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ぎこちないズレ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

喚かないのが~。の二人。

帰り道の話。ここいらからぎこちないズレが始まります。

彼と水族館帰りも彼と手を繋いで帰った。けれども今回は自分から指先を密着させる様な真似はせず、彼の方からさり気なく手を包まれた。さっきとは違う、親愛とは違う思いの形。それを意識すると、動悸が走って冷や汗が流れ出る。

このままでは駄目だ。『恋人っぽい感情を持ったまま』の方がきっと互いに幸せになれる。間接キス如きで怖気付くな。そんなの幼少機の頃から割とあったでしょうに。そう思って、私は彼の手を握り返した。

「それ」

「あ、痛かった? ごめんね」

何かで頭が一杯になると、それ以外の事が考えられなくなる。其れは私の良い面でも悪い面でもある。彼が指摘してくれた決断力と行動力も、本当は大した事なんか無くて、頭が一杯でそれしか考えられないからだ。

今だってこうして、気を紛らわせる為に手を握ってしまった。

「嬉しい」

「そっか……そっか……」

私は彼に焦りを悟られないように、怖気付いた自分を叱咤する為に、また新たな提案をする。

「あのさ、今度は家に来ようよ。君が来た皆喜ぶし、誰かの侵入は鍵かければ良いし」

元々幼馴染という関係上、互いの家を行き来するのは当たり前だった。最近は暫くなかったけれど、また来ても特段変ではないと思う。

ただ問題は私の部屋は割と出入り自由なので、そこは鍵を掛けておこう。今みたいな空気に母やら弟やらがまた入って来たら、全てが台無しになる。

「あぁ。何時も悪いな。提案ばっかりさせて。なんなら……」

「どうしたの?」

「家来るか? って言おうとしたけど、其れは回りが止めるだろうから」

別に君の家に言っても構わないでしょう? そう、言おうと思った。けれどもやはり、何かが変わって来るのだろう。

そんなことを話しているうちに、私の家の前まで来た。きちんと送り届ける当たり、出来た人間だと思う。私は彼の方を向いて笑顔を浮かべる。

「今日、楽しかった。少しだけ前に進めた気がするよ」

言葉だけでもそう表せば、何かが動くと思った。怖気付いた自分が少しだけ薄れる気がした。

対して彼は何も言わなかった。ただ私の顔を凝視している。其れからそっと手を伸ばし、頬に触れた。彼の顔が近づいて来る。何時もの無愛想な冷たい目が。薄らとした唇が。それでそれでそれで。

「そうだな」

また顔が遠のいて行く。彼の冷たさのなかに潜む、何とも寂しげな、けれども優しさに溢れた瞳が私を射抜く。其れからそっと自らの元へと抱き寄せられる。手を繋いだ時の強引さはなかった。ただ深愛の、別れの優しさだけがそっと私を包む。

「有難う。付き合ってくれて」

そんな意味深な言葉を残して、彼の温もりが離れていく。彼は私が玄関の中に消えるまで、そこに居てくれた。

ここまで続けてきて思った事。

やって来たことに意味はあった。

綺麗な文を書くように心掛けた事も、純文学描き続けた事も、心理描写に重きを置いた事も、短編を起承転結交えて投稿する事も。


綺麗な文章を書くため、人(自分)を納得させるため、プロットを完成させる為、物語を綺麗に纏める為、何よりも大切な事だった。

全部、全部、意味があった。

そう、噛み締めながら、連載用の恋愛を書いてます。


これ、次回作でも良いかも知んない。



彼が『じゃあ、うち来いよ』と言わないのは訳があるんです。次回書く予定ですけど。

『自制が効かないから』『自分の領域だからこそ、手が出しやすいから』この二つ。


恋愛的な意味でずっと彼女の事が好きだったから、多分、羽目が何処かにぶっ飛びそう。


最後も本当はキスしたかったっぽいけど、彼女がガチガチなので、遠慮してます。

でも懲りずにまたやりそう。やる。


※ガチ勢同担拒否(恋愛的な意味で)が彼なので。


長編に移した時、言葉も変えたいと思っているので、良い感じなものはどう発展させていくか、ずっと考えてます。

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