三十 いざ試験開始
「おはようございます」
「あ、フルグルを抱き枕したまま寝ちゃったのか」
「大丈夫ですか?」
あれあれ、フルグルが、私に凄く優しい、どうしよう……、これは、夢なのかな?
「カメッリアお姉様、ぼーとして、大丈夫?」
「大丈夫、ちょっと考え事してて、もう、朝なんだね」
「試験大丈夫かな?」
「大好きな、お姉様なら、楽々と主席を取ってくれると、信じていますよ」
あれ、なんか、今日のフルグルが、かっこいい……、こんなに、かっこよかったけ?
「いつも、僕は、カメッリアお姉様の事を応援してますよ?」
あぁ、こんなに、言葉と声が、良いなんて、このまま聞いていたい……。
「そろそろ、お姉様、起きないとご飯食べれなくなりますよ」
やばい、ドキドキしてきた。やっぱり、これは、夢なんだろうな。
「カメッリア、朝よ、起きないとご飯食べれなくなるわよ」
「やっぱり、夢だったか――」
あのフルグルには、もう……、会えないのかな?
「どうしたの、何か良い夢でも見たの?」
「お母様に、起こされるまでの間、フルグルが、囁いてくれた夢を見てました」
「ちょっと大丈夫、勉強しすぎで、疲れているの?」
「それに、フルグルなら隣の部屋に、居るけど呼んでこうようか?」
「大丈夫です(うーん)」と背筋を伸ばし、朝を認識する。凄く良い夢を見れた。これなら試験頑張れると心に、闘志が燃え上がった。
「カメッリアお姉様、おはようございます」
「ゆっくり、休めましたか?」
「そうだよね、フルグルがあんなに、かっこいいわけないよね、可愛いだよね」
「お姉様、喧嘩うってます?」
「可愛い、フルグルに、喧嘩なんかふらないよ、愛ならいっぱいあげるけどね」
「お姉様の愛が凄く重いです」
「フルグルには、重くても、愛をいっぱいあげるだ」
「テスト勉強は、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫」
「それに、写真貰わないとね」
「もうそれ、忘れて良い記憶ですよ」
「試験終わって、結果を知って、写真ゲット」
「そろそろ、下に、ご飯食べにいくらしいですよ?」
「僕は、離乳食ですけど」
「そうだね、いっぱい食べて、元気に試験受けないとだね」
「カメッリアお姉様、試験頑張ってね」
「エェェェェ、フルグルが、優しい……」
「今だけです」
「短、それでも、ありがとうね」
「それじゃー、ご飯いきますか」
下に、降りて、食堂の席に、座りご飯を頼む、今朝は、パンにおかずが、挟まれたサンドイッチだった。しっかり食べて、頑張るぞと独り言を呟く。上に上がって、着替えて、試験会場に行く為の準備をした。
「僕は、ここで、お留守番しているので、お母様と行ってきて下さい」
「そっか、フルグルは、試験会場行かないだね」
「それでも、ここで、受かる様に、応援しています」
「頑張って下さい」
「ありがとう、フルグル、頑張ってきます」と扉を出ていく、下で、お母様と一緒に、試験会場に向かう。三十分程歩いた所に、試験会場である。フォールド=リッセンベルク学園である初等部の校舎が、見えてくる。
「この先は、私は、いけないから、カメッリア頑張ってらっしゃい」
「はい、頑張ってきます」
「フルグルに、宜しくと伝えて下さい」
「解ったわ」
そして、お母様と別れて、一人で校舎の試験会場に、向かっていると金髪で、狐族の女の子がいる。
「どうしました?」
「えっと、この四百五十二番と書かれた場所に、行きたいのですが、どうやって行くのかが、分からなくて……」
「その番号でしたら、私の番号の後ろです」
「私が、場所知っているので、よろしければ、一緒に、行きませんか?」
「本当ですか、ありがとうございます」
「それでは、こっちです」
こうして、試験が行われている会場へと足を運ぶ、これから試験が、気になるが、頑張ろう。
「フルグル、ただいま」
「お母様お帰りなさい」
「カメッリアお姉様、大丈夫そうでしたか?」
「大丈夫ね、言葉に、芯があったから、大丈夫でしょ」
「それは、良かったです」
「試験て、午前、午後の三時頃までですよね」
「あら、フルグル、良く把握しているわね」
「一度聞けば大抵は、覚えていますよ」
「結果が、一月頃ですよね?」
「そうね、楽しみね」
「そうですね」
試験が、終われば、次は、結果……、それで、運命が決まる――。
「うーん、午前中の試験終わった」
「これから、お昼ご飯かぁー」
「すみません」
「あ、お疲れ様」
「先程は、ありがとうございました」
「無事に、試験受けられました」
「あ、紹介が、おくれちゃったね、私、ラウルス=カメッリア」
「親しい人は、カメッリアと呼ぶから宜しく」
「私も、遅くなりましたが、ウィンモカ・フォルトと言います」
「親しい家族とかは、ウィンと呼びます」
「良ければ、ウィンと呼んで下さい」
「ウィンさん、良かったら、この後に、お昼行きませんか?」
「そうですね、喜んで行きます」
二人で、和気あいあいと、食堂に向かった。今日の食堂は、バイキング系で、好きに取って食べる方式らしく、美味しそうな料理が、沢山並んでいる。
「カメッリアさんは、何食べます?」
「うーん、お肉が、凄く美味しそうだからそれから食べるかな?」
「その料理、凄く美味しいので、お勧めです」
「ウィンさん、食べた事あるの?」
「妹が、良く作ってくれるので、味は、知ってます」
「妹さん、料理得意何ていいわね」
「はい、自慢の妹です」
「ま、姉妹なので、姉より、しっかりとした妹です」
「二人姉妹なんだ、それもいいわね」
「カメッリアさんの所は?」
「私の家は、兄が二人、妹が二人、弟が一人いて、六人兄妹かな?」
「わー、楽しそう」
「うん、皆仲良いから、楽しいし、一番下の弟が、凄く可愛いの」
「私で言ったら、妹みたいなものだね」
「そうだね」
そんな話をしながら、バイキングから好きなおかずと美味しいとお勧めの物を食べて、お腹いっぱいになり、食休みしてから午後の試験に臨んだ。
「それじゃー、ウィンさん、試験頑張ろうね」
「はい」
こうして、午後の試験が開始する。午前のように、試験だけではなく、技能系もあり、魔法をお披露目する時間もあった。それから最後の試験を終わり、時間となる。
「あー、終わった(終わりました)」と二人は、声をあげる。
「試験やっとおわりましたね」
「カメッリアさん、どうでした?」
「やるだけの事は、やったから、大丈夫だと思う」
「ウィンさんこそ、大丈夫だった」
「最後の試験が、二問ほど間違えてしまったのが、あったので、それがもし大丈夫なら問題ないです」
「来年に、一緒のクラスに、なれるといいね」
「そうですね、なれたら凄く嬉しいです」
「せっかく友達になれたしね」
「はい、お友達です」
『ただいまをもちまして、試験を終了します』
「じゃ、来年会えたら宜しくね」
「はい、カメッリアさんもまた、宜しくお願いします」
こうして、二人は、別れて、カメッリアは、お母様の所へと行く、フルグルがいる宿へと戻ったのだった。




