9/10
記憶
あの後、美果と仲間は停学処分をくらい、事は全て丸く収まった
ただ、この"今"と言う時間に生きている奈緒は自身の記憶を取り戻していない
俺は知っているからこそ思い出すことを手伝うか悩んだのだが、知らないよりは良いだろうと思い、奈緒の記憶を戻そうと頑張ることにした
しかし俺から真実を言ったところで信じないだろう
そう思い、俺が出した答えは………
ーーーー夏休み
「懐かしいね」
「おう」
俺と奈緒はあの海の海水浴場まで行った………
「なぁ、奈緒、なんか思い出せたか?」
「ううん、まだ……なにも……」
やはりダメなのか、と思ったが、昔出会ったあの場所なら何かあるかもしれないと思いそこに行くことにした
「どうだ、奈緒?」
「うっ!!」
「奈緒!!!大丈夫か!?」
奈緒は頭を抱えてしゃがみこんだ、俺は彼女を離さなかった
「うん……もう大丈夫……全部思い出せたよ、ありがとう、真司君」
「あぁ、それならよかった…」
照れ臭いけど俺は言った
「これからもずっと一緒にいような?」
すると彼女は笑いながら返した
「うん、私たち、一生一緒だよ?」
「当たり前だろ!!」
こうして2人は人生をずっと、共にした………




