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異法使いのポチ  作者: 枚方赤太
一章 終世
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第三話

「な、ななななにごとですかっ!?」


 信じられないほどの音で、私は夢の世界から無理矢理追い出されました。 私の安眠を妨害するとは良い度胸だ、愚か者め……天誅天罰裁きです! と思い起き上がります。 すると、その部屋の中にはたくさんの人が居ました。 えーっと、なんでしょうこの状況? 慌しく動き回る人は皆、血相を変えているし……なんなんでしょう。


「とりあえず、整理をしないと」


 というわけで回想。 私がここでこうして起きるまでの回想に入ります。




 私の名前は幸ヶ谷(こうがや)小牧(こまき)。 十七歳、高一。 年齢と学年が合っていないのは、留年したから。 別にあることじゃないですか、留年くらい。


「小牧さん今日も早いんですねぇ」


 学校へ向けての通学路を歩いている途中でした。 背中から声がかかり振り向くと、そこには見知った顔。


 ……相変わらず、気配が極端な子だなぁと私は思う。 この矢斬(やぎり)という男の子。 全然パッとしないというか、いや、顔立ちは整ってるしイケメンと呼ばれる部類ですけど。 それでもなんだか、世間を斜めに見ているようなそんな子だったり。 能力的には悪い言い方をすると落ちこぼれで、本人はそれを受け入れちゃっているというのが問題ですかね。 だから存在感というか、なんだろう? 空気のような気配のなさなんですよね。


「矢斬くん、おはよう。 そういう矢斬くんも早いんですね」


「俺はたまたま早起きしただけですよ。 そうじゃなきゃ、ギリギリまで寝てたいタイプですし。 いやぁ今日も憂鬱です」


 目にかかっていた髪を横へと流し、矢斬くんは言う。 うーん……努力をとことん嫌うタイプですか。 いやはや、それは分かっているつもりでしたけど、そこまで学校を嫌うとは。


「あれ、そういえばあの子は? あの、いつも一緒に居る子」


(なぎ)ですか? あいつは、今日はなんか支部に用事があるとか言ってましたよ。 エリートは大変みたいで。 ていうか小牧さん、凪と普通に仲良かったですよね? なんで名前忘れてるんですか」


「忘れっぽいもので、ごめんなさい。 それにしてもそうですか。 矢斬くんも、いつかそういう忙しい日々になればいいですね」


 私の言葉に、矢斬くんは「忘れっぽいで済む問題なのかな……」と独り言を呟き、続ける。


「小牧さんの言い方は嫌味っぽいようで嫌味っぽくないからなぁ……ま、いつかは忙しくなるでしょうね。 人間いつかは両手じゃ足りなくなっちゃうから。 もしそうなったら、是非とも手を貸してくださいね。 小牧さんの手があれば、そりゃーもう頑張れますんで。 猫の手とは比べ物にならないくらいに」


 言い、笑って私に両手を向ける。 表情も仕草も面白い子で、一緒に居ると飽きないとは思う。 凪さんも矢斬くんと居るときは元気が良い……というか、ツッコミに専念をしている感じになっていますけど。 だから、凪さんの本来の姿というものを出しているのが、この矢斬くんなのではないでしょうか。 しかし、唯一、一緒に居るとき困ることと言えば。


「猫の手と比べられてもあまり嬉しくはないですよ……って、矢斬くん?」


「……君、どうかしたのか?」


 唐突に立ち止まったかと思うと、私とは反対方向に矢斬くんは顔を向ける。 たまにあるんですよね、こういうことが。 最初は心底驚きましたけど、今では私も慣れてしまったことです。


「え、あ、あ……の」


 矢斬くんと一緒に居るときに、困ること。


 ……こうして、道端に居る『異法使い』に話しかけるということだけ。 異法使いは敵視すべき存在で、関わってはいけない。 何かあれば即座に拘束せよというのは、教えられているはずなんですけどね。


 それに、こんな目立つところで話しかけるなんて。 おかげで最近では私まで「あっち寄り」と思われていますし……。 まぁ、確かに矢斬くんの信念というか、そういう芯がしっかりしている部分は好感が持てますけど。


 私だって、この現状が最善だとは思いません。 いくら異法使いが悪だと教えられても、良い人だって居るはずなのに。 全部をまとめて敵視するようなことは、嫌だったりします。


 しかしそう言うと、返ってくる答えは「ならばお前は異法使いだ」という言葉。 そうだと烙印を押されてしまう。 そうなればもう、この街で生きる方法はない。 一度この世界に足を踏み入れたら、もう戻れないんです。


