第5話 【憤怒】の魔王四天王も出たぁ!
翌日、迎えに来たフィールドにラザインとマスター印のメンバー全員分の弁当を持たせた。
「ありがとうございますマスター!ラザインの世話にしかも、お昼まで」
「いいんだ。俺は好きなことをしてるだけだ気にすんな」
フィールドとマスターは何故か通じるものがあるみたいだ。
それもそうか旅をしていた頃はフィールドが炊飯係だったから料理が出来る二人には通じるものがあるのも頷けるがフィールド達にもこの後に重大な予定がある。
「それにしてもフィールド達も大変だね。王都での謁見が終わったら皇国 キリスタリアンに謁見しに行かないとならないからね。あそこの皇王は筋金入りのセクハラ野郎だからラザインの保護者であるフィールドが守ってやらなきゃだよ」
「ケルからも聞いてるさ。お前たちも被害者なんだってな」
「ホントだよあのスケベジジイいつか絶対にタコ殴りにしてやる。そして、有り金全部むしり取ってやる」
そう言うとフィールドは大笑いした
「ハァハァ・・・・・笑った笑った。ユーお前変わったな」
「何が?」
正直、自由になって酒を好きなように飲んでること以外は大して変わったところはないと自負している。
「前までは凄くピリピリしてたのになんか丸くなってるってことさ」
「体のことじゃないよね」
「確かに丸くなったな!」
「殴るよ・・・・」
「冗談冗談、俺は今のお前の顔を見てよくわかった・・・・ユーは勇者パーティーから追放して良かったと思ってる」
「まさかフィールドが黒幕?」
そう言うとフィールドはフッとキザにムカつく笑い方をすると今までの態度とは一変し真面目な表情で言い放った
「そうだよ。お前を勇者パーティーから追放しようと提案したのは俺だ。だからケルを恨まないでやってくれ」
「はぁ、フィールド」
私は心底フィールドに呆れたケルを恨まないでやってくれ?そんなことは一番良く私が解っている。
あのとき見せたケルの悲しそうな笑顔も目頭に溜めた涙も私だけに見せたケルの弱い部分そんなのを見せられたら
「恨んでるわけ無いじゃんケルも勿論、フィールドも」
「これは意外だなてっきり恨まれるかと思っていたが見当違いだったようだ」
私達は笑い合う久々に再開した仲間と壁もなく笑い会える日が来るとは思ってもいなかった。
そして、私は笑顔で
「とでも言うと思ったか!このクソ野郎がッ!」
フィールドの顔面に向かって右フックを入れようとするが此処はフィールドお得意の【結界魔術】で防がれる。
「お前ならそう言うと思ってたよ」
「めざま○ジャンケンタイム!」
「グー」「チョキ!」
「俺の勝ち」「・・・・・・・」
ジャンケンに勝ったフィールドはラザインを連れて帰って行った。
私は自室に戻りクエストに行く準備をする。
昨日の賞金首の懸賞金の1/5が税金などで引かれた為だ。
✖
私は取り敢えずここ暫く家畜を食い荒らしているとなんとかと言っていた熊型の魔物であるストロングベアーを探しに依頼主の周りにある森を散策して9匹ほど討伐してみたが言ってた数とどうやっても合わない。
「10匹って言ってたのにあと一匹いないじゃん」
私はその後も2時間ほど探索をしてみたが見つからなかったので依頼主の所まで戻り報告した。
そしたら
「10匹だった様な・・・・いや、9匹だった様な気もするわい。忘れちまったわい」
「いや、忘れちゃダメでしょお爺ちゃん」
お爺ちゃんは笑いながら歳には勝てんとか言いながらお金の入った袋を受け取った。
規定の報奨金より気持ち少ないがボケが入ってる老人から取っても私の【勇者】としてのイメージダウンを避けるため敢えて言わないでおいた。
私は暫く歩き続けポツンと草原の真ん中に植っているボッチツリーの下でお昼にする。
「めーし飯飯飯飯」
私はマスターが作ってくれた弁当を食べながら酒を飲む。
安めのウイスキーだが、私はワインよりもこっちの方が好きだ。
アルコール強いし
「酒!飲まずにはいられない」
私はウイスキーをラッパ飲みをしながら飯を食べる。
あー幸せ幸せ飯と酒を嗜んでる時が一番幸せ!
