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第2話 テンプレと言えばテンプレ


午後3時も見え始めた時刻に私はギルドに訪問していた。


「ベヒモスのやろ~」


私はマグマ溜まりを治してからというもののその地に封印されていた魔獣の一角【獣王】ベヒモスの封印石を破壊してしまったらしく冷えた溶岩からベヒモスが飛び出してきたので必殺【ユーちゃんパンチ】を繰り出して仕留めようとしたが封印されていただけはあって中々倒れなかったので勇者奥義【テラ・フレア】で焼き払らい討伐できたは良いものの・・・・


「更に大きなマグマ溜まりを作るとは」


そのマグマ溜まりの処理に小2時間ほど掛かり素材を回収して帰ってきた。

だが、こんな苦労をした私の手の中にはゴブリンとスライムの討伐報酬である銀貨2枚と銅貨3枚が握られていた。

因みに冒険者登録手数料、冒険者税、換金手数料、冒険者保健加入料諸々の税金や手数料を引かれてこの金額だ。

スピリタス一瓶銀貨一枚なので2スピリタスしか飲めないことになる。


ベヒモスの討伐報酬は後日、渡すとか言われてるがこっから税金やなんやらで結局はかなりの金が蒸発して行く。


「冒険者って楽じゃないんだなぁ~」


そしてこっからマスターに食費を支払えばスピリタスどころではない。

酒一本すら買えない


「嬢ちゃん【勇者】なんだってな」


「そうだよ」


厳ついおっさんが私の前の席なドカッと座り込む。

身長2メートルくらいはあるかな


「俺はよ・・・・一度【勇者】と手合わせしてみたいと思ってたんだ」


「じゃあ、私はこれで」


私は席を立ち上がり荷物をまとめて帰ろうとする。

だって、聞いた事ある冒険者は新人には【歓迎】という名の新人潰しがある事を。

多分、あのおっちゃんも私を潰したいんだろうなぁ


「まあ、待ちな。アンタにも得があるんだ」


「例えば」


話だけ聞いてあげますか


「俺に勝てば金貨5枚。俺が勝てば一ヶ月俺の相棒として世界を股にかける。どうだ?金貨5枚欲しくないか」


「フッ・・・・そんなくだらない事に私が乗るとでも?」


「いや、アンタなら乗ってくれる何しろ金貨5枚これでアンタはウィスキーなら1000本、スピリタスだったら2000本買える。そしてこれは税金は掛からない金に困ってるアンタなら喉から手が出るほど欲しいだろう?」


おっちゃんは不適な笑みを浮かべテーブルに金貨5枚を置いた。


「その通りよ」


私は椅子に腰掛けおっちゃんと決闘の日程合わせをした。


           ✖️


「ただいまぁ」


「おう、ユーお帰りなさい」


私はキッチンで料理をしているマスターに今日の取り分が入った袋を見せる。


「お前・・・・」


「どうでしょう!凄いでしょ!」


「遂に・・・・」


「うんうん!」


「人から強奪してきたのか」


「なんでそうなるんじゃああァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」


「うるせえ!」


バチィィィィン!