「んで、その道をずーっとまっすぐ行けばオーケーだ。 分かったか?」


「は、はいッ! あ、あの……その、お、お礼……お金とか」


「……金? ああじゃあ一千万くらいで良いよ。 お前手持ちなさそうだし、もしも機会があったら返してくれ。 期限なし利息なし、行動で返すのも良しとしよう。 それじゃあまたな」


 そんなことを思っている間にも、矢斬くんは()()()が終わったようで。 それが終わるまで待っていた私も、ちょっと馬鹿ですかね。


「すいません迷惑かけて。 行きましょうか」


「いいえ。 それより矢斬くん、その敬語をやめて欲しいんですけど。 仮にも同学年じゃないですか」


「いやぁ、そうは言っても小牧さんは一応年上じゃないですか。 確かに身長は同じくらいですけどね。 てか小牧さんも俺に対して敬語じゃないですか。 いやだなぁもう」


 身長……私はそれほど高くはないんですけど、そう言えば矢斬くんも同じくらいでしたね。


「私のは、癖みたいなもので。 師匠の教えもあるものですから」


「師匠! 戦馬(せんば)戦次(せんじ)さんですね! あの人おっかないから俺は関わりたくないです。 あっはっは!」


 師匠という言葉に、矢斬くんはこれまでより大袈裟にリアクションを取る。 戦馬戦次、私が師匠と呼ぶその人は、私が小さい頃から通っている道場の師範だ。 その人自体に法使いとしての素質はあまりなく、言ってしまえば矢斬くんと同じような境遇の人。 しかし、計り知れない努力を重ねた結果、今では相当な実力者にもなった方。 矢斬くんが苦手意識を持つのは、そこからもある程度来ているのかもしれません。


「あ、そうそう。 身長だけじゃなくて、胸も同学年って感じですよねぇ。 あ、もちろん同学年女子と比べてじゃなくて同学年男子と比べて」


「……成程」


「……あれ? 俺、今変なこと言っちゃいました? あ、あーっと」


 触れてはいけない部分に、踏み込んで触れてきた。 成程成程成程成程成程。


「な、なんちゃって」


「死刑」


 そんな感じで、朝から矢斬くんと楽しい楽しい追いかけっこを繰り広げる私でした。




「あれ?」


 回想をしたのは良いんですけど、これ今日の朝の出来事じゃありませんでした。 大体二日くらい前のこと。 あ、いや、もしかしたら三日前? 四日かもしれないし五日かもしれないですね。 いつでしたっけ。 忘れっぽい性格が妬ましいです。


「戦闘向きの法を使える者はただちに昇降口へと向かえッ!! 侵入者を校舎内へ入れるなッ!!」


 と、いつもは大人しい感じの担任教師は私たちに向けて言う。 ああ、そうでした。 私が居たのは教室で、昼休みの自習中でした。 めちゃくちゃ寝てたからあれですけど、記憶がようやく繋がってきましたよ。


「幸ヶ谷、今校舎の一階に居る生徒の中ではお前が一番、法を理解している。 できるな? 相手は異法使いだ。 拘束が無理なら殺して構わん。 私は上の階に居る生徒を避難させ、保護と襲撃者の対処に行かねばならない、今現在、そうするのが最善の状況だ」


 異法使いが? となると、先生の言葉とかから考えると襲撃を受けているのか、この法使いの学園が。 それを聞いて最初に思ったのは、無謀だということ。 異法使いの力で法使いに勝てるわけがないということ。 最優秀とも謳われるこの法執行第一学園に襲撃なんて、よほどの考え足らずか……それとも自身の力を過信した者たちか。


「テロ、ですか?」


「恐らくな。 幸ヶ谷、時間がない。 行けるか?」


 昼休みということもあり、多少は出回っている生徒も居る。 この分だと、学園最強のあの子は屋上で休憩中かもしれません。 矢斬くんも同様に。 となると、食い止められるとしたら……私ということですかね。


「それは構いませんが、生憎私の武器が」


 私の肩を掴んで言った教師に向け、私はそう返す。 私の法は単純なもので、だからこそ武器がないと何もできないんですよね。 素手同士の戦いになったらチワワにも余裕で負ける気がしますよ私。


「問題ない。 いざというときのためにな」


 教師は言うと、黒板の下から中へ手を入れる。


 ……なんてことですかこれ。 こんなところに隠されていたなんて。 ずーっと没収されてずーっと返されなかった私の武器が、そんなところに仕舞われているなんて。 まさに灯台下暗しですか。


