そんな突進食らって大丈夫か?
投稿期間が空きすぎてほんとすいません
色々な視線に晒されながらギルドに入った。アカネに連れて行かれた先はいかにも近寄るなと雰囲気を出しながらうつ伏せでで寝ている受付嬢がいる受付だった。だが俺はそんなことを気にせず……ちょっと心配だがその受付へ歩を進め、受付嬢に話しかける。
「……ん? 誰? 用事は後にしてぇ……同僚から押し付けられた仕事で徹夜してたから……あと……ここギルド登録受付だから……素材買取所はあっち……」
「あの、ギルドに登録したいんですけど、どうすれば良いですか? 」
そう言うと受付嬢はこの世の終わりを見た様な顔をしてまたうつ伏せになった。
「うぇぇ、仕事きたぁ……ヤダァ…眠い……死ぬほど寝かせろ……あ……そうだ……ヴィオラ~来てぇ」
うつ伏せ状態から顔を上げて、後ろの扉に向けてヴィオラと呼ばれる人物を呼ぶ、しばらくすると一人の女性が出てきて受付嬢と話し始めた。
「なにカルカ? また仕事押し付けられて徹夜したの? まったくあのクズ共は・・・上司に取り入ることしかできないのかしら? まぁ、受付変わっておくから寝てなさい、いや寝なさい、……ハァ何日徹夜すれば気がすむのよカルカ」
「うぃ~お休み~できるなら徹夜したくない」
「そう」
会話が終わった女性はふらふらと後ろにある扉に入っていく受付嬢を見送るとこちらに姿勢を正してお辞儀をした。
「たいへんお待たせしました。総合ギルド、メディウム本部へようこそ。ギルド登録ですね、ギルド登録の説明を始めさせてもらいます。ギルドへの登録方法は四段階に分けられます。まずこの書類に目を通してください。」
先ほどの口調はどこへやら、丁寧な口調で俺に2枚の同じ紙を渡してきた、どうやらアカネの分も入ってるらしいので渡そうとしたがアカネは懐から手の平サイズの茶色い板を取り出して、女性のほうに見せびらかすように出した。
女性は少し驚いたようだがすぐに頭を下げ。
「既にギルド登録をしていたのに気づかず、申し訳ありません」
と謝って来た、どうやらギルド登録していたようだ、いつやったんだよ...。
「ではギルド登録方法の説明に戻らせていただきます、まず先程渡した紙に規則が書いてあるのでそれに目を通してください、規則が守れるなら書類の右下に名前を書く欄があります。そこに名前を書いてください」
どうやら先程渡されたのは規則が書かれた紙のようだ、確認しておくと、気になる規則が目に留まった。
「あの、この気になる規則があるんですけど」
「なんでしょうか」
「この、『上記の規則以外は各クランマスターに一任する』ってなんですか? 」
「ああ、そちらにつきましては次の説明になりますが、総合ギルドは様々なクランの集まりによって構成されており、このギルド登録は各クランに入るための前提条件となっております。そして殆どのクランが独自の規則以外のルールを築いて治安を維持しておりますので、各クランマスターに規則に触れない程度のルール等は自由に設定できるようになってます、他に質問がありませんでしょうか……」
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「ご登録ありがとうございました」
「こちらこそ」
俺のギルド登録が終わると女性...ヴィオラさんが頭を下げてきたので、俺も反射的に頭を下げる。そして後ろに並んでいる自分と同じ初期装備に身に包んだ人に場所を譲る。
俺が終わったのを確認したのか茜が突っ込んできた。
「ウラァァァ!」
「お前どこの赤軍だ!」
反射的に避けようとしたが、避けきれずそのまま脇腹にアカネの頭が直撃した。何時もなら回避できるたが回避できず視界が真っ赤に染まった。