再会
いよいよ中二か…。
楽しみも多いけど、やっぱり、1番多いのは不安と焦り。
中三にもなれば受験、きっと想像絶する大変さだろう。それを楽にするには今のうち少し内申点あげないと。とか、、、
もちろん、私が1番焦っているのは、勉強面。だけど、恋愛のほうもそれなりに困っているし、焦っている。
だって、 「高校も同じ」 とは限らない。ちょっと前までは、「中学で進展しないのなら諦めよう。」って思ってた。でも、気づいちゃったんだ。本当の自分に…。そんなことはできない自分に。
もしかして、クラス替えで同じクラスになれないかな?それで、健太君と隣の席になってたりしないかな?
なんて淡い期待を胸に、一人階段を上る。3階まで上りきると、壁に張られたA4サイズのプリントが目に入ってきた。
~2年生へお知らせ~
例年どうりクラス替えです。
旧学級の教室にいってください。
旧学級のドアに名前と新しいクラスが貼り出されています。
よ~し。とりあえずクラス替えがある…!! あとは祈るのみっ!!
誰も廊下に居ないと確認し、先に3組に行って健太君のクラスを見よう。
誰かが来る前に…早くしなきゃ。 えぇ~っと…あ、いたいた、5組だって。
じゃあ私は? えぇ~~っと
―――-――4組?? 黒崎 あいか―――――――4
何度も何度も、何度も何度も…確認した。
『またクラスが違う。』 結構なショックを受けた。
じゃあもう、諦めるしかないのかな??
つらいなぁ~。いや、でもまだ2年残ってるし、部活でも少しくらい話せる! …のかなぁ~?
思わず深い深いため息が、こぼれ出る。「どうしたらいいのかなぁ…」
「あれ?? あいか?」
突然、廊下に響いた声。なんとなく懐かしい気がする。
そして、なぜか心臓の音がうるさいと思った。
その理由はきっと……
「この声は…きっと。」という淡い期待を胸に振り返る。そこにいたのは……
「け、健太君。。。??」
「おはよ。えらい久しぶりだな!」