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暗殺一族の末裔が異世界に転生しスローライフ  作者: 敷島楓
第九章 少年時代 夏休みの時間編
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八十九 お祭り後編

 二日目に入り、お祭りの準備に入っていると、知らない男から声をかけられる。


「ここの出店で、間違いないようだ」

「おい。店の食べ物を十個ずつよこせ」


 そんな声が聴こえてくる。お母様は、材料を取りに行っており、この場には、僕しかいない。この態度がでかい男と話さないといけないのかと思いながら振り向いた。


「すみませんが、おみせはまだやってません」

「坊主。はよ作れや」

「二時間後にお越しください」

「まてるわけないやろう」


 おかしいな……無理と言ってるのに、なんでこんな事言われないといけないだ。対応するのが、面倒になってきたけど。お姉様達が来たらもっと大変そうだし、どうしようかな?

 そんな事を考えているとお母様が、食材を持ってくるのが見える。そして、食材を置くと――。


「そこの娘」

「早く食べ物を出せ」

「お店は、二時間後ですよ?」

「お祭りの時間知らないですか」

「俺の言う事がきけないのか?」

「そう言いましても出来ない物は、できません」

「俺は、隣の村で、領主をしている男だと言っても作らないつもりか?」

「領主とか関係ないですよ」


 お母様は、何を言っているだと言う感じで、言葉を返して行く。それを聞いても聞かずに、俺様男は、下がらずに声をかけてきた。


「俺の名前を言っても解らないか」

「どちら様です?」

「ドベル=キナエだ」

「知りません」

「領主だぞ」

「そんなに、有名な方なんですか?」


 お母様が、知らない領主なら多分この辺の人は、誰も知らないだろう。お母様が、何かしらの魔法を唱えているのが見えた。見た事無い魔法と言う事は、古代魔法系なんだろうと思いながら様子を見る。


「いいかげんまだ出さないのか?」

「ですから。まだ時間ではありません」

「フルグルそろそろ準備しなさい」

「分かりました」

「やっと坊主に、作る様にいってくれたのか」

「違いますよ」

「お嬢ちゃんよそろそろ起こるぞ」

「私は、お嬢ちゃんじゃないです」

「どう見ても。お嬢ちゃんじゃろうが」


 お母様が、絡まれている。そろそろ裏庭にでも埋めにかかるかなと思っていると珍しい人が見えてくる。お姉様達と一緒に、お父様の姿が見える。


「早く出せや」

「お嬢ちゃんよ」

「おい。そこの者」

「なんだよ。おっさん」

「私の嫁に、文句ばかり言って」

「こんな子供のような子が、嫁だと笑わせるな」

「貴男助けて」


 お母様の顔が凄く嬉しそうに、輝いて見える。どうやらさっきの魔法で、お父様を呼んだ様子だった。

 男は、鼻で笑いながらお父様を見ている。珍しく機嫌が悪いお父様の顔が見れる……。


「悪いが、この街から出てってくれ」

「領主の俺にいってるのか?」

「どこの領主か知らないが、私の街からでていってほしい」

「誰が、誰の街だって」

「このラウルス家の領地から出ていけ」

「えっ、ラウルス……」

「……まさか、あのラウルスかぁ――」

「私の名前は、ラウルス=ネフライトだ」

「ここの領主をしている」

「私の嫁に喧嘩を売った事を後悔させてやるぞ」


 男は、街の人間に、羽交い締めされて門の外に出される。何かを叫んでいたが、問題の人間として処理されて街から追放される。後程ギルドの人間が来て、事情を説明した所。二度とこの街には、入れない様になったと聞くのだった。


「遅くなってすまないな」

「ありがとう助けてくれて」

「私には、これくらいしかできないから」

「貴男かっこよかったわよ」


 お父様が言葉巧みに話した結果突然の台風は、さっていきお店が開けるじかんとなる。開店と同時に、昨日と一緒で、人が沢山くる。昨日のなれた捌きによって、どんどん商品を売っていきながらお姉様達の手伝いなどもしていく。今年初めて出したお店は、とても繁盛して人気があって良かったと思いながら時間は、過ぎていくのだった。

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