七十九 お姉様達と遊ぼう
「本当に、マールムの冗談は、泣けたよ」
「まだ言ってるの?」
「だって、悲しかったんだもん」
「仕方ない僕が、慰めてあげるよ」
「ロートゥスに……」
「フルグルがいいよ」
「却下します」
「却下された!」
お姉様達と何故かさっきの件でを引きずっているようにみせて、弟から甘やかしてもらおうと頑張る。カメッリアお姉様だったが、ロートゥスお姉様に、心配されて何故か困る姉だったりする。
「なんか分からないけど、二人ともフルグルの愛が私より強く感じる!」
「餌付けなんてされてないぞ」
「餌付けなんてされてないもん」
「餌付けなんてしてませんよ」
「三人の言葉が、どうしても引っかかる」
「「「そんな事ないよ」」」
「三人共仲良しさんだ!」
「ずるい~」
「それより、僕がどうしました?」
「前よりも少し背が伸びたね」
「そうですね」
(ペタペタ、ペタペタ)
「カメッリアお姉様。そんなに、触るとくすぐったいです」
「筋肉ついたね」
カメッリアお姉様は、いつもどうり、僕の身体をくまなくチェックし始める。たぶん狙ってるじゃなくて、何かの儀式のように、ペタペタと触ってくる。ようやく落ち着いたと思いきや目線は、トランプをじっと眺めている。
「それ、トランプでしょ?」
「知ってるのカメッリアお姉様」とノーマルが聞く。
「うん。知ってる」
「寮で、一緒のお友達とたまにやるもん」
「あのスピードで、出すトランプゲーム難しくて」
「良く負けるだよね」
「スピードゲームとは、何ですか?」
「赤色のトランプと黒色のトランプを分けて、二人で数字か、模様を順番に出して行く感じのゲーム」
「試しに、やってみましょう」
「これで、わけましたけど」
「そしたら、こうやって、トランプをきって」
「あぁ。シャッフルする感じに、カードを上下に入れ替える感じにするですね」
「そうそう」
「そして、ここに最初に抜き出したカードを早い順番で……」
カメッリアお姉様が、順番に教えていく。見ている限りかなり難しく、早く出す遊びだと分かる。これなら慣れている人間じゃないと戸惑う感じがした。
――そして、せーので始まった。
「カメッリアお姉様の負けです」
「二勝まで、勝ってたのに……」
「次は、僕もやるよ」
「見ていた感じ、勝てる気がしてきた」
「ロートゥスには、負けないよ」
「ロートゥスお姉様が、終わったら私がやる」
こうして、僕の後に、ロートゥスお姉様とカメッリアお姉様の勝負が開始されたものの勝ったのが、カメッリアお姉様だったりする。どうやら数字系には、めっぽう的に弱いロートゥスお姉様だった。




