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苦悩

作者: 私

回れ後ろ

私はこの世に生まれた。幼少期からどこか抜けていて阿呆だった。


そんな私だが、時々夜になると「私」という存在を考え始める。「私」という意識はどこから発生したのか、「私」以外の他人の意識はどのように並列して動いているのか、世界の始まり、または終わりの頃に「私」の意識の始源、残骸はどうなっているのか。

一種の錯乱状態を持ちながら私は普通に暮らしていた。

他人から見て私は寂しい様子であったと思う。


私は学を持ち始めた。だが、私は周りの環境に作用される人間である。それはとっくの前から気づいていた。

過集中気味な状態になると少しの音は気にならないが、大きな嚔や鼻息等等の自分自身で不協和音と捉えている音によって私はすぐ止めて自分自身に苛立ちを覚える。


私は勉強をするべきなのだが、家族というものはそれを簡単に打ち砕く。

外で勉強すればいいだろうという声をよく聞く。だが、それは一般論に過ぎない。私は必ず音に反応してしまうから私にその一般論は当てはまらない。


前に私は真っ白で無機質な部屋をアニメで見た。それはなんと私にとって最高の場所であろうかと無意味にも感動してしまった。

私にとって白と黒は安らぎである。無機単調は最高に落ち着くものである。なぜなら、それが「私」という意識の存在を証明出来うるものであるからだ。その証明は私の無限上の苦悩から解き放たれることを意味する。だが、その証明は不可能なことだ。無と有が互いに影響を受けることはないからだ。


結局のところ私は永遠に苦悩するのである。

よくここまで来れましたね

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