私は弁当を食べること小一時間。食べ終わったので今巷で流行っていると聴いた食後の挨拶でもしよう両手を合わせて・・・・せーの
「美味しいヤミー!感謝感謝!またいっぱい食べたいってもうなんなんだよ!こちとら美味しいヤミーを実践してんのにさッ」
私が気持ちよく美味しいヤミーしてたら目の前が急に爆発した。
「【勇者】ユーだな」
「あっ人違いですのでさようなら」
私は回れ右をして酒を右手に持ちそのまま全力で逃げようとするがそいつは私の前に颯爽と現れた。
いやーそんなさぁ・・・・コアリクイの威嚇ポーズそっくりのポーズしても萌えないからね?
「確かにそのバカみたいな声色とその風貌は間違いなく【勇者】ユーだな」
「さようなら」
黒い体に空気抵抗でも考えてるのか分からないがインナー丸出しの恥ずかしい姿に燕の腕と脚を持った魔族が私の目の前に現れた。
正直言ってコイツなんか知らないし・・・・こっちは美味しいヤミーを邪魔されて気が立ってんだよ
「この日をどんだけ夢見たか」
「さようなら」
「サタン様の従者として5年も勤めて今まで負けなしの俺だったが初めてお前に・・・・・」
あー話長くなるやつだ寝ようかな
〜30分後〜
「そして俺はこうしてお前の前に再び現れたってオイ!貴様ァァァァァッ寝るな!この魔王四天王第4席であるこの【絶空】のソラスの華麗なる自己紹介を無視するとは何事だ!」
「あっ終わったよねじゃあさ」
「俺と勝負しろ!」
「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ
私は【絶壁】のサランとか言うやつの顔面に【聖属性魔法】でコーティングした拳から放たれる高速ラッシュを顔面に丁寧にも鼻を狙ってぶち込んでやる。
そして、最後に全力の右ストレートを顔面にぶち込んであげて振り抜く!そして最後に
「アリーデヴェルチ!(さよならだ)」
「ハグゥア!」
私は渾身のラッシュを華麗なるシャープさんの顔面にめり込ませ手を少し回転させる様に捻り遠くへと吹き飛ばして差し上げると素晴らしい回転をしながら5キロほど吹き飛んだと思う。
なので私は帰ることにしよう。
あー久々に魔族殴れてスッキリしたっと
パリンッ
「は・・・・・・?」
私が右手に持っていた筈のウイスキーが飲み口の部分を残して下半分が地面に落ちて砕けていた。
そして、背後を向くと勝ち誇った顔をした燕がいた。
「お返しだ!この俺を無視した挙句殴りつけやがって」
「テメェ・・・・・マジで私を怒らせたいみたいだね」
取り敢えず死刑
私はそいつに肉薄し腕を引き千切る。
「グガダッ!」
「酒の恨み!」
私は飲み切った酒瓶でソラスの脳天をぶん殴る
これが酒場仕込みの喧嘩術よ
「流石、ウイスキーの瓶易々とは砕けないから殴打のしがいがあるなぁ」
私は可愛い笑顔を浮かべソラスの顔面に酒瓶の底を全力でぶつける。
永遠と角で殴り続ける・・・・そして仕上げの
「ビールスマッシュッ!」
ビール瓶でトドメを刺してthe endだ。
「・・・・・・・・」
「売る場所がないからコイツどうしようかな〜」
【黒燕族】は空気抵抗を減らす為に余計なものを全て削ぎ落としたスーピード特化の魔族である為に可売部がない!
売れるとしても爪くらいでメチャクチャ単価が安くむしろウイスキー一本も買えない。
マジでクソだわコイツ
「でも、待てよ。魔王軍幹部って言ってたよねだったら"デモンズリング"あるからそこから魔力を逆探知すればいいじゃん!」
私はクソ燕から"デモンズリング"を剥ぎ取り【探査魔法】を行使する。
この道はやっぱり【憤怒】の魔王へのルートだ!
幹部全員復活してるしつ・ま・り素材取り放題じゃん!
「ウイスキー代返して貰うぞサタン!」
私は【飛翔】を使ってサタンの元に向かう




