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暗殺一族の末裔が異世界に転生しスローライフ  作者: 敷島楓
第五章 幼少時代 それぞれの道編
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四十 旅立ち

今日は、カメッリアお姉様が、学校の寮に入る為に、この家を出る事になっている。通知がきてからの一カ月間は、凄く楽しい毎日が続いていて、当日になるまでずっと元気なままでいた。

「明日には、家を出て学校の寮に泊まるだよ」

「カメッリアお姉様大丈夫」と心配そうに声をかけるマールムがいる。

 そこに、普段から元気のあるロートゥスが、珍しくカメッリアお姉様から離れないと言う事態になっていた。三人は、今日は一緒に寝るんだと言うくらいに、一緒に行動している。

 そんな中で、僕は……珍しく考え事をしている。兄様二人も珍しく家にいる。そんな男三人で、話をしていた。

「カメッリア大丈夫かな?」と次男のヴァイスハイトお兄様が、心配をしている。

「まだ七歳だしな、後二ヶ月もすれば八歳だし……、今年はお祝い出来そうにないな」

 誕生日を気にしている長男のピュルガトワールお兄様が、そんな一言を言っている。

「フルグルは、どうなんだ?」

「カメッリアお姉様が居なくなると、騒がしくなくなるだなとこの頃思いました」

「そうだな、一番兄妹で元気なのがカメッリアだからな」

「明日から寂しくなるな」

「そうですね、僕が、一番構ってもらってたので、寂しいですね」

「それでも僕は、学校で頑張ってほしいです」

 ついに、明日で、カメッリアお姉様が学校の寮に入ってしまう。何だかんだ生まれてきてから一番付き合いが長いのは、カメッリアお姉様が、居なくなるのか……実感したら僕でも泣いてしまうだろうかと心配になってしまった。それくらい家の光が明日からいなくなるだなぁ~と段々と実感してくる。

「ぼ、僕もカメッリアお姉様と一緒に寝てきます」

「あ、珍しいわね」

「お母様、どうされました?」

「フルグルからカメッリアの部屋に行なんて、明日雨降らないかしら?」

 確かに、いままでは、カメッリアお姉様が僕の部屋に来てくれていた。こんな事は、初めてかもしれないが、今日行かなかったらいつ行くんだろうと思い、思い切ってお姉様の部屋をノックする。

「コンコン、コンコン、コンコン」と扉をノックする。

「あら誰かしら?」

(ガチャリ)と扉が開く――。

「あれ、フルグルどうしたの?」

「カメッリアお姉様と一緒に、寝てもいいですか?」

「いいわよ、おいで」

 その夜は、お姉様三人と僕の四人で眠った。カメッリアお姉様の抱き枕のようになりながら一緒に眠る。翌朝になる。

「カメッリア行くんだな」とお父様から言われる。

「学校までは、私が一緒にいきますから」

「お母様、お姉様を宜しくね」

「カメッリアお姉様、頑張ってね」

「学校行ったら頑張ります」

「また、休みの時には、帰ってくるので――」

「フルグル、またね……」

 馬車は、動き出しゆっくりと進む、そんな中で、僕は――。

「カメッリアお姉様、元気でいてください」

「ありがとう、フルグルも元気でね」

 こうして、お姉様を朝一で送り、日常が戻ってくる。皆おのおので、泣いて送り―――、それでも元気を出そうと励まし合う。この日この時に、カメッリアお姉様は、学校へと旅立ったのだった。

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