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暗殺一族の末裔が異世界に転生しスローライフ  作者: 敷島楓
第九章 少年時代 夏休みの時間編
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八十二 こんがり焼けました

 今日は、楽しくお菓子を作っている。今は、ホットケーキを焼きながらひっくり返してを繰り返している。数的に言って、十枚目が焼き上がった所だ。これに、クリームとか餡を入れて、どら焼きを作ろうと頑張っている。こだわりは、粒餡とこし餡の小豆を工夫している所が、僕なりの愛情だったりする。


「生クリームは、氷の箱に入れておいてと」

「ホットケーキは、綺麗に、均等に焼けているな」


 ブツブツと独り言を呟きながら焼いている。今日は、珍しく一人で、おやつを作っている。お姉様達は、お友達の家にお出かけしている。ちなみに、カメッリアお姉様は、お母様と服を買いに行っている。

 お兄様達は、これも珍しく、お父様の仕事を見る為に、見学として一緒に出掛けている。そんな訳で、僕は、楽しくお菓子作りをしているのだ。そんな中で、いきなり玄関から小さい鐘の音が聞こえてきた。

 僕は、火を止めて、一時的に作業を辞めて、玄関へと足を向けた。


「は~い。どちら様ですか?」

「おや。フルグルか」

「その声は、お婆様ですね」


 玄関から聴こえてきた声は、お婆様の声だったので、そのまま玄関をあける。そして、中に招き入れた。玄関を開けた時に、僕を見て用事の内容を伝えた。


「この間に、起きた討伐の件についての話だよ」

「鬼神王の話ですか?」

「その事で、話があってきたのだが」

「お婆様。リビングの椅子で、お待ちください」


 リビングへと案内をして、お茶菓子として、先ほど焼き上がった。ホットケーキをお皿に乗せて、餡子と生クリームを添えて、紅茶と共に持っていく。


「よければ。食べて下さい」

「ほぉ。これは、美味しそうだね」

「まだ温かいと思います」

「いただきながら説明していくよ」

「うん。美味しい」

「それで、鬼神王の情報が、何か分かったのですか?」

「この間言っていた。八部鬼衆はちぶきしゅうが、確認できたと言う情報が、入ったのじゃ」

「誰か見に行ってきたんですか?」

「古代魔術で、式紙を操る魔法があってな」

「それで、様子を見てきた結果。分かったのじゃ」

「今の所。四体を確認出来た事が分かったが、まだ揃っていない状態で、狩るのは危険じゃから」

「残り四体が、確認できしだい討伐依頼が、出る予定じゃ」

「それだとまだ先になりますか?」

「カメッリアのお休みが終わった頃までには、残りの四体が揃うと予想で、出ているそうじゃ」

「それならゆっくり出来そうです」


 その後、たわいのない話をして、ホットケーキに、粒餡を詰め。どら焼きにして、お婆様に、お土産として渡し。帰っていったのだった。それからお菓子作りを再開する。

 それから数時間が過ぎて、結構焼いたホットケーキに、餡を詰めていく作業をしていく。それから数十分が過ぎた頃に、玄関の開く音が聞こえてきた。どうやら買い物を終えた。カメッリアお姉様とお母様が、帰ってきたようだった。


「凄く甘い匂いがするわね」

「フルグル。今日もお菓子作り?」

「お母様。おかえりなさい」

「そうですね。どら焼き作ってました」

「甘い香りは。餡子の匂いですね」

「おやつ食べれるの?」

「カメッリアお姉様もおかえりなさい」

「準備出来ているので、いつでも食べれますよ」

「わ~い。ありがとう」


 二人は、席についる。急いで、どら焼きの準備をしに戻るのだった。どら焼きと紅茶を入れてお持ちすると二人の目線が、どら焼きに注いだ。


「それが、今日のおやつ?」

「どら焼きと言う食べ物です」

「その白いのは、なあに?」

「クリームです」

「さっぱりとした甘さなので、食べ終わったらお代わりもあります」

「いただきます」


 カメッリアお姉様は、勢いよく食べ始めていく。お母様は、凄く上品に食べている。二人を見ていると親子と言うより姉妹に見えてしまう程。お母様は、若く見えた。これで、子供が六人もいるのだから不思議でと考えてしまうほどだったりする。そして、お代わりもあり。二人は、楽しくどら焼きをめしあがるのだった。

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