエルが居る方を覗きみる。微かに人が倒れているようにみえた。


「エル!?」


 倒れているのがエルとは分からない。だがシルフィアは、もしかしたらと思いそう叫びエルの元へ駆けだした。

 エルの傍までくるとシルフィアは、周囲を警戒する。その後エルの容態を確認した。


「……頭から血が流れてるわ。でもその割には、傷が浅い……これなら大丈夫そうかな。それにみた限り、疲れて寝てるみたいだし」


 そう言いシルフィアは、頭に負った傷の治療を簡単に済ませたあと回復薬を飲ませる。


「……ん、んんん……ううん……」


 するとエルはそう言いながら徐々に瞼が開いていく。


「エル、目を覚ましたわね」

「ああ……えっと、シルフィアが治療と回復をしてくれたのか?」


 そう聞かれシルフィアは、コクリと頷いた。


「そうだけど。それより……どう、動ける?」

「そうか……ありがとう。ああ、お陰でなんとか動ける」

「良かった。じゃあ、ここから早く出ましょう」


 そう言われエルは、辺りを見回す。


「その前に、アイテムとかを回収してからだな」

「そうね……。それと……今すぐじゃなくてもいいんだけど、さっきのも含めて色々と聞かせてもらうわよ」

「え、えっと……そうだなぁ。ハハハ……」


 エルは苦笑する。

 その後エルは立ち上がり、シルフィアとアイテムや怪物の肉片を回収した。

 回収を終えるとエルとシルフィアは、暗がりをドラゴフォースが居た方へと歩き進む。


「シルフィア。ごめん、色々と……」

「なんで謝るの? 助けられたのは私よ」

「それはそうだけど……。動けないで、あのままだったらって」


 そう言いエルは俯く。


「エル、やっぱり……さっきと雰囲気が全然違う。どっちが本当のエルなの?」

「それは……えっと……どっちも俺だけど。なんて言ったら……」

「何を隠してるの? 言えないことなのかな」


 そう問われエルは、バッグの中の魔導書へ視線を向ける。


(どうしよう……やっぱり、こうなるよなぁ。なんで能力を使うと性格が変わるんだ? ていうか……俺が知りたい)


 そう思いエルは、ハァーっと溜息をついた。


「エル、そうね……今はここを抜け出すことが先だから。あとで……話せる時でいいから、教えて」

「ああ、そうだな……ごめんシルフィア」


 そう言うとエルは、申し訳なさそうな表情でシルフィアをみる。

 そしてその後二人は、更に暗がりを進み出口を探すのだった。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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