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英雄迷宮〜特別な魔導書と大剣を手にし探求者となりしエルは誓いを胸に旅立ち迷宮へと、そこで何を知り何を得るのだろうか〜  作者: みけ猫 ミイミ
第一章

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ダグル迷宮地下二階層……束の間の安心

エルとシルフィアはなんとか隠し部屋へと滑り込み休んでいたが……。

「ハァハァハァ……生きてる……良かった。ハァハァ……」

「……エル、ハァハァ……そうだね。死ぬかと思った、わ」


 エルとシルフィアは、息を徐々に整える。

 二人は現在、隠し部屋の中にいた。辺りは真っ暗で、ほぼ何もみえない。エルとシルフィアは、岩壁に寄りかかり地面に座りっ込んでいる。

 段々息が落ち着いてくると二人は周囲を見渡した。


「暗くて何もみえないな」

「そうね。ここは、隠し部屋みたいだけど……魔物や魔獣って出ないのかな?」

「そういえば……」


 そう言いエルは、周囲の気配を探る。


(……油断していられなかった。ここだって、安全な訳じゃない)


 そう思いエルは、キッと表情を変え気持ちを入れ替えた。そして目を閉じて、更に気配を探ってみる。


「……!? シルフィア、何かいる!」


 そう言いながらシルフィアを庇いながら立った。


「えっ!? どこに……」


 シルフィアはそう言い、辺りを警戒しながら立ち上がる。


「暗くて……みえない。だけど気配は、奥の方から感じられる。だが……この気配は一体だけ、それもかなり強いな」


 そう言いエルは地面に左耳をつけた。


「……こっちに、ゆっくりと向かって来てる」

「それって……まずいんじゃ」

「ああ、恐らく……この階で一番強い魔獣か魔物だろうな」


 エルは自分たちの方にくるものを警戒し凝視する。


(みえないだけに……確認できない。明かりを点ければいいんだろうが。多分……向かってくるヤツも、まだ俺たちのことに気づいてないはずだ。どうする? 逃げるか……。でも……逃げ道があるのか?)


 そう思いながらエルは、空気の流れを探った。


「エル、どうするの? 私たちより強いんだったら逃げた方がいいと思うけど」

「ああ、そうだな。でも……逃げ道があるとは限らない。それを今、探っている……」

「そうなんだね。みつかりそう?」


 そう聞かれエルは首を横に振る。


「空気の流れを探ってるけど……。向かってくるヤツの方角からしか……って、これは……」

「どうしたの?」

「微かにだけど、空気の流れが違う場所をみつけた」


 そう言いエルは、こっちに向かってくるものが居る方角と違う反対側を指差した。


「そっちに……抜け道が?」

「それは分からない。だけど、ここに居るよりもいいと思うんだ」

「確かにそうだね。分かったわ……エルを信じる」


 それを聞きエルは、真剣な表情で頷く。


「じゃ、行くぞ」


 エルはそう言いシルフィアに向け手を差し出す。

 それをみたシルフィアは、エルの手を取る。


「ありがとう、エル」


 そう言われエルは、頬を微かに赤くして照れた。だがシルフィアには、その様子がみえていない。

 その後二人は、なるべく音を立てないように歩く。そして、迫ってくるものから遠ざかって行くのだった。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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