表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄迷宮〜特別な魔導書と大剣を手にし探求者となりしエルは誓いを胸に旅立ち迷宮へと、そこで何を知り何を得るのだろうか〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/110

ダグル迷宮地下二階層……短気は損気と体力尽きる

エルは五つ目の怪物の左足が再生する前に倒そうと思い魔導書を頼るも……。

 五つ目の怪物の切断された右足は、徐々に再生し生えて来ている。


「再生が遅い。なんとかなるか? 今のうちに、仕留めた方が良さそうだ。それに力を温存しないと、反動がキツいからな」


 そう言いエルは、宙に浮く魔導書に左手を翳した。


 《現状の答えを示せ! グリモエステルス!!》


 そう言い放つと魔導書が発光する。すると、ペラペラとページが捲れ静止した。それと同時に光が消える。


「……また、真っ白かよ!?」


 頭に血がのぼりエルは、魔導書を持ち地面に投げつけた。

 すると魔導書が黒く光って染まる。


「ハッ!? まずい……」


 そう思うも時既に遅し……。エルの体は固定され動けなくなり、どこからともなく大きな岩石が頭上に落ちてきた。

 するとエルは頭を抱え蹲る。頭からは血が流れ、ダラダラと額を血で染め滴り落ちた。


「イテェエエ~!?」


 そう言い頭を押えたまま血の涙を流す。


 ――能力のせいか、かなり丈夫な体のようだ――


 反省しエルは頭を摩りながら魔導書へと手を伸ばした。その後、自分の血を魔導書にたらす。

 すると魔導書が赤く発光して、ページが黒から元の白へと戻る。


「フゥ……。体力を温存したいのに、またやらかした。どうも能力を使うと、短気になって駄目だ」


 そう言い立ち上がった。そして、五つ目の怪物を見据える。


(クソッ、再生して来てる。だが、ページが真っ白だ。自分で考えろって……再生する怪物を相手に、どう戦えって!?

 ……そういえば、コイツにも核があるのか? だとしたら……今のうちに調べた方がいいな)


 そう考えがまとまるとエルは、五つ目の怪物に左手を向けた。


 《エステルス・ウィークネスサーチっ!!》


 そう言い放つと翳した左手の前に、魔法陣が展開され発光する。その後、魔法陣から光が放たれた。その光は五つ目の怪物に当たり覆い包むと、胸のあたりで紫色に発光する。

 だがその紫色の光は、移動していた。


「マジかよ。移動型の核か……面倒だな。フゥ……体力温存したかったが、一気に片づけるのには仕方ねぇか」


 エルは溜息をついたあと、ひとまず持っていた大剣を地面に突き刺す。


「一気に終わらせる!!」


 そう言い放つとエルは、両手を頭上に掲げる。


 《古の魔法 遥か大空の彼方 闇なる岩石の塊よ 黒き炎を纏い現れよ!!》


 そう詠唱した。そして、エルの掲げた両手のひらの上に魔法陣が展開され発光する。と同時に、小さな赤黒い塊が現れた。

 その塊は、黒い炎を纏いながら徐々に大きくなる。その黒き炎の塊が大きくなるにつれ、エルの表情は苦痛で歪んでいく。


「クソッオォォォ……」


 エルは必死で体の痛みに耐えた。

 そしてその黒き炎を纏った塊は、途轍もなく大きくなる。

 とその時、五つ目の怪物の再生が完了した。その後、ゆっくり起き上がろうとしている。


「ハァハァハァ……。フッ、遅かったな。これで、終わりだ!!」


 そう言い放つとエルは、五つ目の怪物に目掛けその轟々と燃え盛る巨大な塊を投げつけた。

 その巨大な塊は、五つ目の怪物に当たり爆発する。


 ――グ、ガオォォオオオーン……――


 途轍もなく大きな叫び声が周囲に響き渡る。

 五つ目の怪物の全身を黒い炎が覆い、バンバンと更に爆発していった。

 その度に耳を塞ぐほど大きく奇妙な叫び声が辺りに響く……。


「ハァハァ……まだか。仕方ねえ、楽にしてやるか」


 そう言いエルは、両手を掲げる。


 《古の魔法 光の剣よ ここに現れ目の前の者に止めを刺せ!!》


 そう唱えると両手の上に魔法陣が現れた。それと同時に、魔法陣から光の柱が放たれる。

 すると天井の岩壁スレスレに大きな魔法陣が展開されて、巨大な光の大剣が現れた。

 それを確認するとエルは、掲げていた両手を五つ目の怪物に目掛け振り下ろす。

 その光の大剣はエルの合図と共に落下して、五つ目の怪物へと刺さる。すると、更に大きな雄叫びを周囲に響かせた。

 そして光の大剣が刺さった五つ目の怪物は、バァーンッと破裂するような途轍もない音と共に消え去る。

 辺りには五つ目の怪物の無数の肉片とアイテムが落ちた。


「ハァハァ、ハァ……。なんとか倒せたか。消耗が、激しい。早く、能力を解除しないと」


 そう言い魔導書に左手を乗せる。


「――――……能力……解除……ハァハァ……グリモエステルス!!」


 そう唱えると魔法陣が浮かび上がりエルを覆い包み込んだ。その後、能力が解除される。

 その直後エルは、バタンと地面に倒れた。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