奪われたい
「これまで、ずっと、パパに無理やり奪われたいと思い、覚悟もしていたけれど、なぜ、そういう思いが募ったのかよく分からない。本当は優しくしてほしかったはずなのに」
「それは、自分自身では超えられない何かがあってどうしようもないので、自身の責任ではなく相手の責任にゆだねてしまうためかな。相手に打ち破ってもらいたい願望ではないのかな」
「私には、そんな深い思いなどはなかったと思うけど。女性には、無理やり奪われたいという、自然な欲求があるのかもしれない」
「男性なら誰でも、女性を無理やりにと言う本能的な欲求があると思う。ただ、理性が抑えている」
「お願い、今日は、無理やり奪ってみて」
「いいけど」
「本気出して、私も本気で抵抗する。でも叩いたりするのはなしよ」
「分かった。そっちも蹴ったりするのはなし。もちろん大声も。前の時みたいに、隣の人がガードマン呼ぶから」
「分かった。始めて」
それから、チット本気で久恵ちゃんに襲い掛かる。相当な抵抗で思ったよりも力が強い。脚をしっかり閉じて、身体を丸められると、何もできない。「やめて」とか「だめ」とか小声で言うから、なおさら興奮する。ここは本能に任せるしかなかった。
「すごく、興奮した。パパはすごく怖い顔していた。どこで抵抗止めようかなと思っていたけど最後まで抵抗したの」
「久恵ちゃんの力が強いのに驚いた。こちらもすごく興奮した。抵抗されると難しいのが良く分かった。体力を消耗する。疲れた」
「私も疲れた。パパがいつも言っている心地よい疲労。とてもよかった。おやすみ」