六十八 言葉のあや
お婆様の所に行って、新しいトランプの遊びを教えてもらう。あの二個のゲームだけでもお姉様達には、かなり好評だったので、新しい遊びでさらに。盛り上がりたいと思って聞きに来ている。
「ただいま」
「あら。おかえりなさい」
「お母様。ただいま帰りました」
「お母様の所に行ってきたのね」
「はい。トランプの遊びを習いに」
「私も参加していいかしら」
「いいですよ。人数いた方が楽しいので」
お母様も参加する事になり、四人でトランプをする事になった。お姉様達にも声をかけに、二階の階段を上がっていった。
「ロートゥスお姉様」
「ババ抜きしませんか?」
「新しい遊び?」
「そうなんです」
「ババ抜きです」
トランプの説明をする度に、何故か知らないけど凄い温度が差が肌に感じる。なんだろうか、風邪でも引いたかなと思いながらマールムお姉様の所へと向かう。
「マールムお姉様。ババ抜きしませんか?」
「そんな怖い遊びがあるの?」
「ババ抜きですか」
「その言葉自体が怖いよ」
いよいよ寒気が、強くなる。マールムお姉様の部屋に行って、お話をしてから更に寒気がした。とりあえずこれで、皆に声をかけたと思い後ろを振り向くと……。
「フルグル。ちょっといいかな?」
「お母様が何故か。凄く怖い感じがする」
「お母様。どうされました?」
「あら。フルグル」
「今の時だけ。ちゃんと呼ぶのね」
「お母様。話が見えません」
お母様が、凄く怒ってる感じがする。何かしたかなと振り返ると色々ありすぎて、どれだか見当がつかない事に気付いた。そんな考えをしていると、いきなり声をかけられる。
「フルグル。何をブツブツ言っているの?」
「お母様。僕何かしました」
「トランプに誘ってくれた後の事覚えてない?」
「お姉様達を呼びにいきました」
「その時の会話は?」
「ババ抜きと言う会話ならしましたけど」
「私を抜くの?」
「ん?」
「あれ。おかしいな」
「会話が変だぞ」
えっと、ハハ抜き……ババ抜き。あれ、なんか言葉が似ているぞ? そう言えば。お母様に何して遊ぶか言ってなかった気がすると言う事は。お母様の勘違いだと分かったけど、今まで。
お母様の事をババと言ってように聞こえていたて事だよね。これは、今までにない程のピンチなのでは……。
「お母様。よろしいでしょうか?」
「なに、フルグル改まって」
「お母様の事をババなど言ってません」
「お婆様に確認してもらってもいいくらいに」
「トランプで、ババ抜きと言う遊びがありまして」
「それで、ババと言ってたのですが」
「私の勘違いて事」
「……あぃ」
「声が小さいけど?」
「はい。間違いです」
なにやら行動を起こしたお母様。その様子を見ていると目があって、にこやかに笑っている。どうやら解決したらしく。手招きをして呼んでいるのが見える。
「私の早とちりみたいね」
「良かったです」
「それで、これから遊ぶの?」
「はい」
本当に、解決してよかった。途中で、何か知らない魔法とか使っているのを見てて、本気で震えがきたくらい怖かった。この後、お姉様達を呼んでからババ抜きと言うバトルが始まるのだった。