「終わったら返すんだ。 分かったな?」


「努力はしましょう。 では」


 私は言い、刀を受け取る。 瞬間、頭の中で何かが外れる音がした。 カチリと、スイッチの入るような小気味いい音が響いた。


「あ、あああ。 よっしゃ!! おいクソジジイ、テメェなに俺の刀取り上げてんだボケッ!! あとでぶっころだから覚えとけよクソが……」


「……まったくお前はそれさえなければな」


 あ? なんか言ったかクソジジイ。 と思ったがもう良いだろう。 今、俺がすべき目的はひとつだ。 それは理解してやってるつもりだしな。 あーけどマジで久し振りだ。 最後に出たのは進級試験のときだっけか? ん?


 ……あやっべえ思い出した! あのとき俺が出たから私は留年になったんじゃねえか! あっは! やべ面白え。


「ま行くかぁ」


 教室の扉を蹴破り、俺は廊下へ出る。 あーっと、何人だ。 いちにさんしごろく……とりあえず沢山か。 まぁ良い俺が向かうのは一番つえーっぽい奴が居るとこだ。 一番近くて、つえーのがいるところ。


「あっちか」


 うーん、中々に久し振りだなぁおい。 とっとと異法使いのゴミを殺してやろう。




 目に入ってきたのは、茶髪の男だった。 校舎を背中にする俺の前に立ち、茶髪の男は足を止めている。 その顔はスカーフで覆われ、口元は見えないが目付きは鋭いようにも見えた。 この学園に在籍する奴ではねぇ。 ということは敵、異法使いだな。


「おじょうさーん、悪いんだけどそこ退いてくんない? 俺っちさ、そこに用事あるんだよね」


 へぇ、おもしれぇ。 異法使いとしてはあり得ないものを持っていやがる。 こいつ、強いな。 だったら手加減してやる義理はねぇ。 最初から、全開でぶち殺そう。


「あー? きっこえねえなゴミ虫。 今から! 俺が立ってる半径五十メートルに入ったらテメェを殺す! あーもう入ってんじゃん死刑だ死刑!!」


 叫び、威圧し、俺は刀を振り上げる。 軽い軽い刀だ。 重さにして百グラムの軽い刀。 風走(かぜばしり)と名付けられたその刀を振り上げ、俺は視界に入った気に食わねえ男を見た。


 茶髪、ピアス、あるのかないのか分からねえ眉。 ああ、俺が一番嫌いなクッソムカつくタイプの人間だ。 人間、じゃねーか。 ただのゴミ。 異法使いなんざ、総じてゴミだ。 生きたゴミ、法に背くゴミクズ共。 殺したって、誰一人として()()は悲しまねぇからな。


「法執行ッ!!」


 再び叫び、刀を振り下ろす。 ニタニタと笑う男目掛け、一閃する。


「ん? っと……うおっ!?」


 俺の執行する法。 それは、刀の間合いを伸ばすこと。 具体的に言やあ、風を斬る。 それに間合いは存在しねえ。 ただ、目の前にある全てを斬り伏せる。 俺が強化するは、攻撃範囲だ。


「もうちょっと喋ってから普通はやるもんじゃないの!? まったくさ、法使いってのはどうしてこうも手が早いのかねぇ。 俺っちは基本的に女の子には紳士的対応を心掛けているんだけど、喧嘩を売られたら仕方ないっと。 それに……なるほどそういう法かい、こりゃ油断してるとちーっとやばいかなぁ。 というわけで、俺っちもちょっとやる気を出そうかな。 異法執行っと」


 チャラ男が言った瞬間、空気が変わった。 さっきまでとは違うな……恐らくは回路の活性化で雰囲気が変わったか。 まぁ関係ねえ。


「死ね、ゴミが」


 俺は再び刀を振るう。 通り道となる地面は割れ、刃は男へと一直線へと向かっていく。 が。


「自己紹介がまだだった。 俺っちは霧生(きりゅう)、霧生矢東(やとう)ってもんだ。 良い名前っしょ? どうやら法使いのお偉いさんたちは、俺っちのことを「刀手」とか呼んでるらしいけど」


「……止めた?」


 チャラ男……霧生は腕を上げ、俺の刃を止めた。 甲高い音、そして刃が左右に割れたのを表すように、地面が霧生の左右で割れた。


 何をしやがった、こいつ。 俺の刃を素手で防いだだと? これが、この異法使いの能力か?


