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第一話 とりま冒険者登録


「ユー・・・・働けよ」


「ん~働いたら負けだと思ってるので」


私は自宅兼店舗の自宅側でニートの特権である惰眠を貪るゲームをしているのだ!

働いたら負けなんですよニートは

背中にバシバシと憤怒を感じながら近くの店で買って来たお菓子とポーションを煽り露出した腹を掻きむしる。

あ~ニートって最高だわ~何もしなくていいし


「何すんのぉ?」


「職を見つけてくるまで帰ってくんな」


マスターは私の首根っこを引っ掴んで外に私服と財布そして、ケルから貰った(かっぱらった)長剣を外に放り投げられ最後に私も捨てられた。


「鬼畜やろーケチくせーぞ」


「働けクソニート!食費くらい一丁前に自分で賄えるようになってからいえ!」


「うっ」


私はど正論を突かれて何も言えなくなったので素直に正直に職を探すことにした。


私は私服に着替えて街を歩きながらもマスターに貰ったタウンページを読みながら職を探すことにしたは良いもののいいバイト先を見つけて交渉したら既にバイトが見つかったやらなんやらで働かせてもらえなかったので市役所に行きハロワを受けている。


「ユー様は前職は何をおやりになっていたのですか?」


「現在進行形で【勇者】やってます」


「は、はぁ」


ハロワの受付の人が困惑しながらも私に向いてる職を探してくれる。

正直言って探すのはめんどくさかったので最初からここに来ればよかったなぁ。と思った今日この頃の私である


「現在募集中の仕事はトイレ掃除、銭湯のバイト、王国の関所の警備位ですね」


「少なくないですか?」


「最近は移民の人が増えて何処も空き不足なんですよ」


「そうなの」


世間は大変だなぁ~でも、トイレは汚いからやりたくないし銭湯ってなんだか知らないし関所の警備はダルいからしたくないなぁ


「他にあります?」


「ないです」


「えぇ・・・・(困惑)」


そのまま私は小一時間位話し冒険者を薦められた。

まぁ、腐っても私【勇者】っていう戦闘職だからいけると思い紹介料を払いつつ紹介状を発行してもらった。

冒険者は上手くすれば大儲けできるらしい・・・・こんな上手い話はない

ある程度稼いだら惰眠を貪る夢のニート生活に戻ってやる!


そんな、クソくだらない妄想をしながらユーは冒険者ギルドの前に着いた。


「随分と大きいなぁ」


赤煉瓦造の大きな施設だ。

三階くらいはありそうだ。


「取り敢えず今日の食費は稼がなきゃ」 


私は大きな扉を押し開ける

    

        ✖️


扉を開けたその先には・・・・チンピラみたいな見た目の奴らがわんさかいた。

斧持ってたり弓持ってたり釘バットだったりと多種多様のチンピラがいた。


「そそくさそそくさ」


私は色々な視線を感じながらカウンターに向かう。

此処に向かうまでで女性は一人もいなかった。

怖いなぁ


「すいませ~ん」


「あぁん!なんだ?」


「ハロワからの紹介状を貰ってやって来たユー・シャーですぅ」


「あぁん?見せてみろ」


屈強なおっちゃんが私の紙を半ば奪い取るように奪い取るとため息を吐きつつカウンターの下から一枚の紙切れを取り出し私に渡す。


「此処に名前と職業そして・・・・まぁ適当に書けや。ペンはそこにある」


私は紙を受け取り示された方向に視線を向けると机に突き立てられた羽ペンを見つけた。

いやぁ~羽ペンを机にダイレクトスティンガーしてるの初めて見たぁ~


       ー10分後ー


「書き終わりましたぁ」


私は萎縮しながら紙をおっちゃんに渡す。


「確かに受け取った。このクエストを全てこなしてこい。そうすればギルドに加入できる」


「ありがとうございまスゥ」


私は紙を受け取ると消え入るように外に向かうが背後からおっちゃんのバリトンボイスがかけられる。


「何があったかは知らんが頑張りな【勇者】の嬢ちゃん」


「ありがとうございまスゥ」


なんか、見た目以上にいい人なのかな?


        ✖️


最初のスタートクエストの内容は『ゴブリン5体討伐&スライム10匹討伐』らしい。

ゴブリン5体はゴブリンの習性を考えると楽勝だがスライムは集団行動をしないので面倒くさいので()()()()()()と思う


「【魔力爆発】」


私は適当に捕まえたスライムに魔力を注ぎ込む

スライムの特性その一:単細胞生物であること。

特性ニ:魔力の分だけ細胞分裂し増える。

この二つの特性を利用すればいい。

すると1匹だったスライムがあら不思議!

あっという間に20匹30匹・・・・100匹になっていた・・・・


「これ・・・やりすぎた」


辺り一面スライムまみれで地獄絵図。

地面は粘液でドロドロになっている流石に【結界魔法】でドロドロにならなくても絶対に中には入りたくない・・・・需要あるのかな?


「でも、そう言う趣味の人には需要あるか」


私は取り敢えず自己完結を促し脳内で計算を始める。

確かスライムのコアは100ギルで100匹だから・・・・1万ギルかスピリタス5瓶分か。

せっかくだから5万ギルまで上げたいからプラス400匹追加しよう!


「スライム達よ!私の夢のニート生活の踏み台になってよ!」


ユーは喜々としてスライムを大増殖させた結果・・・・


「数が多すぎるぅ!ギャァァァァァァァォァァァアアアアアアアアアアアッ」


対処しきれなくなっていた。

ユーはスライムの粘液でドロドロになり何処のA○ビデオだよ!と言わんばかりにドロドロになっていた。

そこで取ったユーの判断は


「【ギガ・フレア】」


辺り一体を消し炭にする事=大爆発である。


          ✖️


地面に巨大なクレーターを作ってしまったが私ならなんとかできてしまう!

私は【土木魔法】をクレーターに使いながら穴を塞ごうとしているのだが超高温過ぎるあまりプラズマ化し辺り一体を焼け野原どころではなくしてしまう【火属性魔法】最強の魔法【ギガ・フレア】を使ってしまったのは失敗だった。

まさか・・・・地面が全部溶けてマグマ溜まりが出来るとは思ってもいなかった。

マグマ溜まりはゴポゴポとマグマ特有の音を立てながら赤熱している。


「う〜ん、スライムのコアは全部回収できたから良いもののどうするかなコレ」


正直言うと私はとても困っている。

【凍結魔法】であたり一面を雪の大地にしてもいいのだが時期は夏もこれからと言わんばかりの快晴であり一気に季節を破壊するわけには行かないし


「とりま【水魔法】を【凍結魔法】で冷却してかけてみるか」


私は取り敢えず氷水をぶっかけるが全然冷めない。焼け石に水だ。当たっただけで水蒸気になるし


「アァァァァァ!かったるいな!【アイシング(ツー)】」


その瞬間、溶岩が全て凍結したここまでは良かったのだがユーを起点にした半径5キロが銀世界になってしまった。

そして、ユーはそのことを気付くと


「まぁ、バレなきゃいいよね」


と言いつつ銀世界の氷を全て溶かして帰っていった。

だが、森の奥で溶け切ってない氷柱が一つその中には魔族が閉じ込められていた。


「勇者・・・・許さん!サタン様を討伐した挙げ句この四天王である私も氷漬けにするとはぁぁぁ」


どうやらユーは知らぬ間に人の怒りを買っていたようだ







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