真実
ーーー神原家
俺はインターホンを押した、奈緒の母とはこの前知り合ったのでそこは問題無い、問題なのは奈緒に何があったのかだ
「はい?あ!真司君じゃない!お願い、娘を……助けて!!!」
俺はなんのことかさっぱりだった
「奈緒はどこに!?」
「こっちよ!」
そこには、痣だらけの奈緒が暗い顔をして椅子に座っていた……
「奈緒!?どうしたんだ!?」
「真……司…君…?私、全部思い出したの……」
俺は良かったな、と言いそうだったが、彼女の顔を見る限り良い思い出だったようには見えないので口を閉じた
「……どうだったんだ……記憶……」
「………私ね、遠い星から来たの……」
「え?」
俺の頭に?マークが浮かぶ
「私……遠い星で暮らしてた……
本当のお父さんとお母さんが罪を犯して、2人とも処罰された……私はこの星に落とされた……そこで死ぬ運命だったの……」
俺はそのぶっ飛んだ話を嘘かと思いかけた、しかし彼女の身体中の痣が嘘では無いことを物語っている
「でも私は助けられたの、真司君に、本当に感謝してる」
「あぁ、あの日だな」
しかし俺は疑問に思った
その痣はなんなのか、と
「その痣はどうしたの?」
「これは………浅井さんとその友達にたくさん殴られたりして……」
「え……!?」
俺は何も知らなかった自分が嫌になった
「その時にこんな星嫌だって思って全て思い出してしまったの……だからもうすぐ迎えが来る……」
「そんな……俺……いつまでも奈緒と一緒に居たいよ!!」
「私だって居たい!!居たいょ……でも、もう無理なの……」
俺は絶望に包まれると同時に美果を心の底から恨んだ
「くそっ!どうにかできないのかよ!」
すると彼女が口を開く
「まだ方法が無いわけじゃ無いの…」
「それだ!それを教えてくれ!!」
「私の持ってる能力で、自分以外の他人1人をタイムワープさせる事ができるの……」
「タイムワープ?」
「私の言うタイムワープって言うのは、意識だけ昔の身体に戻ることなの、つまり未来を変える事ができる……」
「でもそんなことしたら今の奈緒は……!!」
「今の私1人のことより私たちの未来を変えて!…私はもう………手遅れだから……」
しかし俺は決意が固まらなかった
「くそっ……俺は……俺は……」
そんなこんなしてるうちに迎えが来た
「お迎えにあがりました、ガーベラ様」
「はい、今行きます……真司君!!お願い!私たちを救って未来を変えて!」
「奈緒っ………ナオーーーッ!!!」
奈緒は最後に俺に優しく笑ってくれた
その瞬間、俺の目の前が真っ白になった