「マジックとか、なぞなぞとか、そういうのって好きじゃないんだよねぇ。 ネタが気になって寝れなくなっちゃうからさ。 だからネタばらし、俺っちの異法は『身体構築』だよ。 体の構成している物質を作り変える、捻じ曲げること。 ま基本的には今みたいに腕を刀にして戦うんだけど」


 ……腕を刀に。 なるほど見た通りってことかよ。 文字通り、見た通り、霧生の両腕は刀のそれだ。 刀身が、肩から生えているような見た目だ。


「あっそ、関係ねえなボケが」


 仕方ない。 なら俺にも考えがある。 速攻終わらせて、他にも蔓延ってる雑魚どもを片付ける役目もあるしなぁ。


「十七か」


「ん? 十七?」


「あっは。 距離だよ、ばーか」


 地面を蹴ると同時、霧生の顔が目の前に現れる。 一瞬にして距離を詰め、一瞬にして殺せ。 それが俺にとっても楽なことこの上ねえ。 考えるのも策を練るのも必要ねえ。 ただある力で捻じ伏せるだけだ。


「ッ!」


 霧生は咄嗟に回避の動作を取る。 体の重心を咄嗟に後ろへ向けているのが分かった。 それを見て、素直にすげえと思ったよ。 可能性として考えてなきゃ、そこまで早い反応は普通に取れねぇ。 こいつ、とんでもないほどに場慣れしている。 普通なら、分かっていても俺のこの速度には付いてこれねえはずだ。 肉体を削ってやってるんだから、もうちょい素直に死んでくれねえか。


「手間かけさせんじゃねえよゴミ。 チッ」


 更に、足を踏み込んだ。 骨が軋む音が聞こえ、心の中で俺は私に謝る。 俺が唯一、頭を下げられる相手に。


「異法執行。 それはこっちのセリフよ。 まったく、ボスの情報にはあんたのことなんかなかったってのに……ボスも下調べは結構適当なのよねぇ」


 動きが止まった。 まるで、時間が止まったかのように体が動かなくなった。 言うことを聞かねえ、金縛りにあったように、ぴたりと動きが停止した。 踏み込んだままの姿勢で、重力も運動エネルギーも完全に無視されたように、俺の体が停止した。


「……テメェは」


「初めまして、法使いの人。 悪いんだけど、あなたにはここで退場してもらうわ。 ボスのために、私たちのために。 悪く思わないでね」


 いつのまにか、背後に人が居た。 今度は金髪の女だ。 背は小さく、目は大きい。 そして瞳は青色をしていた。 外人、か? 国境がなくなってからは多く見かけるが、ここまでハッキリとした外人はレアだ。


 ……んなこたどうでも良いか。 今俺が理解したのは、負けたってことだ。 詰ませたと思ったら、詰まされていた。 どこまでが計算済みだったかは分からねえが、この妙な力を使う女が元から居たとすれば、詰んだのはきっと、俺がこいつらと対峙したそのときってことだろうよ。 頭悪そうな男のくせに、舐めた真似をしてくれる。


「……あ、はは。 アッハッハ! あっはっはっはっは!!」


「頭おかしくなっちまったか? 大丈夫かよ、お前」


 見ると、霧生が目の前に居た。 そして、腕の刀を後ろへと引いている。 あれで、刺すってことだろうな。 不思議とそれに対しての恐怖なんてものはなかった。 そのとき俺にあったのは、死にたくないという思いだけ。 死んでしまえば、もうこいつと戦うことはできない。 それはちっと、嫌だな。


「いいや、ちげえ。 最っ高なんだよ! ああやべえ、お前らほんっとに面白え。 いつか、いつかいつかいつか絶対に殺してやるから覚えとけッ!!」


「君みたいな激しい子、俺っちはタイプじゃないからなぁ。 でもま、覚えといてあげるよ」


 霧生の言葉と共に、俺の体を刀が貫いた。 痛みと、熱さ。 そして不快感に襲われる。 同時に、手に持っていた刀が地面へと落ちた。


 あ、れ。


 痛い。 寒い。 熱い。


「わた、し」


 視界の隅に、二人映った。 ああ、私は負けたんですね。


「ルイザ、ポチさんは来てんの? これ」


「さぁ? ボスがどう動くかは聞いてないし、わかんない。 私らは言われたことをするだけでしょ。 天上の奴は屋上からやってるみたいだし、私らのおかげでほぼ全て中へ押し込めたし、後は機関の奴らが来るまで指示通りに殺すだけよ」


 そんな会話が聞こえてくる。


 駄目だ、何も動かない。 このままでは、みんなが。 どうにか、どうにか……しないと。

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