マスターからビンタを貰った私は錐揉み回転しながら床に顔面から落ちる。


           ~5分後~


「なるほどな。ちゃんと冒険者として稼いできたんだな」


マスターは袋に入っていた明細を見てやっと納得してくれた。


「だからそう言ったじゃん」


私はヒリヒリする頬を摩りながらマスターを睨む。

末代まで呪ってやる・・・・あっ、マスター結婚してないんだった。

だから末代すらいないじゃん


「そんな目をするなよ。夕飯唐揚げだから」


「許す」


             ✖️


翌日、ギルド内にある闘技場に来た私は金貨のおっちゃんのことバンプさんと対峙していた。

闘技場には野郎臭が漂っていた。


「【勇者】と戦える日が来るなんて夢みたいだな」


「元【勇者】だけどね」


バンプさんが背中の大剣を振り抜くと吹き飛んだ鞘が軽快な音を立てて地面に転がる。

姿を見せた刀身に観衆はざわついた。

その模様は刀などに現れる様な模様ではなく独特な模様をしていた。


「ダマスカス鋼・・・・そのサイズだと金貨10枚はくだらないですね」


「君と戦えると思って家を出たら気付いたらこれを握っていた」


マジかぁ〜私なんかめんどくさ過ぎてヤケウイスキーしちまって尚且つそのをウイスキー直飲みして二日酔い気味だよ。


「さてと」


私も自身の剣を抜く。


「それが【神剣】エクスカリバーか神々しい・・・・」


更に会場が熱狂する。

それは誰もみた事がない【神剣】エクスカリバーの刀身を見れたことに興奮度が跳ね上がった。


『ヤッベ・・・・完全に【神剣】だって思われてる。これ【聖剣】エクスカリバーなんだよなぁ』


よし、ここは適当なこと言ってはぐらかしとこっと


「いや~国から支給されていた物を掻っ払ってきたのでよくわかりませんね」


「さぁ、始めようか」


「気持ち悪い・・・・」


             ✖️


二つの剣が激しくぶつかり合う。

二つの剣が間合いを細かく変化させながら鍔迫り合いが続く


「これが【勇者】」


「だから元です・・・・うぷッ」


二人が離れると再び衝突する。

だが、状況は序盤からバンプが押され続けている。

ユーはのエクスカリバーの力の9割をOFFにして戦っているがそれでもバンプは追い詰められていた。


『これが【勇者】か・・・・今まで力技で押し切るかと思っていた人間がこんなにも搦手を使ってくるとは思ってもいなかった。』


バンプは予想以上の相手に興奮していた。

自然と彼の頬を緩み次はどんな手で攻撃しようかなどと頭の中で数多のビジョンを展開する程に楽しんでいた。

一方ユーは


『朝食が口から出そう・・・・』


絶賛、二日酔いの第三波が到来していた。

ユーは満身創痍ながらも今の自分が出来る技をぶつけていた。

そんな事を知らない観衆はユーと渡り合えているバンプの勇姿を見た。

それだけでも会場は多いに熱狂するがそれ以上に観客を驚かせたのが


「本当にユーが戦ってる」


「噂は本当なんだったんだなぁ」


「・・・・」


勇者パーティーの登場であった。

そこら中から


「あれ本物!?」「【剣の勇者】間近でみるとマジで可愛いな」「ウホ♂いい男」


黄色い歓声が響く。


数多くの冒険者が一大イベントである今日を見逃すまいと缶詰め状態になっていた会場の出入り口付近に勇者パーティーの

【賢者】ケル・マジッカー、【剣の勇者】クレイモア・フランベルジュ、【槍の勇者】ランス・ジャベリンの三人も噂を聞きつけてやってきていた。


「伊達に【勇者】やってたわけじゃないんだなぁ。僕の仕入れた情報は確実なんだなぁ」


クレイモアは如何にも興味がなさそうな声色で話すが彼女なりに噂を入手したときは心躍った。

自分の技をユーが使ってくれているというだけで途轍も無い高揚感に包まれ普段の3割増し位に声色が跳ねている。


「よくやったクレイモア・・・・だが、何故だ何故本当の力を使わないユー」


ランスにはあからさまにユーが手加減をしているようにしか見えない。

手加減・・・・それはランスの一番嫌いな言葉であり忌むべき言葉。

ランスは戦う相手には敬意を込めてどんな雑魚にも全力で立ち向かうという戦士魂(ポリシー)を持って行動していた。

だからこそランスの目にはユーの戦い方は相手への侮辱としか取れなかった。

そして、ランス達もまたユーが二日酔いの第四波が見え隠れし今にも汚歌を奏でそうになっているという事は知る由もない。


「ランス・・・・気持ちは分かるけどそうでもしないと相手が一方的にいや、死んじゃう可能性も出てくるから敢えてユーちゃんは手を抜いているのよ」


ただの二日酔いである


「フンッ!軟弱者が」


「ランスは頭が弱いから直ぐ論破されるんだなぁ」


「なんだと・・・・」


「本当の事を言ったまでなんだなぁ・・・・此処で戦っても良いけど死傷者はどれくらい出るか分からないんだなぁ」


クレイモアとランスの間に険悪な空間が広がる。

今にもお互いの機械武具を抜かんと言わんばかりの剣幕を放ち会場を凍らせる。


「二人とも落ち着いて。こんな所で喧嘩しちゃダメ」


            ✖️


私の【索敵魔法】に感じ慣れた気配が三つヒットした。

一人は【賢者】ケル、二人目は【剣の勇者】クレイモア、三人目は【槍の勇者】のランスがヒットした。


「フィールドとラザインがいない」


【盾の勇者】のフィールド・バリアと【狂戦士(バーサーカー)】のラザイン・バーサクルが欠員していた。

ラザインは正直、いなくていい面倒くさいから


「俺の剣を余所見しながらだと!?」


「クレイモアとランス相変わらず仲悪いな~喧嘩するなら場所を選べって何回も言ってるのに・・・・第五波が来た」




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