リトライ
「……………………はっ!」
俺は自宅で目が覚める
「今は何時だ!?」
ケータイを見た、今日は6月13日
「タイムワープ……したのか?」
どうやら成功したようだ
「待ってろ……奈緒……!!」
こっからは俺が奈緒を守る…!!
「絶対に守ってみせる……!!」
そして朝の支度を始める
「真司!行くよ!」
いつもの呼び声が聞こえる、油断してはならない、あいつが奈緒を………!
「ああ、わかってる」
俺は気を張り詰めていた……いつだ……いつ奈緒は美果にやられたんだ………
俺の目の前では絶対にやりはしないだろう……なら徹底的に調べ尽くしてやる……!!!
お前の全てを、暴く!
ーーー昼休み
まだ怪しい様子はないな
俺はずっと美果と奈緒を見ていた
すると突然奈緒は席から立って何処かへ行った
俺はそれを追った
するとそこは多目的室だった
俺は小窓から様子を伺うことにした
あれは、美果と奈緒!
「神原さん、アンタ、目障りなのよ!」
そう言って美果は奈緒の頬にビンタを繰り出した
俺はその瞬間を逃さずケータイのカメラに収め、部屋に入る
「なぁ、美果………」
「え?……なんで真司がここに!?アンタ呼んだの!!!??」
美果が怒りの剣幕で奈緒を睨みつける
奈緒は恐怖で首を振ることしかできない
「違う、俺が奈緒を追って来たんだ」
「真司君助けて!!」
奈緒は恐怖で出ない声を精一杯振り絞った
「ち、違うの!真司、これは………」
「……美果……もうカメラに収めてある……なぁ、なんでお前がこんなことを……」
「………………」
「美果?」
「…私が…」
「なんて言ったんだ?」
「私がずっと好きだった真司をぽっと出のコイツが横取りしたからよ!!!!」
「おい美果……」
「私の人生は全部コイツのせいで狂ったのよ!!!」
「おい美果ッ!!!!!!!!」
俺の怒号に、美果は萎縮する
「な、なによ……」
「お前は自分自身で俺を好きな人に選んだんだよな!」
「それが何よ……」
「それと同じだ!俺の好きな人は俺が決める!お前が決める権利はない!!!」
「真司君……!!」
すると美果が何か吹っ切れた様子に変わった
「はぁあ……だったらアンタも死ねばいいじゃん!!!」
美果はポケットからナイフを出した
「やばい!逃げるぞ奈緒!!」
「う……うん!!」
俺は奈緒の手を引っ張って職員室まで走ろうとした…
だが美果の仲間に先回りされていた
「ここまでよ!!!」
美果が追いつこうとしてくる
「やばい、このままじゃ追いつかれる……」
俺は辺りを見渡す、そうか、美果の仲間が登ってきた階段を使えば………!
「そうか!奈緒!こっちだ!」
「えぇ!?そっちは職員室じゃないよ!?」
「俺を信じろ!」
「………うん!」
俺は多くの人がいることを狙い、最寄りの2年5組を目指した
「どこへ行っても一緒よ!最後は私が笑ってやるわ!!」
俺は奈緒の手を引っ張って全速力の8割で走った、ひたすら走った……
ーーー2年5組前
「この辺りだ!人は……いた!ビンゴ!」
「助けてくれぇー!!!」
俺は必死の大声を出した
多くの人が振り返り、美果の持ってる物に悲鳴をあげる
「きゃぁぁあ!!!」
多くの人が混乱する、狙いは完璧!
「よし!今のうちに!」
「う……うん!!」
美果は見えない!職員室に行くなら今だ!
「残念だったね、真司」
「……なっ!?」
そこには振り払ったはずの美果がいた
「どうしてここにっ!?」
「さっき道を変えたの、先回りしたのよ!これで私の勝ちね!無残に切り殺してくれる!」
「くそっ!」
後ろを振り返る、しかし後ろは美果の仲間に塞がれている
「くそっ!ここで終わりなのかっ!」
その瞬間だった
「あっ」
奈緒が声を出した
「どうした、奈緒」
「先生、こんにちは」
「え……!?」
美果が恐る恐る後ろを向くと、そこには先生が複数人いた
おそらくさっきの2年生の先輩が言いに行ってくれたのだろう
「なにをしているんだ、落ち着きなさい!」
美果と仲間は取り押さえられた
こうして事は丸く収まった………




