七十五 クッキーを渡しに……
友達の女の子に会いに、いつも遊んでいる。公園へと足を運ぶ。皆が、縄鬼をしているのを見かけて、一緒に遊ぶ事にした。それから時間も過ぎて、帰る頃になり、女の子に、お礼とクッキーを渡した。
「フルグル君。これありがとう」
「この間に、頂いたパンケーキ」
「とても美味しかったです」
「僕が、作ったクッキーよければ」
「食べて下さい」
「このりっぱなクッキーを……」
「フルグル君が、作ったの?」
「はい」
「何でもできるだね」
「何でもでは、ありません」
「たまたま知ってる事が、出来るだけです」
「ありがとうね」
お礼も出来たし、帰りに、鬼神でも狩って、今夜のご飯準備しますか。そんな気持ちで、森へと足を運ぶ。すると森では、いつも以上に、鬼神がいるのを見かける。ゆっくりと気配を消しながら、一体事を倒して行く。すると、その倒した事を見た鬼神が、大声を出した。
「ギャァァァァァ」
「ウギャァァァ」
木の上から様子を見ていると、かなりの量が、押し寄せるように、溢れる。
「これは、罠でも作りながら」
「纏めて、倒すのがいいのかな?」
時空魔法で、空間を繋げながら、氷魔法で、作った短剣を……流していく――。合図と共に、短剣が出来るように、仕掛けていきながら準備を進めた。
これだけ準備が、出来れば倒せるかな? そんな事を考えながら黙々よ短剣をセットしていく。
ゆっくりと気配を消して、近づいていくと何体かがこっちを振り向いた。
「ここだぁぁぁ」
「解除」
いっせいに、短剣が何千本と宙を舞って、刺さっていった――。
「ウギャァァァ」
「ギャァァァァァ」
「乱舞桜の舞」と言う感じかな。
いっせいに、塵となり消えて逝く。あっという間に、一掃されて倒されていくのだった。
「お肉が大量だな」
「それよりも、何でこんなに沸いたんだろう」
そんな事を考えながらお婆様の家に向かい状況を話すのだった。
「あら。そんなに、沸いたの?」
「凄い数でした」
「これだけ肉を拾いました」
拾った肉を全部目の前に見せて取り出す。結構な数を出していく度に、お婆様の顔色が変わっていった。これでもかと言う量を出して置いていく。
「それが、一気に沸いた量なの?」
「これ。忘れがちですが」
「超がつくほど。レアな物ですよ」
「そうよね」
「あまりにも沢山あるから忘れていたわ」
「何かの現象でしょうか?」
「少しの間は、近づかない方がいいわね」
「こっちで、調べておくから」
「解りました」
「分かり次第」
「結果が、でたら教えるよ」
「それでは、半分お肉置いていくんで」
「収納ボックスに、入れておけばいいのね」
そうして、僕は、お婆様の家を出て、転移を唱えて、家に戻った。そして、何事も無い感じで、数日を過ごしながら考えるのだった。




